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【2026-2027年度版】北区の保活と年齢の壁|1歳・2歳に「二段の壁」、0歳が最も入りやすい

年齢が上がるほど保育園に入りにくくなるイメージ

※倍率は「第1希望の申込者数(≒実人数)÷空き人数」で算出した区全体の簡易倍率です(令和8年4月一次・北区公式データより)。北区が公表する受け入れ側の数字は募集定員ではなく、令和8年2月1日時点の空き人数です。園別の数値・延べ申込とは別物です。

北区の保活で、年齢はどれくらい効くのか。区全体の数字を見ると、答えははっきりしています。0歳は0.86倍と空きが申込を上回り、1歳1.41倍・2歳1.67倍と需要が超過する——つまり北区には1歳と2歳、二段の壁があります。しかも2歳は倍率が最高なだけでなく、空きが177人と1歳の約5分の1まで細ります。

「0歳で動くか、1歳まで育休を取るか」。多くの区でこの問いの答えは曖昧になりがちですが、北区は数字の構図が明快です。0歳で動くのが、最も明確に正解といえる区。その根拠と、1歳・2歳で動く場合の備えを、順に確認していきます。

この記事でわかること
  • 簡易倍率は0歳0.86倍・1歳1.41倍・2歳1.67倍・3歳0.77倍——壁は1歳と2歳の二段
  • 2歳の空きは177人=1歳(892人)の約5分の1。壁の正体は倍率×絶対数
  • 0歳はボーダー表でも「空きあり」が43クラス——入りやすさは数字で裏づけられる
  • 申請書の有効期間は約6カ月で毎月自動的に利用調整。ただし3月入園はない
  • 北区には育休延長への減点等のペナルティがなく、保留通知は内定しなかった全員に届く
  • 2歳の壁は正面突破より小規模保育→3歳の+2と認可外の橋で渡る

① 年齢別の空きと申込——「二段の壁」の全体像

令和8年4月一次の、北区全体の空き人数と第1希望の申込者数です。

クラス空き人数申込(第1希望)簡易倍率
0歳児7886750.86倍
1歳児8921,2541.41倍
2歳児1772961.67倍
3歳児3272510.77倍

空きより第1希望が多いのは1歳児と2歳児だけ。4歳児(0.31倍)・5歳児(0.17倍)は申込自体が少なく、3歳児も0.77倍と落ち着いています。つまり北区の競争は1歳・2歳に集中しており、その手前の0歳と、その先の3歳には余裕がある——この凸型の構図が、年齢戦略のすべての前提になります。

② 0歳0.86倍——「明確に入りやすい」を数字で確認する

0歳児は空き788人に対して第1希望675人。区全体では席が余っている計算です。もちろん人気園には申込が集まりますが、園別のボーダー表を見ても、0歳児クラスは「空きあり」(=利用調整後も定員に空き)が43クラスあり、「22以上」(満点20でも調整加点なしでは届かない)はたった1クラス。数値ボーダーもほぼ20で、フルタイム共働きの20点があれば、0歳は園を選べる年齢です。

0歳4月の入園には生後何カ月から預けられるかの確認が必要ですが(産休明け保育の実施園から、生後3・4・6・8カ月からの園まで様々)、「入れるかどうか」の心配がいちばん小さいのは間違いなくこの年齢です。

③ 1歳1.41倍、そして2歳1.67倍——二段の壁の構造

一段目の壁が1歳児。空き892人に対して第1希望1,254人と、362人分の需要超過です。育休明けの申込が集中する年齢で、人気園では「22以上」のボーダーも現れます。1歳で挑むなら、20点に確実に乗せたうえで「20で届く園」を志望リストに組み込めるかが決め手になります。

二段目の壁が2歳児。倍率は1.67倍と全年齢で最高になり、なにより空きの絶対数が177人と、1歳(892人)の約5分の1まで細ります。0歳・1歳で入った子が在園し続けるため、2歳からの新規の席は構造的に少ないのです。ボーダー表でも、2歳児は「-」(入園可能数0名)が31クラスと、申込が集中する0〜3歳では最多。点数の問題以前に、通える範囲に空きのある園が見つからないことが起こります。1歳で入りそこねた世帯が2歳でさらに狭い門に並ぶ——これが二段の壁の正体で、2歳を本命の入口にする設計は避けたいところです。

