【2026-2027年度版】認可外・認証・企業主導型はどう違う?墨田区の保育施設タイプ比較

※出典は墨田区『認可保育施設利用申込みのご案内(令和8年用)』、区公式ページ「認証保育所」「認証保育所保育料負担軽減助成金」、東京都の届出済認可外保育施設一覧、各園の公式サイト。金額・条件は年度で変わるため、申込前に区の最新資料でご確認ください。
「認可外」とひとくくりにされますが、中身はさまざまです。墨田区には、月極に加えて休日保育・夜間保育まで引き受ける昭和58年からの認証保育所、園内で英語・造形・バレエ教室のある園、駅の目の前で一日を英語で過ごすプリスクール、回向院を母体とする幼稚園プレまで、個性の際立つ施設がそろっています。当サイトでは認可103施設に加えて、こうした認証・企業主導型・その他の認可外系20施設を掲載しています。
先に大事なことを。墨田区では認可外に預けると調整指数+2が付きますが、これは育休復帰の+2と択一=点数の上乗せにはなりません。「加点のために預ける」という発想が成り立たない区です。だからこそ認可外は、子に合う園が見つかったら、まず一度入れてみるのもいい選択——園そのものの価値で選べます。その前提でタイプを整理します。
- 認可と、それ以外(認証・企業主導型・その他の認可外)の違い
- 墨田区の実例で見る、タイプごとの特色・入り方・費用
- 認証・認可外の助成は0〜2歳児クラスで月額上限80,000円(課税・非課税とも)
- 認可外預けの+2は育休復帰の+2と択一。本当の意味は「育休が切れた後も42点相当を維持できる」こと
① まず全体像:認可と、それ以外
保育施設は大きく「認可」と「それ以外(認可外)」に分かれます。認可は区に申し込み、合計指数による利用調整を経て入園。認可外は施設と直接契約するのが基本で、区の選考を経ません。認可の結果を待たずに動ける、0歳から入りやすい——このスピード感が認可外の持ち味です。
墨田区は0歳児クラスからすでに需要超過(第1希望倍率1.07倍・1歳児は1.59倍)で、0〜3歳のどのクラスも第1希望が募集を上回る区。認可一本に絞らず、認証・企業主導型・定期利用保育まで視野に入れておくことは、そのまま保活の安全網になります。認可外の中には、東京都の基準を満たした「認証保育所」、企業が主体で地域枠のある「企業主導型」、国の指導監督基準に基づく「その他の認可外」などがあります。
② 認証保育所(東京都の制度)——区内は4園
東京都独自の基準を満たし、施設と直接契約するタイプ。墨田区内は4園で、3園が錦糸町周辺、1園が鐘ヶ淵にあります。いずれも0〜5歳児対象です。
- 心夢(ここむ)保育園(錦糸町駅徒歩8分):昭和58年開設の保育室を前身とするNPO法人運営。月極に加えて一時保育・休日保育・夜間保育(〜20時30分)まで引き受ける、シフト勤務の家庭に頼れる存在です
- ピノキオ幼児舎鐘ヶ淵園(鐘ヶ淵駅徒歩4分):区北部エリアで唯一の認証保育所。園内で英語・造形・バレエ教室を実施し、就労の有無を問わず週2日程度から月極契約できます
- ポピンズナーサリースクールすみだ(錦糸町駅徒歩6分):ショッピングモール「オリナス」2階。教育と保育を融合した「エデュケア」を0歳から受けられ、夕延長は21時まで。買い物動線の中で送迎できます
- 保育園夢未来錦糸町園(錦糸町駅徒歩4分):区の認証4園では最大規模(定員40名)。錦糸公園での戸外遊びを保育の柱に、コアタイム制で最大13時間まで契約できます
開所は4園とも7時30分〜20時30分。低月齢の受け入れにも幅があり、ポピンズは生後57日、ピノキオは生後1か月から預けられます。認可では組みにくい「夜・休日・週2日」に応えてくれるのが墨田区の認証の顔ぶれです。空き状況は区の認証保育所ページや各園サイトで確認できます。
③ 企業主導型——地域枠なら勤務先を問わず使える
企業が主体で設ける保育施設で、地域枠として一般の家庭も直接契約で利用できる園が多くあります。墨田区の実例を挙げると——
- パンダ保育園(押上駅徒歩5分):定員11名に対し保育士を必要配置基準の倍置く手厚さ。祝日も通常保育を行い、生後57日からの受け入れ実績も。木育とリトミックが特色です
- プチリック菊川園(菊川駅徒歩3分):民間学童「リックキッズ」の運営会社による定員19名の園。一斉活動を押しつけず、一人ひとりの興味に合わせる方針。開所は月〜土の7時〜20時
- フェニックスキッズ本所(本所吾妻橋駅徒歩6分):定員19名ながら0歳から就学前まで通える数少ない小規模園。3歳の預け先探し(転園問題)を避けられるのは大きな安心材料です
- あゆみの舎保育室(鐘ヶ淵駅徒歩2分):定員6名、家庭のような規模。地域枠は月50時間以上・月額15,000円〜という時間ベースの設計で、一時預かりにも対応します
- 子育てステーションこだち2(東あずま駅徒歩1分):駅前の定員6名。定期枠の空きがあれば一時預かりも使え、単発で相性を確かめてから定期利用に進めます
- 両国のびっこ保育園(両国駅徒歩6分):定員6名のアットホームな園。区内で児童館・学童を複数手がけるワーカーズコープの運営です
