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【2026-2027年度版】北区の保育指数の計算方法|選考指数・調整指数・同点の決まり方

北区の保育指数の計算方法のイメージ

※出典は北区『令和8年度 保育利用案内』(保育の利用基準表=選考指数・調整指数・同一保育指数の場合の優先項目)と、令和8年4月一次の内定者最低保育指数一覧。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。

北区の保育園は、申込が入園可能数を超えると保育指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、希望園の順位も影響しません。純粋に点数の勝負です。

北区の式は保育指数 = 父の選考指数 + 母の選考指数 + 調整指数。選考指数は1人最高10点で、フルタイム共働きなら20点。そして園別ボーダーの数値も大半が20——つまり多くの世帯が同じ点数で並ぶ区です。

この記事でわかること
  • 選考指数は保護者1人あたり最高10点。フルタイム(週5日・週40時間以上)=10点。就労時間は休憩込み
  • 判定は直近3カ月の就労実績のうち最高指数。就労内定(これから働く)は別の表で最大8点
  • 調整指数は全7項目だけ。しかも加点は合算されず、最も高い1つのみ(滞納−4だけ別合算)——北区最大のクセ
  • 育休復帰の加点・認可外利用の加点は無い
  • ひとり親は「不存在」10点+調整+3で23点。人気園の「22以上」帯に届く数少ない経路
  • 同点は優先項目12段階で決まる。20点で並ぶ北区では、ここが実質の主戦場

① 指数は「父の選考指数+母の選考指数+調整指数」

保育指数 = 選考指数(父) + 選考指数(母) + 調整指数

選考指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)を主たる1類型で認定し、最高10点〜最低3点を付けます。就労なら直近3カ月の就労実績のうち最高の指数が採用されます。そこに世帯の事情に応じた調整指数(加点・減点)が乗り、保育指数の高い世帯から順に利用調整。保育指数23の世帯→22の世帯→21…という順番で、同じ指数のときだけ優先項目(後述)で決まります。

② 選考指数:就労は「週の日数×時間」で決まる。休憩込みで数える

多くの家庭が該当する就労(外勤・自営・在宅勤務)は、週の就労日数と時間で段階的に決まります。

就労日数就労時間(週・休憩込み)選考指数
週5日以上週40時間以上10
週5日以上週30〜40時間未満9
週5日以上週20〜30時間未満8
週4日以上週32時間以上9
週4日以上週24〜32時間未満8
週4日以上週16〜24時間未満7
週3日以上週24時間以上8
週3日以上週18〜24時間未満7
週3日以上週12〜18時間未満6
週3日以上週12時間以上の在宅勤務(内職)6
週3日未満月48時間以上5

押さえておきたい判定ルールは3つ。

  • 就労時間は休憩込みで数える:「9時〜18時・休憩1時間」の週5日勤務なら週45時間の扱いで10点。実働だけで数えて自分を過小評価しないように
  • 直近3カ月の実績のうち最高指数:一時的に勤務が少ない月があっても、3カ月のうち最も高い月で評価されます
  • 就労内定(これから働き始める)は別の表:就労開始がわかる就労証明書があれば、週5日・週40時間以上でも最大8点。証明書のない求職・起業準備は3点です

就労のほかにも、出産(7点。予定月をはさんで産前2カ月〜産後2カ月)、疾病・障害(状況により最大10点)、看護・介護(6〜10点)、就学・職業訓練(就労に準じて最大10点)、災害復旧(10点)などの類型があります。育休中の人は「復職に関する申出書」を出せば申込可能で、選考指数は就労証明書の勤務実績で判定されます。

ひとり親世帯は「不存在10点」+調整+3で23点
北区では、ひとり親・両親不存在の世帯は、不存在側の保護者に選考指数「不存在」10点が入ります(『保育利用案内』の算定例に明示)。フルタイムで働くひとり親なら10点+10点+調整指数+3=23点。後述する人気園の「22以上」帯に届く、数少ない経路です。さらに同一指数のときの優先項目でも第1順位。点数と優先順位の両面で守られた、制度的に強い設計です。

③ 調整指数:全7項目。そして「最も高い1つだけ」

選考指数の合計に、世帯の事情でプラス・マイナスが乗ります。北区の調整指数は次の7項目だけです。

番号項目調整
1生活保護世帯(就労により自立支援につながる場合等)+3
2ひとり親(別居は対象外)で他に同居人がいない世帯・両親不存在の世帯+3
3保護者が区内保育施設に保育士・保育教諭として週3日以上かつ週30時間以上勤務+3
4同居きょうだいが認可保育園に在園、または同時期にきょうだいで申請(同一園でなくても可)+2
5小規模保育など就学前まで在園できない園を卒園し、翌年度4月入園を申請(4月のみ)+2
6生計中心者が失業している世帯(就労未定の場合のみ)+1
7在園児・卒園児の保育料を過去3カ月分以上滞納している世帯−4
北区最大のクセ:加点は合算しない。最も高い1つだけ
番号1〜6の加点は重複しても足し算されません。適用されるのは最も高い1つだけ。たとえば生活保護(+3)ときょうだい在園(+2)の両方に当てはまっても、調整指数は+3です。「きょうだい+2と保育士+3で+5」にはなりません。
唯一の例外が減点の番号7(滞納−4)で、これだけは別に合算されます。+3の世帯に滞納があれば、3−4=−1
つまり北区で調整指数が持ち上げてくれるのは最大+3まで。フルタイム共働き20点の世帯が到達できる最高値は、実質22〜23点です。

