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【2026-2027年度版】板橋区の保育指数(利用調整指数)の計算方法|「61点」の正体

板橋区の保育指数の計算方法のイメージ

※出典は板橋区『令和8年度 幼稚園・保育園のご案内(保育利用の手引)』の利用調整基準(基本指数・調整指数・同点時の優先順位)と、令和8年4月一次選考の入所最低指数一覧です。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。

板橋区の保育園は、申込が定員を超えると利用調整指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、点数の勝負です。

板橋区の式は選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数。基本指数は保護者1人上限30点で、フルタイム共働きなら合計60点。ここに育児休業復帰の+1が乗った61が、1歳児クラスの入所最低指数でもっとも多く並ぶ数字です。この「60+1」の中身と、板橋区らしい調整指数の仕組みを解きほぐします。

この記事でわかること
  • 基本指数は保護者1人あたり上限30点。月160時間以上の就労=30点。共働きフルタイムで60点
  • 育休中でも基本指数は「就労」として評価される。さらに調整指数の個④で+1=これが1歳ボーダー61の正体
  • 個④の+1は入所月の翌月1日までの復職が条件
  • 調整指数は「保護者個人(個①〜⑧)」と「保護者世帯(世①〜⑬)」の2系統。個①〜③は最も高い1つだけ
  • 個④・世④・世⑤・世⑬は実態上どれか1つ(相互排他)。認可外預けの+2を育休の+1に上積みはできない
  • ひとり親世帯は「基本指数+30」方式+世①+6で66点に届く
  • 同点は15段階の優先順位。在住→ひとり親→基本指数の高さ…の順で決着

① 指数は「基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」

選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数

基本指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)に応じて求めます。上限は1人30点。複数の類型に当てはまっても合算はせず、主たる1つで算定します。そこに世帯や児童の状況に応じた調整指数が加減され、希望順位にかかわらず選考指数の高い児童から内定。同点なら優先順位(後述)で決着します。証明書の提出がないと「その他10点扱い」に下がる点にも注意です。

② 基本指数:フルタイムは30点。就労時間で段階的に決まる

多くの家庭が該当する就労は、月の就労時間で段階的に決まります。

就労時間基本指数
月160時間以上(おおむね1日8時間×月20日以上)30
月120時間以上160時間未満28
月96時間以上120時間未満26
月64時間以上96時間未満24
月48時間以上64時間未満22

※基本指数表(①就労)より。就労時間は休憩を含む拘束時間で、直近3か月の勤務実績で判定されます。就労以外(出産22、傷病20〜30、心身障がい24〜30、看護・介護10〜30、両親不存在30、求職中10など)は区資料で確認を。

板橋区のクセ:育休中でも基本指数は「就労」として評価されます
板橋区では、育児休業中であっても基本指数は復職予定の勤務条件(就労証明書ベース)で「就労」として評価されます。「育休中だから点が下がる」ということはなく、復職後フルタイムなら30点で計算されます。
一方で、残業や通勤時間は含みません。正規の勤務日数・時間を実績が超えても正規以上の点はつかず、逆に実績が足りなければ細目まで減算されることがあります。復職時の勤務時間は、点数の観点からも意識しておく価値があります。

③ 「61」の正体:60に育休復帰の+1が乗る

基本指数は1人上限30点。フルタイム共働き(父母それぞれ月160時間以上)なら30+30=60点。これが板橋区の「事実上の満点ライン」です。

では、なぜ1歳児クラスのボーダーは60ではなく61なのか。答えは調整指数の個④(育児休業復帰+1)。育休から復帰して就労事由で申し込む家庭に+1が付くため、育休明けの1歳入園ではこの+1がほぼ全員に付き、60+1=61が最頻値になります。

内訳点数
基本指数(父):月160時間以上の就労30
基本指数(母):月160時間以上の就労30
調整 個④:育児休業からの復帰(就労事由)+1
合計61
個④の+1には「翌月1日までの復職」という条件があります
この育休復帰の+1は、基本指数が就労で認定される場合に限られ、しかも入所した月の翌月1日までに実際に復職することが条件です。未復職は退園リスクにつながります。「育休を延ばしたまま4月の枠だけ確保する」使い方はできない設計です。
▶ 詳しく:何点で入れた?入所最低指数の読み方

④ 調整指数は2系統:「保護者個人」と「保護者世帯」

板橋区の調整指数は、保護者個人にかかわるもの(個①〜個⑧)と、世帯にかかわるもの(世①〜世⑬)の2系統に分かれます。まず保護者個人の主な項目です。

番号条件指数
個①保護者が身障手帳1・2級/愛1〜3度/精神1〜3級を所持+3
個②保護者が身障手帳3級/愛4度を所持+1
個③保護者が常時臥床・精神性・感染性の傷病、または概ね1か月以上の入院(予定)+1
個④いずれかの保護者が育児休業中(対象児童・就労事由・翌月1日までの復職)+1
個⑤保育士・看護師等が区内の対象施設に就労内定/育休復帰予定+2
個⑥転入予定がなく、勤務地が板橋区にある−1
個⑦締切日現在、勤務実績が1か月未満−3
個⑧転入予定がなく勤務地もない−4

個①〜個③は重複して加算せず、最も高い1つだけを適用します。

続いて世帯にかかわる調整指数のうち、多くの家庭に関係する主な項目です。

番号条件指数
世①ひとり親世帯または両親不存在世帯+6
世④認可外・ベビーシッター・事業所内(従業員枠)等に有償で預け(在園証明書)+2
世⑤職場同伴または祖父母・親族に預けて就労+1
世⑥前年度住民税非課税世帯(生活保護を除く)+1
世⑦申込児が要支援児保育の対象+5
世⑧申込児が双生児以上+1
世⑨未就学児が2人いる世帯+2
世⑩未就学児が3人以上いる世帯+5
世⑬申込児を区外の認可保育施設に預けている+1
世⑫保育料・延長保育料を延べ3か月分以上滞納−10

