【2026-2027年度版】江東区のエリア別 保活難易度|どの地域が入りやすい?

※本記事の倍率はすべて江東区公表の申込倍率(第1〜第5希望の延べ・重複を含む。受託・転園希望含む)に基づきます。延べは1人の子が最大5園分カウントされるため、実際の競争はこの数字より緩くなります。エリア区分は当サイトの整理(10エリア)で、公式の区分ではありません。エリアの数字は傾向の目安としてご覧ください。
同じ江東区でも、住むエリアで保活の見え方は変わります。ただ、江東区の場合は少しだけ読み方にコツがいります。1歳児の区公表倍率(延べ)をエリアごとに園別の中央値で見ると、実はほとんどのエリアが3〜4の範囲に収まっていて、平均的な差は小さいのです。
差が出るのはその先。ボーダー27〜28点の「届かない園」がどこに集まっているか、そして「残(空きあり)」「なし(全員入所)」の受け皿がどれだけあるか——この2つを重ねると、湾岸(東雲・豊洲・有明)・亀戸・白河の駅近が締まり、東陽・富岡・南砂側が穏やかという構図が浮かびます。さらにデータを見ると、意外な「最激戦」も見つかりました。順に見ていきます。
- 10エリアの区公表倍率(延べ)の中央値×ボーダー傾向のクロス比較
- 締まるのは湾岸・亀戸・白河の駅近——ボーダー27〜28点の15園がこの帯に集中する
- データ上の意外な激戦地は小松橋(住吉・猿江)。1歳児の中央値が区内で唯一7を超え、空きの残った園も1園だけ
- 穏やかなのは東陽・富岡(27〜28点の園がゼロ)と南砂・砂町の東側
- 湾岸は「集中」と「大きな空き」が同居する二極化エリア——読み違えないための園単位の見方
① まず全体を一枚で:中央値はフラット、差は「上位園」と「受け皿」に出る
当サイトでは江東区の保育施設を10エリアに分けて掲載しています。令和8年4月一次の認可213園を、区公表倍率(第1〜第5希望の延べ・重複を含む)の園別中央値と、ボーダー表(何点で決まったか)のクロスで集計しました。
| エリア | 認可園数 | 1歳児 延べ倍率の中央値 | 0歳児 延べ倍率の中央値 | 1歳ボーダー27〜28の園 | 1歳「残・なし」の園 |
|---|---|---|---|---|---|
| 枝川・豊洲 | 29 | 3.66 | 3.11 | 3園 | 10園 |
| 東雲・有明 | 25 | 3.25 | 3.08 | 1園 | 5園 |
| 白河 | 24 | 3.20 | 4.00 | 2園 | 8園 |
| 亀戸 | 24 | 3.68 | 3.69 | 3園 | 8園 |
| 南砂 | 23 | 3.38 | 2.75 | 1園 | 8園 |
| 大島 | 20 | 4.00 | 3.83 | 2園 | 2園 |
| 砂町 | 20 | 3.72 | 2.00 | 2園 | 7園 |
| 小松橋 | 17 | 7.44 | 4.33 | 1園 | 1園 |
| 東陽 | 16 | 3.60 | 2.00 | 0園 | 5園 |
| 富岡 | 15 | 3.80 | 1.95 | 0園 | 5園 |
※中央値=各園の「延べ申込数÷募集数」(募集のあるクラスのみ)のエリア内中央値。ボーダー欄は令和8年4月一次の入所指数ボーダー表(区公表)による1歳児の集計。「残」=利用調整後も空きが残った園、「なし」=申込者全員が入所した園。いずれも当サイト集計で、延べ倍率は重複を含むため実際の競争はこの数字より緩くなります。
読み取れることは3つあります。まず、1歳児の中央値は小松橋(7.44)を除けば3.20〜4.00の狭い範囲——「どこに住んでもエリアの平均的な注目度は大差ない」のが江東区です。次に、標準装備の26点で届かないボーダー27〜28点の15園は、湾岸・亀戸・白河・大島・砂町の駅近に散らばって集中していること。そして、1歳児でも「残・なし」の園が59園あり、枝川・豊洲だけで10園と、締まるエリアの中にも受け皿が同居していることです。
