【2026-2027年度版】中野区の保育指数(利用調整指数)の計算方法|「42点」の正体と下限指数の読み方

※出典は『保育所等のごあんない』の保育所等利用調整基準(基本指数・調整指数・同一指数児童の優先順位)と、2026年4月入所1次の入園下限合計指数。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
中野区の保育園は、申込が募集を超えると利用調整指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、点数の勝負です。
中野区の式は指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数。基本指数は保護者1人最大20点で、フルタイム共働きなら合計40点。そこに就労継続3か月以上の+1が2人分乗った42が、2026年4月1次では1歳児のほぼ全園の決着ラインでした。「42」の正体を知ることが、中野区の点数を理解する近道です。
- 基本指数は保護者1人あたり最大20点。月20日以上×1日7時間以上の就労=20点(産休・育休取得中も就労扱い)
- 「42」の分解=フルタイム40+「3か月以上の就労継続」+1×2人。特別な加点ではなく、標準的な共働きの実質満点ライン
- 下限指数表の「数値」「-」「空きなし」「申込なし」「若干名」の読み方がわかる
- ひとり親世帯は「不存在」20点+調整+3の二段構えで44=42を上回る設計
- 認可外利用の加点は+2/+1で、育休中・求職中は対象外
- 育休延長許容の申立書は−40。ただし空きがあれば内定し、保留通知は発行されない——中野区固有の最重要注意
- 区民以外(転入予定なし)は−4/−8。同一指数の優先順位も1番目が区民
① 指数は「基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」
指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数
基本指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)に応じて最大20点。同じ人に複数の類型が当てはまっても合算せず、主たる類型のみで数えます。そこに世帯や児童の状況に応じた調整指数が乗り、同じ希望園の中で指数の高い児童から内定。同点なら8段階の優先順位(後述)で決着します。区のごあんないにも計算例があり、「父20(月20日・7時間)+母18(月20日・5時間)+調整3=41」といった足し算で自分の点数を見積もれます。
② 基本指数:フルタイムは20点。「月48時間以上」が土台の条件
多くの家庭が該当する就労は、月の日数と1日の時間で段階的に決まります(月48時間以上の就労が条件。時間は休憩を除く)。
| 日数\時間 | 7時間以上 | 6時間以上 | 5時間以上 | 4時間以上 |
|---|---|---|---|---|
| 月20日以上(週5日) | 20 | 19 | 18 | 15 |
| 月16日以上(週4日) | 18 | 17 | 15 | 13 |
| 月12日以上(週3日) | 16 | 14 | 12 | 11 |
※『保育所等のごあんない』利用調整基準の抜粋。上記以外で月48時間以上=10。就労以外の類型(出産14、疾病・負傷12〜20、障がい12〜20、介護・看護12〜20、災害復旧20、求職中7〜9、就学は就労の各2点減、不存在20など)は区資料で確認を。
押さえておきたい判定ルールは4つ。
- 産休・育休取得中も「就労」です:育休中だから求職扱い、にはなりません。復職前の1歳4月申込みでも、フルタイム勤務なら20点で数えられます(法律に基づかない休職は「求職中」扱い)
- 就労内定・就労拡大も同じ指数:4月から働く内定があれば、実績がなくても同じマトリクスで指数が付きます(内定条件以外の就労内定は「求職中」扱い)
- 時短勤務の落とし穴に注意:育児短時間勤務で月48時間以上働くことが常態の場合は、取得前の就労時間で指数付けされます。時短で20点を失うわけではありません
- 時間は休憩を除いて数える:自営業以外は労働基準法の休憩を取得しているとみなされます。「所定8時間・休憩1時間」なら実働7時間以上の扱いです
③ 調整指数:全22項目。共働き世帯の標準装備は「①+1×2人」
中野区の調整指数の主なものを一覧にします(番号は区資料のまま)。
| 番号 | 項目 | 指数 |
|---|---|---|
| ① | 3か月以上(月48時間以上)の就労継続 | +1/人(共働きで+2) |
