【2026-2027年度版】認可と認可外はどう違う?荒川区の認証・企業主導型の比較と選び方

※本記事は荒川区の公開資料(令和8年度『荒川区保育園入園のごあんない』、区の認証保育所・認可外保育施設にかかる補助の案内)をもとにした情報です。各施設の特色・料金は当サイトのWeb調査時点のもので、整理には当サイトの解釈を含みます。補助の金額・条件は年度や世帯で変わるため、申込前に区の最新資料・各施設でご確認ください。
「認可外」とひとくくりにされますが、中身はさまざまです。荒川区には、駅前で朝夕長く開く認証保育所、地域枠で直接契約できる企業主導型——どれも、認可にはない持ち味を持っています。ただし荒川区は、認可外の選択肢が多いほうではない区。だからこそ、早めに顔ぶれを知っておくことが効いてきます。
認可は、フルタイム共働きが40点(満点)で並ぶ同点勝負の世界。その現実的な受け皿が認可外ですが、選ぶ順番を間違えないでください。まず①子に合う園か、次に②費用(認証には差額をおぎなう助成があります)、最後に③制度上の意味。荒川区で認可外に有償で預けたときは、点数そのものが上乗せされるのではなく、同点で並んだときの優先順位で効くだけです。だから認可外は点数の道具ではなく、園そのものの価値で選ぶ選択肢。この記事もその順で見ていきます。
- 認可と、それ以外(認証・企業主導型)の入り方・費用・特徴の違い
- 荒川区の認可外の顔ぶれ:認証・企業主導型それぞれから、当サイトが特色を調べた園を種別ごとに紹介
- 費用の枠組み:認証保育所は差額助成方式(認証保育料60,000円・月220時間分までを対象に、認可想定額との差額を補助)。企業主導型は国の給付が中心で枠組みが違う
- 認可外に有償で預けての就労は、加点ではなく同一指数時の優先順位(10・11)で効く
- だから認可外は「加点のために」ではなく、子に合う園か・費用は見合うかで選ぶ
① まず全体像:認可と、それ以外
保育施設は大きく「認可」と「それ以外(認可外保育施設等)」に分かれます。認可は区に申し込み、指数による利用調整を経て入園。認可外は施設と直接契約するのが基本で、区の選考を経ません。認可の結果を待たずに動ける、低月齢から入りやすい、開所時間や保育内容の設計が柔軟——このスピード感と自由さが認可外の持ち味です。
荒川区の認可は、フルタイム共働きの40点(満点)で多くの家庭が並ぶ同点勝負。区は園別の申込者数を公表していないため、認可の入りやすさは「何点で内定したか」を示す内定データでしか読めません。だからこそ、認可一本に絞らず、認証・企業主導型まで視野に入れておくことが、そのまま保活の安全網になります。認可のボーダーの読み方は内定データの記事で詳しく扱っています。
② 認証保育所——荒川区の認可外の主役。駅近・長時間・低月齢に強い
東京都独自の基準を満たし、施設と直接契約するタイプです。低月齢からの受け入れや朝夕の長時間開所など、働く家庭に合わせた設計が特徴。荒川区では、認可外の中心はこの認証保育所です。特色ごとに、当サイトが調べた園を紹介します。
- かがや保育園(荒川区役所前駅すぐ):生後43日の産休明けから2歳までを受け入れる認証。産休明けからの「ちゅーりっぷクラス」と、異年齢が混ざる「さくらクラス」の2クラス構成で、時間外は7時〜20時30分の枠に対応します
- キッズガーデン保育園(三河島駅):東日暮里の日暮里コミュニティ1階にある園庭と自園調理を備えた定員19名の認証。平日7時30分〜20時30分の開所で、延長・一時保育にも対応します
- キッズステーションのびのび保育室(西日暮里駅):1997年開園の認証で、「共に育つ」を掲げます。無農薬有機野菜などを使った手づくり給食と、午後は異年齢が交わる縦割り保育が特徴。育児相談も随時受け付けています
- あっぷる園(小台駅):西尾久の認証で、少人数でアットホームな保育(定員30名)。園庭があり、自園調理の給食や絵本の読み聞かせを日々の柱にしています。一時保育にも対応
0歳から就学前までずっと通える認証
- 花さと保育園(日暮里駅 徒歩4分):0〜2歳のみの認証が多いなか、この園は0歳から5歳まで通えます。屋外活動を重視し、「自然に触れ五感を養う」ことを大切に、月〜土7時〜20時の開所。3歳以降も転園せず同じ園で過ごせるのは、大きな安心材料です
③ 企業主導型——地域枠なら勤務先を問わず申し込める
企業が主体で設ける保育施設で、地域枠として一般の家庭が直接契約で利用できる施設があります。国の助成で運営されるため利用料が抑えられている施設が多いのが特徴です。