② 湾岸(東雲・有明/枝川・豊洲):申込集中の中心。ただし大きな空きと同居する
タワーマンションが並ぶ東雲・有明・豊洲は、江東区の申込集中の象徴です。1歳児の区公表倍率(延べ)は、東雲キャナルコート ナーサリースクールが27.0(募集3人に延べ81人)で区内最高。ひまわりキッズガーデン東雲15.7、しののめYMCAこども園13.7、豊洲めぐみこども園13.0と、注目度の高い園が並びます。ボーダーでも東雲キャナルコートとさくらさくみらい豊洲に28、アイグラン保育園豊洲と塩浜保育園に27が付き、26の標準装備では届かない園がまとまってあるエリアです。
ところが同じ湾岸で、正反対の景色もあります。1歳児で江東湾岸サテライト 豊洲キャンパスは残11(募集21)、深川愛隣保育園は残11(募集15)、キッズスマイル江東塩浜は残10(募集15)、大規模園の小学館アカデミーしんとよす保育園も残9(募集33)。あーと&えいごが好きになる保育園しおはまは申込者全員が入所しました。「湾岸=全滅」ではなく、特定園への一極集中と大きな空きが同居する二極化——これがデータの示す湾岸の実像です。ブランド園だけでリストを埋めず、残の大きい園を混ぜれば、湾岸でも現実的に戦えます。
③ 白河(清澄白河・森下):0歳児から重い、子育て転入の人気エリア
清澄白河・森下エリアの特徴は、0歳児の中央値4.00が区内最高水準なこと(区全体の0歳は3.22)。カフェの街として子育て世帯の転入が続き、0歳のうちから申込が厚いエリアです。1歳では白河かもめ保育園と白河保育園の区立2園にボーダー28が付き、区内最高帯の一角を占めます。
一方で1歳児の中央値は3.20と実は区内で最も低い側。子供の村保育園は募集12人がまるごと残り(残12)、小鳩保育園清澄白河園も残6、さくらさくみらい三好は全員入所——「ブランド区立2園が別格、残りは落ち着いている」という二層構造です。白河で厳しいのはエリアではなく、特定の2〜3園だと考えてください。
④ 亀戸:駅近の人気園に集中。受け皿は駅から少し離れた側に
総武線沿線の亀戸は、1歳中央値3.68・0歳中央値3.69と0歳・1歳の両方が高めのエリア。1歳児の区公表倍率(延べ)はポピンズナーサリースクール亀戸が12.5、亀戸浅間保育園が11.7。ボーダーでもコビープリスクールかめいどとおはよう保育園亀戸に28、亀戸第三保育園に27が付き、27〜28の園数(3園)は枝川・豊洲と並んで区内最多です。
それでも1歳の「残・なし」は8園。亀戸第二保育園(残5・募集15)や保育園ミルキーウェイ亀戸園(残4)など、駅前の人気園を一歩外れると空きは残っています。亀戸は「駅近ブランドか、少し歩くか」の選択がそのまま難易度の選択になるエリアです。
⑤ 小松橋(住吉・猿江):データ上の最激戦地。受け皿の薄さに注意
意外な結果がここです。住吉駅・猿江恩賜公園周辺の小松橋エリアは、1歳児の中央値が7.44——2位(大島4.00)を大きく引き離す区内唯一の突出値です。毛利保育園が19.3(募集3人に延べ58人)でボーダー28、キッズスマイル江東猿江10.2、めばえ保育園8.0、千田保育園7.4と、エリア全体の水位が高いのが特徴です(区公表・延べ)。
もうひとつの注意点が受け皿の薄さ。1歳児で空きが残ったのはキッズスマイル江東千石(残3)の1園だけで、「残・なし」の園数は区内最少です。背景には募集枠自体の少なさがあります——猿江保育園の1歳児は募集1人に延べ43人で、この帯は「競争が激しい」というよりそもそも新規の枠がほとんど無い状態。小松橋で確実性を求めるなら、隣接する白河・砂町・大島側まで通園圏を広げる設計が現実的です。