④ 育休にも認可外にも、加点は無い

他の自治体の保活情報でよく見る「育休復帰で加点」「認可外に預けて加点」は、北区にはどちらもありません

  • 育休復帰の加点は無い:育休中でも「復職に関する申出書」で申込可能で、選考指数は就労証明書の勤務実績で判定されます。育休をとったこと自体は点数を上げも下げもしません
  • 認可外預けの加点も無い:認証保育所や企業主導型などに月48時間以上・有償で預けている実績は、加点ではなく同一指数のときの優先項目(第11順位)として効きます。点数の道具にはならない設計です

よその点数感覚を持ち込まず、北区の表だけで数える——これが第一歩です。認可外そのものは、方針の自由度や特色といった園としての価値と、月額上限80,000円(0〜2歳児・課税世帯)の負担軽減補助で選ぶもの。認可外比較の記事で詳しく。

⑤ ボーダーの実際:数値の大半が「20」。人気園は「22以上」

令和8年4月一次の園別「内定者最低保育指数」では、公表された数値ボーダーは16〜21の範囲で、大半が20。「空きあり」(実質ボーダーなし)のクラスも広くあり、フルタイム共働きの20点があれば大半の園に届くのが北区の実態です。

一方、「22以上」(=満点20でも調整加点なしでは届かない)で決まったクラスを持つ園は24園(公立公営2・公立民営9・私立13)。ここに届くのは、きょうだい在園+2(→22点)、区内保育士+3(→23点)、小規模卒園+2の4月入園(→22点)、ひとり親(→23点)の世帯です。第一子・共働きの20点でこの24園だけを並べると、全滅のリスクを抱え込むことになります。「20で届く園」を志望リストに必ず混ぜるのが北区の鉄則です。
▶ どの園が何点で決まった?指数ボーダーの記事へ

⑥ 同点ならどうなる?——北区の主戦場「優先項目12段階」

ボーダーの大半が20で、多くの世帯が20点。つまり北区の人気園は、ほとんどが同点勝負です。同一保育指数のときは抽選ではなく、次の12段階の優先項目を上から順に当てはめて決まります。

  1. ひとり親世帯(ほかに60歳未満の同居人がいない世帯)
  2. 保育できる60歳未満の祖父母と同居していない世帯
  3. 申請締切日現在、保育料の滞納がない世帯
  4. 選考指数が高い世帯(調整指数を加える前の素点で判断)
  5. 多子世帯(就学前の子が3人以上で、より多い世帯)
  6. 保護者が区内保育施設に保育士・保育教諭として勤務/就労予定(週3日以上かつ週30時間以上)
  7. 同居のきょうだいが同一の認可保育園に在園
  8. 小規模保育など卒園児の翌年度4月入園申請(4月のみ)
  9. 父母のいずれかが身体障害者手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳を所持
  10. 父母とも選考指数の類型が就労(片方が不存在・もう片方が就労の場合を含む)
  11. 認証保育所・家庭福祉員・ベビーホテル・事業所内保育(地域型除く)・企業主導型・ベビーシッターに有償で月48時間以上預けている(育休中・求職の類型は除く)
  12. 保育料認定の根拠となる税額が低い世帯

フルタイム共働きの20点同士では、①⑥⑦⑧⑨あたりで差が付く世帯は限られます。現実に効いてくるのは——

  • ②祖父母と同居していないか:申請児を保育できる60歳未満の祖父母と同居していると、ここで一歩下がります。二世帯同居の予定がある人は知っておきたいポイント
  • ③滞納がないか:きょうだいの保育料の払い忘れが、同点勝負の足を引っ張ります
  • ④調整前の素点:たとえば「素の20点」と「選考18点+きょうだい+2=20点」が並んだ場合、保育指数は同じ20でも、④では素点20の世帯が上。片方が9点(週30時間台など)だと、フル10点×2の世帯に同点で負けます
  • ⑤多子・⑩双方就労・⑪認可外預け・⑫税額:ここまでもつれる激戦クラスも。認可外に預けて復職している世帯は、加点はなくても⑪で一歩前に立てます

点数を盛れない北区では、この12段階が実質の勝敗を分けます。自分の世帯が各項目でどちら側かを、申込前に一度なぞっておきましょう。

⑦ よくある誤解

  • 「第1希望に書けば有利」→ 影響しません:希望園の順位は利用調整に無関係。先着でも抽選でもなく、純粋に保育指数順です。悩むべきは順番ではなく、どの園をリストに入れるか
  • 「育休明けだから加点がつく」→ つきません:北区に育休復帰の加点はありません。フルタイム復職予定なら、就労実績どおりの10点です
  • 「認可外に預ければ点が上がる」→ 上がりません:効くのは同点時の優先項目⑪だけ。預けるかどうかは園の価値と費用で判断を
  • 「加点を2つ持っているから+5」→ なりません:加点は最も高い1つだけ。+3が上限です
  • 「実働7.5時間だから週40時間に届かない」→ 休憩込みで数え直しを:休憩1時間を含めれば1日8.5時間×週5日=週42.5時間で10点に乗ります

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出典:北区『令和8年度 保育利用案内』保育の利用基準表(選考指数・調整指数・同一保育指数の場合の優先項目)、令和8年4月一次の内定者最低保育指数一覧。ボーダーの集計は当サイトの推定を含みます。指数・優先項目は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。