【2026-2027年度版】文京区の保育指数(選考指数)の計算方法|「26点」の正体と内定指数の読み方

※出典は『ぶんきょう保育パンフレット2026』の入園選考(基本指数・調整指数・同一指数となった場合の優先順位)と、令和8年4月入所1次の内定指数一覧。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
文京区の保育園は、申込が募集を超えると選考指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、点数の勝負です。
文京区の式は選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数。基本指数は1人上限10点と超コンパクトで、フルタイム共働きなら合計20点。そこに「文京区民+4」を筆頭とする調整指数が乗り、内定最低指数の最頻値は26——この「あと6点」の正体を知ることが、文京区の点数を理解する近道です。
- 基本指数は保護者1人あたり上限10点。週5日以上×日中8時間以上の就労=10点
- 令和8年度から、就労が内定していれば就労と同じ指数。転職直後・新規就労でも不利になりません(大きな改正)
- 「26」の分解=フルタイム20+区民+4+新規+1=25のスタートラインに、加点1つ
- 「育休延長許容」を選ぶと選考指数は0点(基本・調整とも加算なし)
- ひとり親世帯は保護者1人につき+10点の仕組みで、フルタイムなら28=ほぼ全園のボーダー超え
- 内定指数一覧の「数値」「定員割れ」「(1名)」「空きなし」「グレー」の読み方がわかる
① 指数は「基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」
選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数
基本指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)に応じて上限10点。父母それぞれの指数を合算し、世帯の状況に応じた調整指数が乗ります。同じ希望園の中で選考指数の高い児童から内定し、同点なら22段階の優先順位(後述)で決着。指数は選考会議で決定され、結果通知前に個別の指数は教えてもらえません(LoGoフォームの「選考指数・必要書類確認フォーム」で自己確認は可能)。だからこそ、自分で正確に見積もれることが大事です。
② 基本指数:フルタイムは10点。時間は「休憩込み・通勤除外」で数える
多くの家庭が該当する就労は、週の日数と1日の時間で段階的に決まります(主な区分)。
| 就労状況(内定含む) | 基本指数 |
|---|---|
| 週5日以上(月20日以上)×日中8時間以上 | 10 |
| 週5日以上×日中6〜8時間 | 9 |
| 週5日以上×日中4〜6時間 | 8 |
| 週4日(月16日以上)×日中8時間以上 | 9 |
| 週4日×日中6〜8時間 | 8 |
| 週3日(月12日以上)×日中8時間以上 | 8 |
| 上記に該当しない就労(月48時間以上) | 5 |
※『ぶんきょう保育パンフレット2026』入園選考の抜粋。就労以外の類型(求職活動5、学生6〜8、出産7、疾病7〜10、障害6〜10、看護・介護6〜10、災害10、不存在10など)は区資料で確認を。
押さえておきたい判定ルールは4つ。
- 時間は「休憩込み・通勤除外」:就労・就学時間は休憩時間を含み、通勤・超過勤務・通学時間は含みません。「実働7時間45分+休憩1時間」なら8時間以上の扱いです
- 「日中」=午前7時15分〜午後6時15分:この時間帯で何時間働くかで判定します。完全に日中以外の就労は、日中時間の3分の2換算です
- 時短勤務の扱い:「6時間未満かつ正規より2時間超短い」または「日数の短縮」の場合は短縮後の時間で判定されます。復職時の時短設計は申込前に確認を
- 書類不備は5点扱い:提出書類で就労状況が確定できない場合は「類型に属さない5点」になります。就労証明書の記載は勤務先とよく確認を
③ 令和8年度の大きな改正:「就労内定」でも、就労と同じ指数に
令和8年度から、就労要件の基本指数で過去の就労実績の確認が廃止されました。就労開始が内定していれば、入所月以降の就労日数・時間で指数が付きます。
これまで「4月から週5日・8時間で働く内定はあるが、まだ働いていない」人は求職活動扱いの5点でした。それが今年度からは10点——共働き換算で最大5点差が消える、大きな変更です。転職を挟んで保活する世帯、産後に新しい仕事を決めて復帰する世帯にとって、文京区はぐっと戦いやすくなりました。
注意点は2つ。内定どおりに働くことが前提であること(就労証明書で内定内容を証明)。そして、区立の月極延長保育の選考では引き続き実績確認があることです。
④ 調整指数:「区民+4」が別格。共働き世帯に効くのは3つ
文京区の調整指数の主なものを一覧にします。
| 類型 | 条件 | 加算 |
|---|---|---|
| 区民① | 文京区民(入所希望月1日までの転入含む) | +4 |
| 区民② | 区民以外の区内在勤・在学者 | +1 |
| 新規 | 新規入所(区内認可保育施設に未入所の児童) | +1 |