企業主導型は国の助成で保育料自体が抑えられており(地域枠で月4〜5万円台が中心)、墨田区には企業主導型施設向けの保育料負担軽減事業(区独自・令和7年9月拡充)もあります。園ごとに企業枠・地域枠の配分が違うので、最新の募集状況は各園に確認を。
④ その他の認可外——個性派と、「毎日の保育先」ではない施設
国の指導監督基準に基づく認可外保育施設。方針の自由度が高く、認可にはない価値をはっきり持った施設が多いのがこのタイプです。
そらまめ東あずま駅前園は東あずま駅の目の前にあるバイリンガルプリスクール。日常の生活と遊びの中に英語が流れる環境で、生後6か月から20時15分まで預けられます。英語教育に関心のある家庭には、認可を待つ間の受け皿ではなく積極的な第一候補になり得る園です。両国子育てひろば保育室は墨田区が設置する定期利用保育で、週1〜5日・月40〜160時間を月額12,000〜32,000円(給食おやつ代込み)で契約できる公的な選択肢。はなみずき保育室(八広)は定期利用と一時預かりの二本立てで、0〜2歳児を家庭的な環境でみてもらえます。Ryogoku Preschoolは認定こども園両国幼稚園が運営する2歳児の毎日クラス。幼稚園の一貫カリキュラムにつながる「幼稚園の入り口」で、教育重視の家庭に向いた選択肢です。
一方で、認可外の名簿に載っていても「毎日の保育先」とは性格が違う施設もあります。NPO法人子育てひろば・かぁかのおうち(東向島)は親子で過ごせる子育てひろばと予約制の一時預かりを組み合わせた地域の居場所で、復職のための月極保育の代わりになる施設ではありません。おおさわ歯科クリニックこどもひろば(京成曳舟)は保護者の診療中に子どもを預けられる保育士常駐の託児所で、こちらも月極保育の施設ではありません。同じ「認可外」でも中身は幅広い——見学前に施設の性格を確かめておきましょう。
⑤ タイプを一覧で
| タイプ | 入り方 | 費用(0〜2歳児) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 認証保育所 | 施設と直接契約 | 助成上限 月80,000円 | 都の基準。区内4園・0〜5歳。夜間・休日・週2日〜など柔軟 |
| 企業主導型 | 施設に申込(地域枠) | 保育料自体が月4〜5万円台中心+区の負担軽減事業 | 指数によらず入れる。定員6名の家庭的な園から0〜5歳園まで |
| その他の認可外 | 施設と直接契約 | 助成上限 月80,000円(対象施設) | プリスクール型・幼稚園プレなど個性派。定期利用保育は月12,000円〜 |
※助成の対象・要件(月48時間以上の月極契約など)は施設・世帯により異なります。3〜5歳児クラスの助成額は区の最新案内で確認してください。
⑥ 費用:0〜2歳は月80,000円まで助成。認可0円時代でも負担差は小さい
墨田区の認証保育所保育料負担軽減助成金は、0〜2歳児クラスで月額上限80,000円(課税・非課税世帯とも・令和7年9月拡充)。認可外保育施設の利用助成も0〜2歳児は同じく月額上限80,000円です。区内の認証の保育料は月5〜7万円台が中心なので、月額の大半〜全額が助成の範囲に収まる水準。認可保育施設は令和7年9月から全児童の月額保育料が0円になりましたが、認可外側もここまで助成が厚いと、「認可か認可外か」を費用で決める必要はほぼ無くなっています。詳しくは費用と助成の記事で。
⑦ 制度上の意味:+2は「上乗せ」ではなく「42点の維持装置」
墨田区では、認可外保育室等に月極・月48時間以上預けると調整指数18の+2が付きます。ただしこの+2は育休復帰(調整指数21)の+2と択一で、両方には該当できません(該当時は18が適用)。フルタイム共働き40点+育休復帰+2=42点の世帯が認可外に預けて復職しても、42点のまま。1点も上乗せされません。「預ければ点で有利」は墨田区では誤りです。
本当の意味は別のところにあります。育休復帰の+2は復職すれば使えなくなりますが、認可外に預けて働き続ければ調整指数18の+2がそれを引き継ぎ、育休が切れた後も42点相当を維持したまま、毎月の利用調整に申し込み続けられる。1歳4月で決まらなかった世帯が2歳・翌年4月へ挑戦をつなぐ、いわば「42点の維持装置」です。
だから順番を間違えないでください。まず①子に合う園か(特色・低月齢からの入りやすさ・預け方の柔軟さ)、次に②費用(0〜2歳は助成上限80,000円でハードルは低い)、最後に③制度上の意味。点数の道具として選ぶ場所ではなく、いい園に出会えたらまず入れてみる——結果として保活の継続力にもなる、その順序です。
▶ 調整指数の全体像はこちら
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出典:墨田区『認可保育施設利用申込みのご案内(令和8年用)』、区公式ページ「認証保育所」「認証保育所保育料負担軽減助成金のご案内」「企業主導型保育施設の保育料負担軽減事業」、東京都の届出済認可外保育施設一覧(令和8年6月1日現在)、各園の公式サイト。倍率は令和8年4月一次の申込状況をもとにした当サイトの集計です。助成の適用可否は要件・手続きによります。金額・条件は年度で変わるため、申込前に区の最新資料・各施設で必ずご確認ください。