【2026-2027年度版】渋谷区のエリア別 保活難易度|どの地域が入りやすい?

※本記事の倍率はすべて渋谷区公表の申込倍率(延べ・最大7園希望の合算)に基づきます。延べは1人の子が最大7園分カウントされるため、実際の競争はこの数字より緩くなります。あわせて「最後に内定された方の指数(内定最低指数)」を実態の物差しとして使います。エリア区分は当サイトの整理(6エリア)で、公式の区分ではありません。エリアの数字は傾向の目安としてご覧ください。
同じ渋谷区でも、住むエリアで保活の見え方は変わります。渋谷区の面白いところは、「申込が集まる場所」と「点数で締まる場所」が微妙にずれていること。区公表の延べ倍率だけでも、内定最低指数だけでも、エリアの実像は見えません。
そこで本記事では、認可74園を6エリアに分け、1歳児・0歳児の延べ倍率の中央値×内定最低指数(44pt=共働きテンプレ満点で埋まった園がいくつあるか)のクロスで集計しました。締まるのは恵比寿・広尾、代々木上原方面、幡ヶ谷の帯。一方で、区内で唯一「44でも届かない園」が集まるのは、意外にも平均値の低い代々木・初台でした。順に見ていきます。
- 6エリアの延べ倍率の中央値×内定最低指数44pt以上のクラス数のクロス比較
- 締まるのは恵比寿・広尾(1歳13クラス中8クラスが44pt系)と笹塚・幡ヶ谷・本町(44pt系8クラスで最多タイ)、0歳から重いのは上原・西原・富ヶ谷
- 代々木・初台は二極化の極み——エリアの中央値は低いのに、44超の「46pt系」2クラスはすべてここ
- 穏やかなのは神宮前・千駄ヶ谷。0歳・1歳とも中央値が区内最低水準
- どのエリアにも「40pt未満でも内定」の受け皿が同居する——エリアの数字は入口、最後は園単位
① まず全体を一枚で:申込の集まり方と、点数の締まり方は別物
当サイトでは渋谷区の保育施設を6エリアに分けて掲載しています。令和8年4月一次の認可74園を、区公表の申込倍率(延べ・最大7園希望)の園別中央値と、内定最低指数のクロスで集計しました。
| エリア | 認可園数 | 1歳児 延べ中央値 | 0歳児 延べ中央値 | 1歳 内定最低指数44pt以上 | 1歳「40pt未満」 |
|---|---|---|---|---|---|
| 笹塚・幡ヶ谷・本町 | 17 | 3.80 | 2.29 | 8クラス | 4クラス |
| 代々木・初台 | 15 | 1.80 | 2.52 | 6クラス(うち46pt系2) | 8クラス |
| 恵比寿・広尾 | 13 | 3.71 | 2.83 | 8クラス | 4クラス |
| 上原・西原・富ヶ谷 | 12 | 2.65 | 3.75 | 5クラス | 5クラス |
| 神宮前・千駄ヶ谷 | 11 | 1.68 | 1.78 | 2クラス | 3クラス |
| 渋谷・松濤 | 6 | 4.28 | 1.94 | 3クラス | 2クラス |
※令和8年4月一次・区公表の申込み・内定状況一覧より当サイト集計。中央値=各園の「延べ申込数÷募集数」(募集のあるクラスのみ)のエリア内中央値で、延べは1人が最大7園分カウントされるため実際の競争はこの数字より緩くなります。「44pt以上」は44pt・44pt受託・46pt系(46pt兄弟同園・46pt受託)を含むクラス数、「40pt未満」は40点未満でも内定が出たクラス数です。
読み取れることは3つあります。まず、1歳の44pt系クラス(区全体で30)と46pt系(2)は笹塚・幡ヶ谷・本町、恵比寿・広尾、代々木・初台、上原方面に厚く分布していること。次に、延べ中央値の高さと点数の締まり方が一致しないこと——中央値最下位クラスの代々木・初台に、44でも届かない46pt系の園があります。そして、どのエリアにも「40pt未満」の受け皿が残っていること。1歳の「40pt未満」26クラスは6エリアすべてに散らばっています。