| 生活保護 | 生活保護受給世帯(転園は対象外) | +4 |
| 里親 | 児童福祉法の里親 | +3 |
| ひとり親① | ひとり親世帯(死別・離婚・離婚調停中・未婚) | +3 |
| ひとり親② | 別居の状態(単身赴任等・実態証明必要) | +1 |
| 多子① | きょうだいが区内認可保育施設に在園 | +2 |
| 多子② | 小学3年生までのきょうだいがいる | +1 |
| 多子③ | 申込児が多胎児(新規の同時申請のみ) | +2 |
| 障害①② | 申込児が手帳交付/保護者・きょうだいが手帳交付 | +2/+1 |
| 受託 | 月48時間以上・認可外等に継続6か月以上の有償委託(受託証明書) | +1 |
| 待機 | 入所申請から6か月以上待機 | +1 |
| 親族 | 近隣在住で保育に協力できる祖父母がいない | +1 |
| 卒園児 | 年齢上限のある区内認可保育施設(小規模等)の卒園に伴う申込 | +2 |
| 失業者 | 生計維持者が受付開始日から3か月以内に失業 | +2 |
| 育休明け | 育休で卒園前に退園→復職時の再入園(きょうだい同時申請限定) | +3 |
| 辞退・滞納 | 同年度中の内定辞退→新規・受託・待機の加算なし/保育料3か月分以上の滞納→調整指数を全て計上しない | — |
※主な項目の要約。区民・ひとり親・多子の同類型内の細目は重複加算なし/生活保護とひとり親①はいずれか一方/多子と育休明けはいずれか一方/卒園児と待機・受託はいずれか一方。正確な条件は区資料で確認を。
眺めるとわかるとおり、突出して大きいのが「文京区民+4」。区民以外の在勤者(+1)との差は3点で、しかも同一指数時の優先順位でも区民が1番目です。区外からの申込は実質圏外——文京区の保活は「区民であること」自体が最大の点数源で、転入予定の人は「入所希望月1日までの転入」で区民扱いになる要件を必ず確認してください。
そのうえで、第一子・共働き世帯が現実に取れる加点は新規+1・親族(祖父母非近隣)+1・多子②+1あたりに限られます。+2以上を積めるのは、きょうだい在園(多子①)や小規模卒園(卒園児)などの世帯。文京区は「加点を大きく積み上げる区」ではなく、25〜26の同点帯にほぼ全員が並ぶ区です。
⑤ 「26」の正体:25のスタートラインに、加点1つ
文京区の内定最低指数で最も多い「26」は、こう分解できます。
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 基本指数(父):週5日以上×日中8時間以上 | 10 |
| 基本指数(母):週5日以上×日中8時間以上 | 10 |
| 調整:文京区民① | +4 |
| 調整:新規入所 | +1 |
| ここまでが「スタートライン」 | 25 |
| 調整:親族(祖父母非近隣)+1、多子②+1 など、いずれか1つ | +1 |
| 合計 | 26 |
令和8年4月1次の内定指数一覧で、数値が公表された192セルの分布は26が86セルで最頻。次いで27が40セル・28が23セルで、0を除く範囲は20〜30です。つまり文京区の標準的な決着ラインは、「フルタイム共働きの区民世帯+加点1つ」。人気園・1歳児の27〜29は、そこにきょうだい在園(+2)などがさらに乗った帯です。
自分の見積もりが25で止まるなら、祖父母の状況(親族+1)や上の子の年齢(多子②+1)を確認する——この+1の有無が、文京区では最頻ラインに届くかどうかの分かれ目になります。
▶ 詳しく:何点で入れた?内定指数一覧の読み方
⑥ 「育休延長許容」を選ぶと選考指数は0点
文京区の申込書には「希望園に入所できない場合は育児休業の延長も許容できる」という意思表示の欄があり、これを選ぶと選考指数は0点になります。基本指数・調整指数とも一切加算されず、同点内の順位も区民期間・収入(優先順位21・22)だけで決まる——事実上、内定を求めない申込みです。育児休業給付金の延長を見据えた世帯向けの仕組みで、本当に入園したい人が選ぶものではありません。
興味深いのは、令和8年4月1次の内定指数一覧に「0」の付いたクラスが3つ実在すること。定員割れの園では、0点の申込みでも内定に至った例があるとみられます(公表資料からの読み取りによる推測を含みます)。「0点=絶対に内定しない」ではなく、あくまで空き状況次第——だからこそ、育休を延長したい世帯は意思表示を忘れずに、入園したい世帯は誤って選ばないように。申込書のこの欄は、家庭の方針を決めてから記入してください。
▶ 関連:保留通知の運用と育休延長まわりの注意
⑦ ひとり親世帯:「保護者1人につき+10点」で28。ほぼ全園に届く水準
文京区のひとり親世帯は、調整指数の+3だけではありません。保護者が1人の場合、その保護者の基本指数に10点を加算する仕組みがあります。フルタイム就労のひとり親(区民・新規)なら——
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 基本指数:週5日以上×日中8時間以上 | 10 |
| 保護者1人につき+10点 | +10 |
| 調整:ひとり親① | +3 |
| 調整:文京区民①+新規入所 | +4+1 |
| 合計 | 28 |
