【2026-2027年度版】江東区の保育指数(利用指数)の計算方法|基準指数・調整指数・同点の決まり方

※出典は江東区『令和8年度江東区保育園等入園のしおり』の利用調整(基準指数・調整指数・同一指数時の優先順位)と、令和8年4月一次の入所指数ボーダー表。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
江東区の保育園は、申込が募集を超えると利用指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、希望園の順位も選考に影響しません。純粋に点数の勝負です。
江東区の式は利用指数 = 世帯基準指数(父) + 世帯基準指数(母) + 調整指数。基準指数は1人上限12点で、フルタイム共働きなら合計24点。そして1歳児クラスのボーダー最頻値は26点——この「2点」の正体が、江東区の点数を理解する鍵です。
- 基準指数は保護者1人あたり上限12点。週40時間以上・月20日以上の就労=12点。育休中でも就労中と同じ基準指数で評価される
- 江東区最大のポイント=育休復帰の+2は「1歳児クラス以降」だけ。0歳児クラスには付かない——0歳のボーダーが24で止まる理由
- 認可外・認証への預け加点は+2(2人以上は各+3)。ただし育休復帰+2と重複不可(択一)
- ひとり親世帯は「不存在」の基準指数12点+調整+2。フルタイムなら12+12+2=26点でボーダー水準に到達
- 同点は優先順位12段階で決着。第1位は「江東区民」、子の人数や在住期間も効く
- ボーダー表の「なし」「残」「空欄」「斜線」「ー」の読み方がわかる
① 指数は「基準指数(父)+基準指数(母)+調整指数」
利用指数 = 世帯基準指数(父) + 世帯基準指数(母) + 調整指数
基準指数は、保護者それぞれの状況(就労・疾病・介護・求職など)を主たる1類型で認定し、上限12点を付けます。申込み時の状況が入園希望月以降も続くものとして指数が付き、そこに世帯の事情に応じた調整指数(加点・減点)が乗って、利用指数の高い世帯から順に内定。同じ指数のときだけ、優先順位(後述の12段階)で決まります。
② 基準指数:フルタイムは12点。育休中でも「就労中と同じ」で数える
多くの家庭が該当する就労(1日4時間以上・月12日以上が対象)は、日数と週の時間で段階的に決まります。
| 就労日数 | 週の就労時間 | 基準指数 |
|---|---|---|
| 月20日以上 | 週40時間(月160時間)以上 | 12 |
| 月20日以上 | 週35時間以上40時間未満 | 11 |
| 月20日以上 | 週30時間以上35時間未満 | 10 |
| 月20日以上 | 週25時間以上30時間未満 | 9 |
| 月20日以上 | 週20時間以上25時間未満 | 8 |
| 月12日以上20日未満 | 週32時間(月128時間)以上 | 10 |
| 月12日以上20日未満 | 週28時間以上32時間未満 | 9 |
| 月12日以上20日未満 | 週24時間以上28時間未満 | 8 |
| 月12日以上20日未満 | 週20時間以上24時間未満 | 7 |
| 月12日以上20日未満 | 週12時間以上20時間未満 | 6 |
押さえておきたい判定ルールは3つ。
- 育休中は「外勤(就労)に準じる」:育児休業からの復職予定での申込は、育休前の就労日数・時間で基準指数が付きます。育休中だから減点、ということはありません。復職予定のフルタイムなら12点です
- 自営業は証明書類に注意:個人事業主・親族経営の会社の従業員・会社役員・内職は、就労証明書への法人番号の記載または自営証明書類が必要。未提出だと調整指数で−4が付きます
- 就労以外にも類型がある:疾病(入院・常時病臥12など)、障害(手帳1・2級等12など)、介護・看護(3〜12)、災害復旧12、就労内定5、求職中4、出産4、就学(学校・職業訓練校11/その他8)。いずれも主たる1類型のみ。そして「不存在」(死亡・離婚・未婚・行方不明等)は12点——これがひとり親世帯の計算の土台になります(後述)
③ 江東区最大のポイント:育休復帰の+2は「1歳児クラス以降」しか付かない