② 恵比寿・広尾:どの園でも競争が成立する、逃げ場の少ないエリア
恵比寿・広尾・代官山の13園は、1歳児で13クラス中8クラスが44pt系と、比率でみれば区内で最も締まったエリアです。しかも1歳で「内定者なし」「非公開」がひとつもなく、全クラスで競争が成立しました。区公表の延べ倍率でも広尾ちとせ保育園6.67、区立の恵比寿保育園6.43、ポピンズナーサリースクール恵比寿南6.13と、上位が層をなします。0歳児もChaCha Children Daikanyamaが延べ7.83(募集6に延べ47)で44pt——0歳から人気園は満点勝負です。
それでも受け皿はあります。1歳の「40pt未満」は代官山保育園(募集14・延べ25)、広尾保育園(12・19)、広尾上宮保育園(7・15)、氷川保育園(5・6)の4クラス。0歳では「40pt未満」が6クラスと、エリア内では0歳側にゆとりがあります。人気園と保険の園を同じ生活圏で組めるのがこのエリアの戦い方です。
③ 上原・西原・富ヶ谷:0歳から重い。区内で唯一「0歳の方が厳しい」エリア
代々木上原・西原・富ヶ谷の12園は、0歳児の延べ中央値3.75が区内で突出して高い(2位の恵比寿・広尾は2.83)、0歳から重いエリアです。1歳(2.65)より0歳の水位が明確に高いのも特徴です。まちのこども園代々木上原は0歳で延べ5.11(44pt)、1歳で8.17(44pt)。1歳ではポピンズナーサリースクール代々木上原が延べ12.0(募集3に延べ36・44pt)、西原りとるぱんぷきんずが募集10に延べ60、区立の西原保育園ゆめも延べ6.17と、駅近・こども園を中心に申込が集まります。「0歳なら余裕」という一般論が通用しない点は、このエリアで動く世帯だけは知っておいてください。
一方で1歳の「40pt未満」は5クラスあり、グローバルキッズ代々木上原園(募集14・延べ24)、さくらさくみらい西原(12・21)、さくらさくみらい上原(12・20)、富ヶ谷ちとせ保育園(10・27)と募集の大きい園が並びます。同じ代々木上原の駅圏に、44ptの園と40pt未満の園が隣り合っている——ここを使い分けられるかがすべてです。
④ 笹塚・幡ヶ谷・本町:44pt系最多タイ。ただし区内最大の受け皿も同居
京王線・京王新線沿いの17園は区内最大のエリアで、1歳の44pt系8クラスは恵比寿・広尾と並ぶ最多タイ。延べでもベネッセ幡ヶ谷保育園10.67(募集3に延べ32・44pt)、渋谷本町こども園9.0(5・45・44pt受託)が上位に入ります。0歳でもまなびの森保育園幡ヶ谷が延べ4.67(募集9に延べ42・44pt)と、幡ヶ谷の帯は0歳から注目度が高い一角です。
ただし、このエリアの本当の特徴は受け皿の大きさ。1歳「40pt未満」の笹塚第二保育園は募集20人(延べ38)と区内最大級の枠で、幡ヶ谷第二保育園(13・32)、幡ヶ谷保育園(8・20)と続きます。44ptの人気園群と、大型の「40pt未満」区立園が徒歩圏で同居する——リストの組み方しだいで景色が大きく変わるエリアです。
⑤ 代々木・初台:中央値は低いのに、「44でも届かない園」はここに集まる
意外な結果がここです。代々木・初台の15園は1歳の延べ中央値1.80と区内で2番目に低いのに、区内でたった2つの「46pt系」=44のテンプレ満点でも届かなかったクラスが、どちらもこのエリアにあります。代々木至誠こども園の1歳は募集4に延べ82(延べ20.5・区内最高)で「46pt兄弟同園」、はるの小川ちとせ保育園は募集3に延べ32で「46pt受託」。0歳でも代々木至誠は募集15に延べ73(44pt)と、こども園への一極集中が突出しています。まちのこども園代々木公園も1歳延べ6.88(44pt)とこの帯です。