28は、令和8年4月1次で数値が付いた192セルのうち上位29セル(28超は6セル)に入る水準で、ほぼ全園のボーダーを超えます。同一指数時の優先順位でも「ひとり親①」は4番目と高く、点数と優先順位の両面で配慮された設計です。ひとり親で保活する人は、園の人気を過度に気にするより、通いやすさと園の中身で選んで大丈夫な持ち点だと考えてください。
⑧ 内定指数一覧の読み方:「数値」「定員割れ」「(1名)」「空きなし」「グレー」
文京区は、4月1次の選考結果として施設別×クラス別の内定最低指数(内定指数)を公表しています(公表は4月1次のみ。2次・例月は非公開)。表記は5パターン。ここが読めると、希望園リストの精度が一気に上がります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 数値(例: 26) | そのクラスで最後に内定した児童の選考指数。自分の見積もりと直接比べられる |
| 定員割れ | 申込者や内定者が定員に満たなかった=点数勝負にならなかったクラス |
| (1名) | 内定が1名のみで、指数を公表すると家庭状況が推測されるため非公表 |
| 空きなし | 欠員がなく、入所選考自体を行わなかったクラス |
| グレー網掛け | 募集を行っていないクラス(クラス自体がない場合を含む) |
令和8年4月1次の分布を年齢別に見ると——
- 0歳児:数値42クラスのうち26が30クラス、27以上はわずか3クラス。そして「定員割れ」が56クラスと最多。26あれば広く届く年齢です
- 1歳児:数値84クラスと最も点数勝負がはっきり出る年齢。26が45クラス・27が21・28が9・29が1。それでも「定員割れ」が21クラスあり、二極化しています
- 2歳児:数値33に対し「空きなし」25・「(1名)」25・「定員割れ」36。枠がほとんど動かない年齢です
- 3歳児:数値29クラスのうち27以上が20と高めに出る一方、「定員割れ」も45クラス。募集の少ない園の高得点勝負と、埋まらない園が混在します
※当サイト集計。なお、区が12月に公表する申込状況(延べ・第10希望までの合算)は1人が最大10園分カウントされる数字で、実際の競争はこれより緩くなります。競争の実態はこの内定指数で読むのが正確です。
⑨ 同点ならどうなる?——26で並んだときの優先順位22段階
最頻値が26ということは、多くの園で26同士の同点勝負が起きているということ。文京区の同一指数の決着は抽選ではなく、22段階の優先順位を上から当てはめます。主なものを抜粋すると——
- 1位:文京区民(区民①)
- 2位:保育料等の滞納がない
- 3位・4位:生活保護受給世帯/ひとり親世帯(ひとり親①)
- 5位〜7位:内定辞退がない/障害①/障害②
- 8位:基本指数が高い(父母合算)
- 9位〜13位:育休明け/卒園児/保育士等として勤務/多子①/基本類型の順
- 14位〜19位:新規/ひとり親②/多子③/多子の人数/受託/待機
- 20位:収入1(保育料階層の低い順)
- 21位:区民としての期間が長い
- 22位:収入2(区民税所得割額の低い順)
注目は3点。まず1番目が区民——点数(+4)と優先順位の両方で、区民が最優先される設計です。次に8番目の「基本指数が高い」。同じ26でも、フルタイム×2(基本20)の世帯は、時短水準(基本19以下)で調整を多く積んだ世帯より上に立ちます。そして最後は区民としての期間と収入。加点で差のつきにくい文京区の26同点勝負では、「長く文京区に住んでいること」が最後の砦になります。
⑩ よくある誤解
- 「1歳6.35だから6人に1人しか入れない」→ 延べの数字です:区公表の申込者数は第1〜10希望の合算(延べ)で、1人が最大10園分数えられています。実際の競争はこれより緩く、実態は内定指数(最頻26)で読みます
- 「点数は働き方でほぼ決まる」→ 文京区は調整指数の比重が大きい区です:基本指数は20点満点で差がつきにくく、勝負を分けるのは区民+4・新規+1・祖父母+1などの調整側です
- 「転職直後だと不利」→ 令和8年度からは不利になりません:就労内定でも就労と同じ指数が付きます(旧制度では求職扱い5点)。過去の実績確認は廃止されました
- 「認可外に預ければ大きく加点」→ 文京区は控えめです:受託+1(有償委託6か月以上)・待機+1にとどまります。認可外は点数の道具ではなく、園として選ぶものです
- 「育休延長希望でも、普通に申し込んでおけば安心」→ 意思表示の欄があります:「育休延長許容」を選ぶと選考指数0点。入園したいのか延長したいのか、方針を決めてから記入を
- 「区外からでも人気園に届く」→ 実質困難です:区民+4と在勤+1の3点差に加え、優先順位の1番目も区民。文京区の園を狙うなら転入が前提です
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出典:『ぶんきょう保育パンフレット2026』入園選考(基本指数・調整指数・同一指数となった場合の優先順位)、区公式ページ(選考指数・基本指数・調整指数・選考方法)、令和8年4月入所1次 内定指数一覧。内定指数の集計は当サイトの整理を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。