保活コラム一覧へ

【2026-2027年度版】足立区の保活と年齢の壁|内定の実数で見る「0歳・1歳で決める」区

年齢によって保育園の入りやすさが変わるイメージ

※本記事の数字はすべて足立区が公開する「令和8年4月入所 保育施設別・年齢別 全申込者指数一覧」(各申込者の指数と審査結果=内定/待機)に基づく実数です。内定者数は内定した実人数、延べ申込は待機となった方が希望したすべての園の一覧に重複掲載される件数のため、実際の申込人数より多くなります。集計は当サイトの整理を含みます。申込前に区の最新資料でご確認ください。

足立区の保活で、年齢はどれくらい効くのか。足立区は募集数と申込数を集計した表は出しませんが、実際に何人が内定し、何件の申込が集まったかを園別・年齢別に全公開しています。区全体の実数を並べると、動くべき年齢がはっきり見えてきます。

結論を先に言うと、足立区は「0歳・1歳で決める」区です。2歳児クラスの内定は374人と、1歳児(1,099人)の3分の1近くまで細ります。しかも足立区には区外在住者は0〜2歳クラスに原則申請できないという設計もあり、年齢の選び方が住まいの条件とも絡みます。実数で順に見ていきます。

この記事でわかること
  • 区全体の内定者数は0歳1,008人・1歳1,099人・2歳374人・3歳286人2歳で内定の絶対数が一気に細る
  • 1歳が最も締まる——延べ申込3,621件に内定1,099人。育休明けの申込が集中する年齢
  • 0歳は内定率が高い——延べ1,433件に内定1,008人。内定最低指数も39〜46と幅があり、現実的な入り口
  • 2歳・3歳は内定そのものが374人・286人と少ない。「2歳からでいい」は最も危ない
  • 足立区の型は「0歳・1歳で決める」。育休の設計は0歳・1歳から逆算する
  • 区外在住は0〜2歳クラスに申請できず、3〜5歳も−25/−20の大減点。住まいの条件が年齢戦略に絡む

① 区全体の実数——年齢ごとの「内定」と「延べ申込」

2026年4月入所(一次)の、足立区全体の内定者数と延べ申込件数です。全申込者指数一覧の「内定」の行を実人数として、園別に合算しました。

クラス内定者数(実人数)延べ申込件数
0歳児1,0081,433
1歳児1,0993,621
2歳児374709
3歳児286417
4歳児4181
5歳児2742

※2026年4月入所一次・区公表の全申込者指数一覧より当サイト集計。内定者数は内定した実人数、延べ申込件数は待機となった方が希望したすべての園の一覧に重複掲載される件数です。

「延べ3,621件だから2,500人落ちた」は誤読です
延べ申込件数は、待機になった方が希望園の数だけ重複して数えられた数字です。1歳の延べ3,621件のうち内定は1,099人ですが、残りは「待機になった方の希望園ぶんの延べ」であって、待機の実人数はこれよりずっと少なくなります。この表は年齢ごとの締まり方を比べる目安として読み、実際の当落は園別の内定最低指数で確かめてください。
▶ 詳しく:何点で入れた?全申込者指数一覧の読み方

この表から、足立区の年齢構造が2つ読み取れます。ひとつは0歳と1歳の内定の規模がほぼ同じ(1,008人と1,099人)で、2歳で374人へ一気に細ること。もうひとつは、同じ規模の0歳と1歳でも申込の集中がまるで違うこと——0歳は延べ1,433件、1歳は延べ3,621件です。ここが足立区の年齢の壁の核心です。順に見ます。

② 1歳が最も締まる——延べ3,621件に内定1,099人

足立区で最も申込が集中するのは1歳児クラスです。内定1,099人に対して延べ申込3,621件。育休を1年取って復職するタイミングと重なるため、申込が最も厚くなる年齢です。

選考の実態も、この年齢がいちばん厳しく出ます。1歳児クラスの内定最低指数は46が最頻——フルタイム共働きの標準ラインですが、46は内定と待機が同じ点数で入り混じる同点帯で、決着は優先順位(在籍児→区内在住→ひとり親→実施基準指数の内訳…)に持ち込まれます。青井保育園のような人気園では48〜50が必要でした。1歳は「46を持っていても、並べる園を選ばないと待機に回る」年齢だと考えてください。

だからこそ1歳で動くなら、希望リストの作り方が勝負になります。全申込者指数一覧で「自分の46が内定側に並ぶ園」を確かめ、内定最低が48以上の激戦園だけで埋めないこと。内定者数がまとまっていて46で内定が出ている園を、必ず実線として混ぜます。
▶ 詳しく:申込が集まる園と、現実的に入れる園

③ 0歳は内定率が高い——延べ1,433件に内定1,008人

0歳児クラスは、内定の規模が1歳とほぼ同じ1,008人なのに、延べ申込は1,433件と大幅に少ない。申込の集中が緩く、内定に届く割合が高い年齢です。

指数の面でも0歳は入りやすさが出ます。内定最低指数が39〜46と幅があり、フルタイム共働きの46に届かない指数でも内定した園が実在します。たとえばアイグラン保育園千住大橋の0歳児クラスは、内定が46・46・43・41・41・39と並び、内定最低は39でした。0歳は育休中でまだ復職していない世帯の申込も多く、満点の46を積みきれない指数からも内定が出ています。