※世⑨(2人)と世⑩(3人以上)は該当する人数区分の1つだけを適用します。上記は主な項目の抜粋で、ほかにも生活保護世帯(世②)・里親利用(世③)・要介護等の同居家族(世⑪)などがあります。

⑤ 見落としやすい「相互排他」:加点は積み上がらない

個④・世④・世⑤・世⑬は、実態上どれか1つしか付きません
ここが板橋区で最も誤解しやすいところです。育休復帰の個④(+1)、認可外等預けの世④(+2)、親族預けの世⑤(+1)、区外認可預けの世⑬(+1)は、同じ「預け先」に関する加点なので、実態上どれか1つに整理されます
具体的には、個④(+1)と世④(+2)は重複しません(高いほうの世④が残ります)。世⑤は個④・世④・世⑬と重複しません。つまり「育休復帰の61に、認可外預けの+2をさらに乗せて63にする」という上積みはできません。認可外に預けるかどうかは、点数を積むためではなく、園の中身や費用で判断するのが板橋区の正しい向き合い方です。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違いと加点

⑥ ひとり親世帯:「基本指数+30」で66点に届く

板橋区のひとり親世帯は、独自の計算になります。区は『保護者が1人のときは、ひとり親であることの証明をもって、その基本指数に30点を加えます』と定めています。就労中のひとり親フルタイムなら——

内訳点数
基本指数:月160時間以上の就労30
ひとり親(保護者が1人)の加算+30
調整 世①:ひとり親世帯+6
合計66

66点は、1歳の最頻61を大きく上回る水準です。同点時の優先順位でもひとり親世帯は上位(2番目)に置かれています。ひとり親で保活する人は、園の人気を過度に気にするより、通いやすさと園の中身で選んで大丈夫な持ち点だと考えて構いません。

※転入予定がない場合は+30ではなく、勤務地の状況により個⑥(−1)や個⑧(−4)が適用されます。書類の区分が正しく反映されるよう、申込時に確認しておきましょう。

⑦ 同一指数のときの優先順位:15段階

選考指数が同じ児童が複数いるとき、板橋区は15段階の優先順位で内定者を決めます。上位はこの順です。

  1. 板橋区在住(転入予定者を含む)
  2. ひとり親世帯
  3. 保育の利用基準が高い者——同一指数なら基本指数が上位の世帯が優先
  4. 保育料の滞納がない者
  5. 保護者の状況が傷病・心身障がい・看護介護・両親不存在・災害の順
  6. 生活保護・里親利用・中国残留邦人等支援の世帯

※7番以降は、児童の障がい・要介護等の同居家族・単身赴任・養育している子の人数・保護者の状況(就労等)・住民税所得割額の低さ…と続きます(全15段階)。

読みどころは3番の「基本指数が上位」
同じ61でも、フルタイム共働きの基本指数60に個④+1で作った61と、基本指数が低い世帯が調整をいくつも積んで作った61では、前者が優先されます。板橋区は在住(1番)・ひとり親(2番)・基本指数の高さ(3番)を上位に置く仕組み。「調整でかき集めた点」より「素の就労で積んだ点」が強い、と覚えておくと納得しやすいはずです。

⑧ 入所最低指数の一覧:記号と「クラス取り違え」に注意

板橋区が公表するのは「入所最低指数一覧」だけで、園別の申込者数や募集数は公表されていません。読める材料は「何点で内定したか」です。記号の意味を押さえましょう。

表記意味
61 など数値そのクラスに内定した人の最低の指数
×欠員なし=満員(最低指数は非公表)
丸数字(①②③…)一次選考後の欠員数。希望者は全員入園でき、まだ空きが残った
2歳の高い数字を1歳と読み違えないこと
一覧は0歳・1歳・2歳…と横に並び、園によっては2歳のほうが1歳より高いことがあります。たとえば「みなみ」は2歳が69点でも1歳は61点、「志村さかした」「赤塚新町」も2歳が68点でも1歳は61点です。「この園は68〜69点も要る」と早合点すると、自分の申込むクラスのボーダーを見誤ります。必ず申込むクラスの列を見てください。
また、区の注記に「表記の最低指数より高い指数でも、きょうだいの組み合わせや要支援児の空き状況で入所できていない場合がある」とあります。最低指数は目安であって「その点なら必ず入れる」保証ではありません。

⑨ よくある誤解

  • 「育休中は点が下がる」→ 就労として評価されます:板橋区は育休中でも復職予定の勤務条件で基本指数を算定。フルタイム復帰なら30点です
  • 「認可外に預ければ点が上乗せされる」→ 育休の個④と相互排他です:認可外預けの世④(+2)は育休復帰の個④(+1)と重複しません。61にさらに上積みはできません
  • 「61なら必ず入れる」→ 最低指数は目安です:きょうだいの組み合わせや要支援児の空き状況で、表記より高くても入れないことがあります
  • 「調整をたくさん積めば有利」→ 同点は基本指数が優先されます:優先順位3番で、素の就労で積んだ基本指数の高さが効きます
  • 「ひとり親は調整+6だけ」→ 基本指数+30の二段構えです:在の親30++30+世①6で66点に届きます

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出典:板橋区『令和8年度 幼稚園・保育園のご案内(保育利用の手引)』利用調整基準(基本指数・調整指数・同点時の優先順位)、令和8年4月一次選考の入所最低指数一覧。指数の読み解きは当サイトの解釈を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。