【2026-2027年度版】江戸川区の保育指数(利用調整指数)のしくみ|「50点×2人=100点」と調整指数の読み方

※出典は江戸川区『令和8年度版 認可保育施設入園のご案内』の利用調整指数(基準指数・調整指数・指数が同点になった場合)と、区公式サイトのQ&Aです。基準は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
江戸川区の認可保育施設の内定は、世帯の合計指数の高い順に決まります。合計指数は「父の基準指数+母の基準指数+調整指数」。基準指数は保護者1人あたり上限50点で、共働きフルタイムなら50+50=100点です。
この記事では、基準指数の決まり方から、調整指数の「重複して足せない」ルール、ひとり親の110点、同点になったときの比べ方まで、江戸川区の点数のしくみを順に解きほぐします。
- 合計指数=父の基準指数(上限50)+母の基準指数(上限50)+調整指数。希望順位は選考に影響しない
- フルタイム(月20日以上・1日7時間以上)=50点。共働きフルタイムで100点
- 育休復帰への加点はない。就労として最大50点で評価される(復職と証明書の要件あり)
- 調整指数には「重複して足せない」2つのグループがある
- ひとり親の世帯は合計110点に届く
- 同点のときは12項目を総合的に勘案——区は「項目の順番は優先順位ではない」と明記
- 園別ボーダーは非公開。公式の水準は「1歳児は多くの園で100点」だけ
① 計算式:合計指数の高い順、希望順位は関係なし
合計指数 = 基準指数(父)+ 基準指数(母)+ 調整指数
基準指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)のうち主たる1つの類型で認定され、1人につき上限50点。そこに世帯・児童の状況に応じた調整指数を足し引きします。
覚えておきたいのは、希望順位が選考に影響しないこと。「第1希望に書いたから有利」「第5希望だから不利」はありません。どの園も、合計指数の高い世帯から順に内定します。だから希望園は、順位の駆け引きではなく通える園・通わせたい園を素直に並べるのが正解です。
② 基準指数:就労は「日数×時間」で決まる
多くの家庭が該当する「就労」は、月の就労日数と1日の就労時間の組み合わせで決まります(休憩時間は除く)。
| 就労日数 \ 1日の就労時間 | 7時間以上 | 5〜7時間 | 4〜5時間 |
|---|---|---|---|
| 月20日以上 | 50 | 45 | 40 |
| 月16日以上 | 40 | 35 | 30 |
| 月12日以上 | 30 | 25 | 20 |
※基準指数(就労)より。上記以外の勤務=15点(内職は月12日以上・4時間以上=15点、それ以外=10点)。月48時間未満の勤務は、認定上は求職活動の扱いになります。勤務時間が不規則な場合はシフト表などで判定されます。このほか、出産(15〜30)、疾病・障害(20〜50)、介護・看護(15〜50)、災害(50)、勤務内定(20)、求職中(10・3か月以内)、就学(就労に準ずる)などの類型があります。
父母がどちらも月20日以上・1日7時間以上の就労なら、50+50で100点。多くの共働き世帯がこの100点にそろいます。時短勤務で1日の就労時間が7時間を切ると45点に下がる区分けなので、契約上の就労時間がどの枠に入るかを就労証明書で必ず確認してください。
③ 「育休加点」は存在しない——100点が実質上限クラス
育児休業から復職して申し込む場合、基準指数は「就労」として最大50点で評価されるだけで、「育休復帰+○点」のような調整項目は存在しません。だから普通の共働き世帯は、どれだけ準備しても100点ちょうど。100点を超えるのは、きょうだい在園やひとり親など、調整指数が付く世帯に限られます。
なお復職には「入園希望月までの復職」と「復職後2週間以内の就労証明書の提出」が必要です。未提出だと求職中(10点)の扱いに下がります。段取りを忘れずに。
④ 調整指数:12項目と「重複して足せない」ルール
基準指数の合計に、世帯・児童の状況に応じて次の調整指数を足し引きします。
| 番号 | 条件 | 対象 | 指数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 生活保護世帯 | 世帯 | +10 |
| 2 | ひとり親世帯で同居又は同住所の祖父母がいない場合 | 世帯 | +10 |
| 3 | 同居又は同住所の祖父母(60歳未満)が無職又は求職中 | 世帯 | −6 |
| 4 | 未就学児が3人以上いる場合 | 世帯 | +1 |
| 5 | 双生児以上の申し込み | 申込児 | +1 |
| 6 | きょうだいが希望施設に在園中(4月入園時に内定済みを含む) | 申込児 | +6 |
| 7 | 育休で一時退園し、育休終了後に再入園を申し込む場合 | 再入園申込児 +10/そのきょうだい +6 | +10/+6 |
| 8 | 申込児を江戸川区の保育ママに預けている(4月・1歳児・区立の利用調整時のみ) | 申込児 | +6 |
| 9 | 認可・認証・企業主導型に預けていて年齢制限で継続できない(4月の利用調整時のみ) | 申込児 | +1 |
| 10 | 区外在住者(転入予定を除く) | 世帯 | −10 |
| 11 | 保護者が身体障害者手帳4級以上・愛の手帳4度以上・精神障害者保健福祉手帳を所持し勤務を常態としている | 保護者 | +1 |
| 12 | 保護者が聴覚・言語障害3級以上 | 保護者 | +1 |
江戸川区の調整指数は、なんでも合算できるわけではありません。
・番号1〜2(生活保護・ひとり親)は、最も高い1つのみ。両方に該当しても+10です。
・番号4〜9(未就学児3人以上・双生児・きょうだい在園・育休再入園・保育ママ・年齢制限で継続不可)も、最も高い1つのみ。たとえば「双子(+1)できょうだい在園(+6)」でも、足して+7にはならず、高いほうの+6だけが付きます。