その一方で、1歳「40pt未満」は8クラスと区内最多。太陽の子代々木西参道保育園(募集14・延べ18)、グローバルキッズ代々木八幡園(14・14)、キッズハーモニー・よよぎの杜(13・17)、区立の初台保育園(11・14)——募集の大きな受け皿がそろいます。「特定のこども園だけが別世界、まわりは落ち着いている」という二極化の極みで、憧れ枠と現実枠の差がいちばんはっきり出るエリアです。
⑥ 渋谷・松濤:園が少ないぶん、1園ごとの重みが大きい
渋谷駅周辺・松濤・神南は認可6園と区内最少。1歳の延べ中央値4.28は区内最高ですが、母数が小さいため「エリア全体が激戦」というより1園ごとの状況がそのまま効くエリアと読むのが正確です。さくら上宮保育園が1歳延べ7.67(44pt)、まなびの森渋谷もりのこ保育園神南が5.33(44pt)。薫る風・上原こども園(駅は代々木上原・当サイトの区分ではこのエリア)は0歳延べ5.0・1歳とも44ptで、こども園人気の一角です。
注意したいのはベネッセ美竹の丘保育園のような「募集1」の園。1歳は募集1に延べ14で内定最低指数は非公開でした。極端な延べの数字は「競争が激しい」ではなく「そもそも枠がない」のサインです。受け皿側はほっぺるランド渋谷(募集7・延べ12)と大向保育園(6・11)が「40pt未満」。園数が少ないエリアなので、隣接する恵比寿側・上原側まで通園圏を広げる設計が現実的です。
⑦ 神宮前・千駄ヶ谷:区内で最も穏やか。0歳・1歳とも水位が低い
神宮前・千駄ヶ谷・北参道の11園は、1歳中央値1.68・0歳中央値1.78と両年齢とも区内最低水準。1歳の44pt系も2クラス(原宿こども園=延べ4.5と、千駄ヶ谷保育園(千駄谷なかよし園)=募集3に延べ12)にとどまります。0歳では「40pt未満」が6クラスと受け皿が厚く、美希保育園北参道は0歳募集8・延べ18で40pt未満でした。
1歳の受け皿も、神宮前あおぞらこども園(募集8・延べ11)、千駄ヶ谷りとるぱんぷきんず(8・11)と、こども園を含めて「40pt未満」が残っています。ただしここでも募集1の園(アソシエ神宮北参道=延べ11.0・非公開)のような枠なし帯はあるので、穏やかなエリアでも園単位の確認は省けません。
⑧ エリアの数字を、希望リストに落とす
渋谷区の1歳は、44点=共働きテンプレ満点の同点勝負。エリア分析をリストに落とすときの原則はこうです。
- 44pt系の園だけで7園を埋めない:同点勝負の結果は優先順位次第で読めません。どのエリアにも「40pt未満」の園が同居しています。必ず1〜2園混ぜる
- 0歳で動くなら上原・西原・富ヶ谷だけは別扱い:0歳中央値3.75と突出して0歳から重いエリア。ほかのエリアでは0歳は現実的な入り口です
- 極端な延べの数字は「枠なし」のサイン:募集1〜4人の園に付く10超の数字は、競争の激しさより枠の細さ。実態は内定最低指数で確認を
- 園数の少ないエリアは通園圏を広げる:渋谷・松濤は6園。隣接エリアまで含めて設計するのが現実的です
本記事の倍率は区公表の申込倍率=延べ(最大7園希望の合算)です。1人の子が最大7園分数えられるため、数字の見た目ほど競争は厳しくありません。届くかどうかの最終判断は、必ず内定最低指数(44pt/40pt未満などの表記)で行ってください。読み方はボーダーの記事で詳しく解説しています。
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出典:渋谷区「令和8年4月一次 申込み・内定状況一覧」(74施設×年齢別の募集数・申込数・倍率・最後に内定された方の指数。申込数は最大7園希望の延べ)。エリア区分・中央値・クラス数の集計は当サイトの整理で、公式の区分・数値ではありません。公式PDFの倍率印字に誤植が1件あり(広尾保育園0歳)、当サイトは募集数・申込数からの再計算値を使用しています。延べ倍率は重複を含むため実際の競争はこの数字より緩く、園ごと・年度ごとの変動も大きいため、実際の難易度は各園・最新の区資料でご確認ください。