| ② | 区民以外(転入予定なし)・勤務地が区内 | −4 |
| ③ | 区民以外(転入予定なし)・勤務地が区内にない | −8 |
| ④ | 区民の保育士・保育教諭(週30時間以上の就労・内定) | +3 |
| ⑤ | ひとり親世帯(死亡・離婚・未婚) | +3 |
| ⑥ | ひとり親に準ずる世帯(行方不明・拘禁・離婚調停中・単身赴任等) | +1 |
| ⑦ | 生活保護世帯 | +2 |
| ⑧ | 転入予定者として申込む世帯 | −1 |
| ⑨ | 3か月以上の保育料滞納 | −8 |
| ⑩ | 年齢上限のある区内認可・地域型からの転園(最終年齢クラス) | +5 |
| ⑪⑫ | きょうだいの同一園への転園/きょうだいが在園中の園への申込み | +2 |
| ⑬ | 在園していないきょうだいとの同時申請(⑪⑫と重複不可) | +1 |
| ⑭ | 認可外等を有料で月48時間以上利用・6か月以上継続(育休・求職中は不可) | +2 |
| ⑮ | 同上・3か月以上6か月未満 | +1 |
| ⑯ | 認定こども園の幼稚園的利用→同園の保育園的利用 | +20 |
| ⑰ | 育休退園→退園児と育休児の同時申込み(退園から1年以上経過後) | +5 |
| ⑲ | 集団保育可能な障がい児(手帳あり) | +2 |
| ⑳ | 多胎児全員の同時申込み(転園対象外) | +1 |
| ㉑ | 育児休業延長を許容できるとき(申立書) | −40 |
※主な項目の要約(⑱社会的養護+1〜20、㉒区長が特に認める場合+1〜40は省略)。正確な条件は区資料で確認を。
眺めるとわかるとおり、第一子・共働き世帯が普通に取れる加点は①の+1×2人だけです。+2以上を積めるのは、きょうだい在園(⑫)や小規模等からの転園(⑩)、認可外利用の実績(⑭)などの世帯。中野区は「加点を大きく積み上げる区」ではなく、42の同点帯にほぼ全員が並ぶ区です。
④ 「42」の正体:フルタイム40点に、就労継続+1×2人
中野区の下限指数で圧倒的に多い「42」は、こう分解できます。
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 基本指数(父):月20日以上×1日7時間以上 | 20 |
| 基本指数(母):月20日以上×1日7時間以上 | 20 |
| 調整①:3か月以上の就労継続(父) | +1 |
| 調整①:3か月以上の就労継続(母) | +1 |
| 合計 | 42 |
2026年4月1次の下限指数で、1歳児に数値が公表された78クラスの分布は42が58クラスと最頻。43が4クラス・44が4クラスで、41以下は12クラスです。つまり中野区の標準的な決着ラインは、「フルタイム共働き+3か月以上の就労継続」そのもの。43〜44は、そこにきょうだい在園(+2)や保育士加点(+3)などがさらに乗った帯です。
0歳児はどうか。数値が付いた42クラスのうち28クラスが42で、43以上は1つもありません。42を持っていれば、0歳では数値のうえでどの園にも届いた計算です(同点時は優先順位で決着)。
▶ 詳しく:何点で入れた?下限指数の読み方
⑤ 下限指数表の読み方:「数値」「-」「空きなし」「申込なし」「若干名」
中野区は、4月1次の選考結果として施設別×クラス別の入園下限合計指数を公表しています。表記は5パターン。ここが読めると、希望園リストの精度が一気に上がります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 数値(例: 42) | そのクラスで最後に内定した児童の合計指数。自分の見積もりと直接比べられる |
| - | 1次選考で定員が埋まらなかった=点数勝負にならなかったクラス |
| 空きなし | 空き枠がなく、選考の対象にならなかったクラス |
| 申込なし | 申込者がいなかったクラス |
| 若干名 | 入園者が少数のため、指数非公開のクラス |
※募集予定数が0でも「若干名」などが付くクラスがあります。募集予定数は2025年9月1日時点の見込みで、実際の利用調整は空き状況の人数を追加して行われるためです。
2026年4月1次の分布を年齢別に見ると——
- 0歳児:数値42クラスのうち42が28クラス、43以上はゼロ。41以下で内定したクラスも14あり、「-」が46クラスと全表記で最多。42あれば広く届く年齢です
- 1歳児:数値78クラスと最も点数勝負がはっきり出る年齢。42が58クラス・43〜44が8クラス。それでも「-」が18クラス・「申込なし」も3クラスあり、二極化しています
- 2歳児:数値はわずか12クラスで、「空きなし」38・「若干名」35。枠がほとんど動かない年齢です