④ 北区ならではの事情——「落ちたら育休延長」を純粋に選べる区

年齢の選択を考えるうえで、北区の制度には知っておきたい特徴が2つあります。

その1:保留通知は全員に届き、延長へのペナルティがない

4月一次・二次で内定しなかった場合、保育利用保留通知書が全員に送付されます。区の案内でも、育児休業給付金の延長申請などに使う運用が明示されています。そして北区には、育休延長を希望する世帯への減点や選考上の不利といった仕組みがありません。つまり「入園を取りにいく」と「育休を延ばして子と過ごす」を、制度に急かされることなく、家庭のライフスタイルとして選べる——これは数字の厳しさとは別の、北区の穏やかな一面です(給付金の延長要件は勤務先・ハローワークで要確認)。

その2:申請は6カ月有効で、毎月自動的に選考される

申請書の有効期間は受付月から約6カ月。期間内は再申請しなくても毎月自動的に利用調整にかかります(入園は毎月1日付)。4月一次で保留でも二次(2月13日締切・3月5日結果)、その後も5月・6月と選考は続きます。ただし3月入園はなく、1月入園の締切は11月18日・2月入園は12月3日。年度末の敗者復活は思っているより早く締まる点だけは注意してください。
▶ 詳しく:北区の保活スケジュール

育休をいつまで取るかのトレードオフ
0歳4月で動く:0.86倍と空きに余裕があり、園を選びやすい。そのかわり復職が早まる。
1歳4月まで取る:子と過ごす時間は長い。ただし1.41倍の需要超過に、20点の同点勝負で挑むことになる。
北区は点を盛る手段がほぼ無いぶん、年齢の選択がそのまま難易度の選択になります。どちらを選ぶにしても、避けたいのは「入れなかったらそのとき考える」——空き177人の2歳勝負への先送りだけです。

⑤ 壁の先に橋がある——小規模保育と認可外

1歳で入れなかったら、2歳の壁の前で立ち尽くすしかないのか。そうではありません。北区には2つの橋があります。

橋その1:小規模保育→3歳4月の調整指数+2

小規模保育など就学前まで継続在園できない施設は、0〜2歳児が対象のぶん低年齢では入りやすい選択肢です。北区では、こうした施設の卒園年度の翌年度4月入園を申請すると調整指数+2(20→22。4月のみ)が付き、同一指数のときの優先項目でも8段階目に「小規模等卒園児の4月申請」が置かれています。3歳児クラス自体も0.77倍と緩む年齢。0〜1歳で小規模に入り、3歳で加点を持って認可へ移るのは、北区で制度に裏づけられた現実的なルートです。

橋その2:認可外・認証という選択肢

北区では認可外は「点数の道具」にすらならない——だから園の価値で選べる
北区は認可外に預けても調整指数の加点がありません。効くのは、同一指数のときの優先項目11段階目(月48時間以上・有償の預け実績。育休中・求職は対象外)だけ。つまり「加点のために預ける」という発想が最初から成り立たない区です。
そのぶん、保育方針の自由度・英語や運動などの特色・0歳から入りやすい柔軟さといった園そのものの価値で選べます。子に合う園が見つかったら、認可の結果を待つだけでなく、まず一度入れてみるのはいい選択です。
費用面の支えも厚く、認証保育所・基準を満たす認可外(企業主導型を含む)の保育料には0〜2歳児・課税世帯で月額上限80,000円(非課税世帯38,000円、3〜5歳児40,000円)の負担軽減補助があります(120時間以上の月ぎめ契約などが要件。区外の施設も対象)。1歳で入れなかったときの受け皿にも、翌年・3歳での再挑戦の足場にもなります。

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出典:北区「令和8年4月期(一次)保育園空き人数及び申込状況」『令和8年度 保育利用案内』。簡易倍率は区全体の第1希望と空き人数から算出した当サイトの指標で、園別・延べ申込の数値とは異なります。空き人数は令和8年2月1日時点の値で、その後の入退園で変動しえます。制度・枠は年度で変わるため、最新は区の公式資料でご確認ください。