番号3(−6)・番号10(−10)・番号11・12(各+1)は、この制限を受けずに独立して加減算されます。持ち点を見積もるときは「各グループから高い1つ」と覚えてください。
※このほか、児童福祉等の観点から特に調整が必要と区が判断した場合の「総合調整指数(+1〜40)」がありますが、個別審査のため一般的な見積もりには含めません。保育料の未納がある世帯は、納付があるまで利用調整の対象外になります。
共働きフルタイムの100点に調整指数が乗る典型例は、きょうだいが希望園に在園中(番号6・+6)の106点。育休退園からの再入園(番号7・+10)なら110点です。逆に、同居の60歳未満の祖父母が無職・求職中だと−6で94点に下がります。自分の世帯にどの番号が付くかを先に確認しておくと、立ち位置がはっきりします。
⑤ ひとり親の世帯:合計110点に届く
ひとり親(離婚・死別・未婚・行方不明など)の世帯は、江戸川区では「調整指数だけ」の扱いではありません。いない側の保護者に基準指数「不存在等」50点が入り、さらに同居・同住所の祖父母がいなければ調整指数2(+10)が乗ります。在の親がフルタイム就労なら——
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 在の保護者の基準指数:フルタイム就労(月20日以上・1日7時間以上) | 50 |
| 不存在の保護者の基準指数「不存在等」 | 50 |
| 調整指数2:ひとり親世帯で同居・同住所の祖父母がいない場合 | +10 |
| 合計 | 110 |
110点は、共働きの100点帯をはっきり上回る持ち点です。同居・同住所の祖父母がいる場合は調整2が付かず100点になりますが、それでも多くの園の水準には届きます。区分が正しく反映されるよう、申込時の書類を確認しておきましょう。
⑥ 同点で並んだら:12項目の「総合勘案」(順位表ではない)
「1歳児は多くの園で100点」の区で共働き世帯が横並びになる以上、同点のときにどう決まるかは気になるところです。区は、指数が同点になった場合に保護者の状況・経済状態・家庭環境などを総合的に勘案するとして、比較する主な項目を12挙げています。
- 保護者が江戸川区民(転入予定を含む)
- 保護者のいずれかが単身赴任や海外出張等(入園後6か月以上不在)
- ひとり親の世帯
- 同一世帯における18歳未満の子どもの数
- 申込児を江戸川区の保育ママに預けている(4月・1歳児の利用調整時のみ)
- 就労実績の有無(直近3か月の就労日数・給与等・課税情報で判断)
- 就労等の拘束時間(通勤時間・残業時間を除いた始業から終業まで)
- 基準指数が高い
- 申込児を認証保育所等に預けていて年齢制限で継続できない(4月の利用調整時のみ)
- 新規の申し込み・転園の申し込み(原則、転園より新規を優先)
- 保護者の収入(世帯の合計収入)
- 祖父母の状況
江戸川区は「項目の順番は優先される順位ではありません」と明記しています。つまり「1番目の区民要件が最優先で、次に単身赴任が……」という読み方は正確ではなく、これらを総合的に見て判断されるのが実際です。同点対策として個別の項目を操作するようなものではなく、「区民であること」「就労実績が書類できちんと示せること」など、自分の状況を正確に申告し、証明書類を整えることが唯一の実務的な備えになります。
⑦ ボーダーは非公開。公式の水準は「1歳児は多くの園で100点」だけ
持ち点がわかったら、次は「何点あれば入れるのか」。ここで江戸川区の大前提を押さえてください。
区が毎月公表するのは施設別の定員・募集数だけで、園ごとの内定最低指数(ボーダー)や申込数は非公開です。園別に「何点で入れるか」を示すデータは存在しないため、当サイトも園別の数字は書きません。公式に語られている水準は次の2つだけです。
・「1歳児クラスはここ数年、多くの保育園で最低指数が100点」(区公式Q&A)
・「小規模保育・事業所内保育・新規開設園は、60〜100点未満でも入園できるケースがある」(同)
この2つを組み合わせると、実務の方針はシンプルです。100点(フルタイム要件と証明書類)を確実に取り切ったうえで、希望リストに小規模保育・事業所内保育・新規開設園を混ぜて幅を持たせる。100点に届かない世帯は、後者の受け皿を本命として組み立てる。園別の数字を追いかける必要は——そもそもデータがないので——ありません。
⑧ よくある誤解
- 「第1希望に書けば有利」→ 希望順位は選考に影響しません:合計指数の高い順です
- 「育休復帰で加点される」→ 江戸川区に育休加点はありません:就労として最大50点の評価です(復職・証明書の要件あり)
- 「調整指数は全部足せる」→ 番号1〜2、番号4〜9はそれぞれ最高1つだけ:双子+きょうだい在園でも+6です
- 「同点比較の1番目が最優先」→ 区は「順番は優先順位ではない」と明記:総合的な勘案です
- 「園別のボーダーを調べれば確実」→ 江戸川区は公表していません:公式の水準は「1歳児は多くの園で100点」だけです
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就労状況や家庭の事情を選ぶだけで、江戸川区のルールに沿った指数の目安を計算できます。※園別のボーダーは区が公表していないため、結果は「持ち点の把握」にお使いください。
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出典:江戸川区『令和8年度版 認可保育施設入園のご案内』(基準指数・調整指数・指数が同点になった場合)、江戸川区公式サイトQ&A「利用調整について」。整理は当サイトの解釈を含みます。基準は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。