- AUBE町屋保育園(町屋駅 徒歩2分):2019年開園の0〜2歳・少人数の企業主導型。園名のAUBE(オーブ)は「夜明け」の意味で、地域枠があり勤務先を問わず直接契約で申し込めます。保育時間は月〜土7時〜20時(22時までの延長あり)で、月額保育料は地域枠・企業枠とも0〜2歳一律55,000円です
企業枠・地域枠の配分や空き、料金は施設ごとに違い、勤務先の共同利用契約があると条件が変わる場合もあります。最新の募集状況は各施設に直接確認を。
④ 費用:認証は「差額助成方式」。企業主導型は枠組みが違う
費用は、認可外を「価値で選ぶ」ときの現実的な後押しになります。まず認可は、令和7年9月から全世帯で月額保育料が実質0円(延長保育料などの実費は別)。そのうえで、認可外にも保護者の負担を軽くするしくみがあります。ただし、種別によって枠組みが違います。
荒川区の認証補助は、上限額を一律に配る方式ではありません。認証保育料のうち月60,000円・月220時間分までを対象に、認可に通った場合の想定保育料との差額をおぎなう「差額助成方式」です。荒川区は認可の保育料が全世帯で実質0円ですから、認可の想定保育料が0円にあたる世帯なら、対象の範囲で実質60,000円までがおぎなわれる形になります。補助されるのはあくまで対象範囲の中の差額なので、園の保育料や契約時間によっては負担が残ります。金額の詳細は費用の記事で扱っています。
同じ「認可外」でも、企業主導型は認証保育所向けの差額助成とはしくみが異なります。企業主導型は国の施設等利用給付(3〜5歳児は月37,000円、0〜2歳児の住民税非課税世帯は月42,000円)などの対象になり得ますが、利用には保育の必要性の認定が必要で、要件や上限が認証とは別立てです。園を比べるときは、その園がどの補助・給付の対象かを最初に確かめてください。
⑤ タイプを一覧で
| タイプ | 入り方 | 費用(めやす) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 認可(認可保育園・こども園・小規模等) | 区に申込・指数で利用調整 | 保育料は全世帯実質0円(延長・実費は別) | フルタイム共働きは40点(満点)の同点勝負。内定データで読む |
| 認証保育所 | 施設と直接契約 | 差額助成方式(認証保育料60,000円・220時間分までを対象に、認可想定額との差額を補助) | 駅近・長時間・低月齢に強い。0〜5歳通える園もある |
| 企業主導型 | 施設に申込(地域枠) | 国の施設等利用給付の対象になり得る(3〜5歳37,000/0〜2歳非課税42,000)。認証向けの差額助成とは別立て | 指数によらず入れる。地域枠のある施設がある |
※補助・給付の対象・要件・上限額は施設・世帯・年度により異なります。金額は令和8年度の水準で、確定額・最新の条件は区・園にご確認ください。区独自補助の令和8年度の適用条件は区公式で最新値を要確認です。
⑥ 制度上の意味:加点の道具にしない
荒川区では、認可外・認証などに有償で預けて就労していることは基準指数への加点ではなく、同じ指数で並んだときの優先順位(優先順位10・11)で効きます。「+◯点が積み上がる」わけではありません。加えて、年齢上限のある認可・認証・家庭福祉員などを卒園する際の4月申込みには調整+4がありますが、これも限られた場面での加点です。認可外を「点数を稼ぐ手段」として捉えると、荒川区のしくみを読み違えます。
だから順序は明快です。①子に合う園か——産休明けからの受け入れ、手づくり給食、縦割り保育、0〜5歳の一貫、駅前の通いやすさ。認可では選べない価値がここにあります。②費用——認証なら差額助成で実質の負担が下がり、企業主導型も国の給付の対象になり得る。ハードルは思うより低い。③制度上の意味は、あくまで結果としてのおまけで、点数を積む道具ではない。子に合う認可外が見つかったら、まず一度入れてみる——それは「認可までのつなぎ」ではなく、それ自体が良い選択です。
▶ 利用調整指数と優先順位のしくみ / 何点で入れた?内定データの読み方
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出典:荒川区『令和8年度 荒川区保育園入園のごあんない』(利用調整基準・調整指数・保育料)、区公式ページ(認証保育所・認可外保育施設の保育料補助)、国の施設等利用給付。掲載施設・各施設の特色・料金は当サイトのWeb調査時点の情報で、変わっている場合があります。補助の適用可否・上限額は要件・年度によります。申込前に区の最新資料・各施設で必ずご確認ください。