調整指数の中で、圧倒的に多くの世帯に関わるのが12番・育休復帰の+2です。指数基準日に育児休業を取得中で、1歳児クラス以降に復帰予定の場合に+2——フルタイム共働き24点+2=26点。これが1歳児クラスの「標準装備」で、ボーダー最頻値26の正体です。
この+2は0歳児クラスの申込には付きません。0歳で申し込む世帯の多くはフルタイム共働きの素点24が上限になり、実際、令和8年4月一次のボーダー表では、0歳で数値ボーダーが付いた79園のうち65園がぴったり24。24を超えた園は3園だけでした。
つまり0歳は「加点で差をつける」余地がほとんどなく、24点で並んだ同点勝負になりやすい年齢。同点の決着は優先順位12段階(後述)です。一方1歳は、26が標準装備になるぶん、26で並ぶか、27〜28の上乗せ帯(きょうだい在園など)に届くかが分かれ目になります。
もうひとつの重要ルール。認可外・認証等に月極で預けている場合の加点(調整14番・+2、申込児2人以上は各+3)は、育休復帰の+2(12番)と重複しません。そもそも育休対象の子は14番の対象外——「育休中に認可外へ預けて両取り」はできない設計です。
14番が効くのは復職済みで認可外・認証に預けながら認可転園を狙うケース。イメージとしては「育休の+2の代わりに、認可外で復職して+2(2人以上なら各+3)」という選択になります。
④ 調整指数:全18項目。加点も減点もここで決まる
江東区の調整指数は全18項目。主なものを一覧にします(番号は区資料のもの)。
| 番号 | 条件 | 調整 |
|---|---|---|
| 1〜3 | 保護者の障害・疾病(手帳1・2級等+3/聴覚・言語3級等+2/入院・常時病臥等+1) | +1〜3(最高1つのみ) |
| 4 | 自営で法人番号の記載・自営証明書類がない | −4 |
| 5 | 申込児が身障手帳1・2級/愛の手帳1〜3度等(集団保育可の場合) | +1 |
| 6 | 保護者が区内認可等の保育士・保育教諭で就労内定/復帰予定 | +1 |
| 7 | 生活保護受給世帯(求職中を除く) | +1 |
| 8 | ひとり親世帯または父母不存在世帯 | +2 |
| 9 | 連携施設のない小規模認可の2歳児卒園→翌年度4月転園 | +3 |
| 11 | 双生児以上 | 各+1 |
| 12 | 育休取得中・1歳児クラス以降に復帰予定 | +2 |
| 13 | 希望園に兄弟姉妹が在園 | +2 |
| 14 | 認可外・認証・家庭福祉員・シッター等に月極有料(月12日・1日4時間以上)で預けている | +2(2人以上は各+3) |
| 15 | 生計中心者が6か月以内に失業(解雇・倒産等)し緊急に就労が必要 | +1 |
| 16 | 区外居住(転入予定を除く)で勤務地が区内 | −4 |
| 17 | きょうだいの保育料等を延べ3か月以上滞納 | −20 |
| 18 | 育児休業延長許容届の提出 | −50 |
※主な項目の要約。1〜3番は重複せず最も高い1つのみ、12番と14番は択一です。9番(小規模卒園+3)には連携整備済みで対象外となる園があります。正確な条件は区資料で確認を。
第一子・共働き世帯に現実的に関わるのは12番(育休復帰+2)か14番(認可外預け+2/+3)のどちらか。第二子なら13番(きょうだい在園+2)が大きく、育休復帰+2と合わせた28点が人気園ボーダー帯(27〜28)の正体です。減点側では、18番の育児休業延長許容届(−50)に注意——「入れなければ育休延長でよい」意思表示のための書類で、提出すると内定はまず出ません。保留通知がほしい場合の仕組みであって、入園したい人が出すものではありません。
⑤ ひとり親世帯:「不存在」の基準指数12点+調整+2=フルタイムで26点
江東区のひとり親(父母不存在)世帯の計算は、調整指数だけではありません。不存在側の保護者に基準指数8番「不存在」の12点が入ります。つまりフルタイム就労のひとり親なら、12(就労)+12(不存在)=24点で、ふたり親フルタイムと同じ土俵に立ち、さらに調整指数8番で+2。合計26点——1歳児クラスのボーダー最頻値に、単独で到達する水準です。
加えて、同一指数時の優先順位でも「ひとり親世帯・父母不存在世帯」は第2位。点数と優先順位の両面で配慮された設計です。
⑥ ボーダーの実際:0歳は24、1歳は26が最頻。「残」「なし」の園も広くある