⑥ 大島・砂町:内陸の集中スポットと、東側の空き
大島(西大島・大島)は1歳中央値4.00と高めで、グローバルキッズ西大島園が14.2(区公表・延べ)、ボーダーでもまなびの森 プチ・ナーサリー西大島に28、大島第五保育園に27。しかも1歳の「残・なし」が2園しかなく、受け皿は薄めです。
砂町(北砂・東砂の北側)は対照的に二面性があります。小名木川保育園(11.2・ボーダー28)や亀高保育園(27)のような集中スポットがある一方、0歳児の中央値は2.00と区内で最も低い帯。東側では東砂第二保育園(残6・募集12)やマミー保育園東砂(残4・募集30)に空きが残りました。人気の区立園を避ければ、選べる余地の大きいエリアです。
⑦ 南砂・東陽・富岡:穏やかな側。27〜28点の園がない一帯も
残る3エリアは、相対的に穏やかな側です。
- 南砂:0歳中央値2.75と低めで、1歳の「残・なし」8園。メリーポピンズ南砂ルームと南砂あら川保育園は1歳児で申込者全員が入所しました。例外は城東保育園(11.2・ボーダー28)——ここだけは上乗せ帯です
- 東陽(東陽町・木場):ボーダー27〜28の園がゼロ。さくらさくみらい木場とほっぺるランド東陽町は全員入所、スターチス保育園は残6。0歳中央値2.00。ただしアゼリヤ保育園(1歳11.3・区公表・延べ)のような集中園はあります
- 富岡(門前仲町・越中島):こちらも27〜28がゼロで、0歳中央値1.95は区内最低=0歳なら区内で最も選びやすい一帯。コスモス江東富岡は募集13人に対し残10と大きく空きが残りました。例外はアスクもんなか保育園(1歳12.0)です
「穏やかなエリア」でも園単位の集中スポットは必ずある——逆に「締まるエリア」にも受け皿はある。エリアの数字は入口、最後は園単位。この原則は江東区のどこでも変わりません。
⑧ エリアの数字を、志望リストに落とす
江東区は希望園の順位が選考に影響しません(利用指数の高い順。同点のときだけ優先順位)。考えるべきは「どの園をリストに入れるか」だけです。
- 入れたい園は遠慮なく書く:延べで27.0の東雲キャナルコートを第1希望にしても、順位づけで不利になることはありません
- 「残・なし」の園を必ず混ぜる:1歳児でも59園が実在します。豊洲キャンパス・深川愛隣・子供の村・しんとよす——締まるエリアの中にも受け皿はあります(ボーダーの記事参照)
- ボーダー27〜28の園「だけ」でリストを埋めない:標準装備の26では構造的に届かない15園です。挑戦枠として残しつつ、26で届く園と「残・なし」を重ねる3層構成に
- 小松橋・大島で厳しければ、隣接エリアへ:受け皿の薄いエリアは、白河・砂町・東陽側まで通園圏を広げる設計が現実的です
本記事の倍率は区公表の申込倍率=第1〜第5希望の延べ(重複を含む)です。1人の子が最大5園に数えられるため、数字の見た目ほど競争は厳しくありません。また、募集1〜2人の園に付く極端な数字(猿江の43.0など)は「競争が激しい」ではなく「枠が無い」のサイン。届くかどうかの最終判断は、必ずボーダー表(何点で決まったか・空きが残ったか)で行ってください。
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出典:江東区「令和8年4月入園一次募集時申込倍率(第1希望〜第5希望)」(申込数は延べ・受託/転園希望含む)、「令和8年4月入園 一次利用調整結果(入所指数ボーダー表)」。エリア区分・中央値・園数の集計は当サイトの整理で、公式の区分・数値ではありません。延べ倍率は重複を含むため実際の競争はこの数字より緩く、園ごと・年度ごとの変動も大きいため、実際の難易度は各園・最新の区資料でご確認ください。