足立区で最も現実的な入り口は0歳です。復職が早まるトレードオフはありますが、指数のハードルが相対的に低く、申込の集中も緩い。0歳での復職が選べる家庭には、有力な選択肢になります。ただし0歳児クラスのない園や、受入月齢が園ごとに違う点は要確認。早生まれの子は4月一次に間に合うかも含めて、園ごとに確かめてください。
▶ 詳しく:0歳の内定最低指数の読み方

④ 2歳・3歳は内定の絶対数が細る——「2歳からでいい」が最も危ない

2歳児クラスの内定は374人。1歳(1,099人)の3分の1近くまで落ちます。3歳はさらに286人。0〜1歳で在園している子が進級で枠を埋めるため、2歳以降は新規で開く枠そのものが少なくなるからです。

この構造があるので、「2歳や3歳から認可を狙えばいい」という先送りは足立区では最もリスクが高い選択です。2歳からの参入は、通える範囲に新規の枠が開くかどうかの勝負になります。備えとしては、小規模保育・家庭的保育(保育ママ)・認可外を0〜2歳の受け皿に使い、そこから認可へ移る動線を組むこと。足立区には、小規模保育・家庭的保育や特定園(青井おひさま・コンビプラザ東和三丁目・足立しらゆり)の卒園児に先行利用調整や+8の卒園加点(認証保育所等の卒園は+4)があり、3歳の接続を制度で支える仕組みがあります。

4歳・5歳児クラスの内定は41人・27人とごく小規模。新規で狙う年齢ではなく、転園・途中入所の枠と考えておくのが現実的です。
▶ 詳しく:認可に入れなかったときの次の一手

⑤ 「0歳か1歳で決める」——足立区の年齢設計

0歳4月と1歳4月、どちらで動くか
0歳4月で動く:内定1,008人に延べ1,433件と申込の集中が緩く、内定最低指数も39〜46と幅がある、足立区で最も現実的な入り口。そのかわり復職が早まり、0歳児クラスのない園は選べません。受入月齢の確認も必須です。
1歳4月まで取る:子と過ごす時間は長く、内定の規模も1,099人と最大。そのかわり延べ3,621件と申込が最も集中し、46の同点勝負になります。「並べる園」を一覧で確かめた希望リストの設計が前提です。
どちらを選ぶ場合も、避けたいのは内定374人の2歳勝負への無計画な先送り。そして両方に共通する土台として、就労時間は休憩込みで数えて23点×2人=46を確実に取り切ってください。時短勤務の設計や就労証明書の記載次第で、46に届かず一段下に見積もる誤りが起きやすいところです。
▶ 詳しく:足立区の保育指数の計算方法

⑥ 区外在住は0〜2歳クラスに申請できない——住まいと年齢は連動する

足立区の認可は、区民のための設計です
足立区では、区外在住者は0〜2歳児クラスに原則申請できません(転入予定者・区内在勤在学者・きょうだい在籍などの例外を除く)。つまり、区外に住んだまま「0歳・1歳で決める」動き方はできない、ということです。
3〜5歳児クラスは申請できますが、区外在住は−25、区内在勤・在学でも−20の大減点。46点満点の体系で25点を引かれると、当落線に並ぶことは事実上できません。しかも3歳以降は内定の絶対数そのものが細る年齢です。足立区で0歳・1歳から認可に入りたいなら、申込時点で区内在住(または転入予定)であることが前提になります。引越しを伴う保活では、「転入予定者」として区内扱いになる場合があるので、申込時の区分を必ず区に確認してください。

⑦ 入れなかったときの備え——受け皿は「妥協」ではない

認可外・認証は、子に合う園なら積極的な選択肢
1歳の46同点勝負を避けて0歳から認可外でスタートし、子に合えばそのまま通い続ける——足立区ではこれも現実的な動き方です。認証保育所や認可外保育施設には、保育方針の自由度・英語や運動などの特色・0歳から入りやすい柔軟さといった園そのものの価値があります。
費用面のハードルも下がっています。認可は2025年9月から0〜2歳の第1子を含め全児童の月額保育料が0円(延長保育料・行事費・給食費などの実費は別)。認可外の定期利用にも、0〜2歳・課税世帯で月額上限80,000円(非課税世帯38,000円、3〜5歳40,000円)の補助があります。
制度上の意味もあります。認証保育所等に有償・月ぎめで預けていると調整指数+2(ただし育休中は対象外)。同点時の優先順位にも「認証等により長く預けている者」が置かれています。とはいえ順序は①子に合う園か ②費用はどうか ③制度はおまけ。この順で選べば、認可外は次善策ではなく積極的な選択肢になります。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い

関連記事

今の点数で、どの年齢なら入れそう?
就労状況と家庭の事情を入れるだけで、足立区のルールに沿った指数の目安がわかります。

▶ 足立区の点数計算ツールで確認する / 施設一覧・地図で探す

出典:足立区 令和8年4月入所 保育施設別・年齢別 全申込者指数一覧、『令和8年度 保育施設利用申込案内』(区外在住の申請制限・調整指数・認可保育料の無償化・認可外補助)。内定者数・延べ申込件数の集計は当サイトの整理を含みます。募集枠・制度は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。