令和8年4月一次の入所指数ボーダー表(内定した方の最低利用指数・213施設)を年齢別に見ると——
- 0歳児:数値ボーダーが付いた79園のうち65園が24。24を超えたのは3園(25が2園・26が1園)だけで、逆に16〜22で入れた園も11園。さらに空きが残った「残」が53園、全員入所の「なし」が12園あります
- 1歳児:数値ボーダーが付いた138園のうち103園が26。27〜28の園が15園(白河かもめ・白河・毛利・東雲キャナルコート・さくらさくみらい豊洲・コビープリスクールかめいど・おはよう保育園亀戸・まなびの森プチ・ナーサリー西大島・小名木川・城東が28)。一方で26未満で入れた園が20園、「残」も53園あります
- 2歳児:数値ボーダーは24〜26が中心。「残」81園・「なし」26園と、空きの残った園も目立ちます
- 3歳児以上:3歳で数値ボーダーが付いたのは29園だけで、「残」が112園。4歳・5歳はほぼ全園に空きがあります
江東区のボーダー表には、数値のほかに記号・表記が並びます。
・数値:そのクラスで内定した方の最低利用指数(=ボーダー)
・なし:申込者全員が入所できた=ボーダーなし
・残N:利用調整後の空き人数=実質ボーダーなし。狙い目のしるし
・空欄:そのクラスの募集がなかった
・斜線:そのクラスの設定自体がない園
・ー:入所可能数が1のため非公開(個人特定を避けるため)
「空欄」と「残」は意味が正反対です。記号を正しく読めると、持ち点で届く園が見えてきます。
▶ どの園が何点で決まった?指数ボーダーの記事へ
⑦ 同点ならどうなる?——優先順位12段階。0歳の24点勝負はここで決まる
ボーダー付近では同じ指数の世帯が並びます。とくに0歳は多くの世帯が24点で並ぶため、実質この優先順位の勝負です。同一指数のときは抽選ではなく、次の12段階を上から順に当てはめて決まります。
- 保護者が江東区民(前月末までの転入予定を含む)
- ひとり親世帯または父母不存在世帯
- 単身赴任世帯(6か月超の継続不在が確認できる場合)
- 世帯基準指数の高い世帯(父母の合計基準指数)
- 連携施設のない小規模認可の2歳児卒園に伴う転園
- 区外園在園で継続入園できない区民の申込など
- 希望園に兄弟姉妹が在園
- 保護者の事由が障害・疾病・介護・災害のいずれか
- 養育している児童(18歳未満)の人数が多い世帯
- 同居する65歳未満の保育にあたれる祖父母がいない世帯
- 経済的困窮度の高い世帯(市区町村民税で判定)
- 江東区に引き続き居住している期間が長い世帯
注目は第9位の「子どもの人数」と第12位の「在住期間」。同点勝負では、きょうだいの多い世帯・長く江東区に住んでいる世帯ほど強い設計です。調整指数では差がつかない0歳の24点勝負で、最後に効くのはこのリストだと覚えておいてください。
⑧ よくある誤解
- 「第1希望に書けば有利」→ 影響しません:希望園の順位は選考に無関係。利用指数の高い順です。悩むべきは順番ではなく、どの園をリストに入れるか
- 「育休中だと点数が下がる」→ 下がりません:基準指数は育休前の就労条件で「就労中と同じ」に付き、1歳児クラス以降なら+2も付きます。ただし入園月の月末までの復職が必須(復職証明書は復職後2週間以内)
- 「0歳でも育休復帰の+2が付く」→ 付きません:+2は1歳児クラス以降だけ。0歳は素点24の同点勝負で、決着は優先順位です
- 「育休の+2と認可外の+2は合算できる」→ できません:12番と14番は択一。育休対象の子はそもそも14番の対象外です
- 「ひとり親は調整の+2だけ」→ 違います:不存在側に基準指数12点が入り、フルタイムなら12+12+2=26点。優先順位でも第2位です
- 「ー(非公開)の園は入れない」→ 違います:「ー」は入所可能数1でボーダーを非公開にしただけ。募集がなかった「空欄」、空きが残った「残」と読み分けを
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出典:江東区『令和8年度江東区保育園等入園のしおり』利用調整(基準指数表・調整指数18項目・同一指数時の優先順位12段階)、令和8年4月一次 入所指数ボーダー表。ボーダーの集計は当サイトの整理を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。