- 3歳児:数値8クラスは28〜48と幅広く、募集の少ない園は加点世帯の高得点勝負。一方「-」も50クラスと最多で、こちらも二極化しています
※当サイト集計(113施設)。なお、区が公表する申込状況は希望順位を問わない延べ人数で、1人が併願分だけ重複してカウントされます。実際の競争はその数字より緩く、競争の実態はこの下限指数で読むのが正確です。
⑥ ひとり親世帯:「不存在20点+調整+3」の二段構えで44
中野区のひとり親世帯は、調整指数の+3だけではありません。いない側の親に基本指数「不存在」20点が付く二段構えです。フルタイム就労のひとり親なら——
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 基本指数:月20日以上×1日7時間以上 | 20 |
| 基本指数:不存在(死亡・離婚等) | 20 |
| 調整⑤:ひとり親世帯 | +3 |
| 調整①:3か月以上の就労継続 | +1 |
| 合計 | 44 |
44は、共働きの42を上回り、1歳児の下限指数の最高値(44)に並ぶ水準。同一指数のときの優先順位でも「ひとり親世帯」は3番目と高く、点数と優先順位の両面で配慮された設計です。ひとり親で保活する人は、園の人気を過度に気にするより、通いやすさと園の中身で選んで大丈夫な持ち点だと考えてください(ひとり親に準ずる世帯は調整⑥+1)。
⑦ 認可外利用の加点は+1〜+2。そして育休中は付きません
認可外保育施設等(認証・ベビーホテル・社内託児所・届出ベビーシッター・幼稚園・一時保育等。地域型保育事業は対象外)を有料で月48時間以上利用していると、6か月以上の継続で+2(⑭)、3か月以上6か月未満で+1(⑮)が付きます。
ただし条件が重要で、育休中・求職中は加算されません——つまり復職して実際に預けている世帯の加点です。育休を続けながら「点数のために」認可外に入れても、この加点は付きません。
だから中野区での認可外は、点数の道具ではなく園としての価値(方針・特色・0歳から入りやすい柔軟さ)で選ぶのが正解です。費用は認証保育所等保護者補助金(月額上限70,000円)で大きく抑えられます。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い
⑧ 最重要:「育休延長許容の申立書」=−40。でも空きがあれば内定します
調整㉑「育児休業延長を許容できるとき」の申立書を提出すると、指数から−40されます。42の世帯なら2点になる計算で、ほぼすべての選考で最後尾に回る仕組みです。ここまでなら「延長したい世帯向けの安全弁」に見えます。
しかし中野区は続きを明記しています——指数を下げても、申し込んだ園に空きがあれば内定します。そして内定した場合、保留通知は発行されません。
育児休業給付金の延長手続きには、多くの場合「入所できなかったことを示す通知」が求められます。中野区では、−40の申立てをしても、空きのある園を希望に書いていれば内定してしまい、その通知が手に入らない可能性がある——「とりあえず申し込んで落ちれば延長」という動き方が、制度的に封じられているのです。
延長を見据える世帯は、①申立書の仕組みと減点を理解する ②希望園の空き状況(前年の「-」園かどうか等)まで含めて申込内容を考える ③必要書類とタイミングを勤務先・ハローワークに確認する——この3点を先に。なお、育休延長を希望する場合でも「保育の必要性を確認できる書類」の提出は必要です(延長の可否は勤務先・給付金の制度条件によります)。
▶ 関連:保留通知の運用とスケジュール
⑨ 区民以外は−4/−8。同点でも「区民が1番目」
中野区は区民優先がはっきりした区です。区民以外(転入予定なし)は、勤務地が区内なら−4(②)、区内にないなら−8(③)。転入予定者として申し込む場合も−1(⑧)が付きます。42の同点勝負の世界で、この減点はほぼ決定的です。
さらに、同一指数で並んだときの優先順位(8段階)はこう定められています。
- 中野区民(転入予定含む)である児童
- 基本指数の高い世帯(例: 基本40+調整2 > 基本38+調整4——同じ42でも中身で差がつく)
- ひとり親世帯(準ずる世帯含む)
- 生活保護世帯
- 多子世帯(ほかに就学前児童がいる場合)
- 転入後も自宅から2km以上の区外園に通園継続し区内に申込む児童
- 基本指数の類型(疾病・障がい→介護・看護→就労系→その他の順)
- 所得割課税額が低額の世帯
注目は2点。まず1番目が区民——減点と優先順位の両方で、区民が最優先される設計です。次に2番目の「基本指数の高い世帯」。同じ42でも、フルタイム×2(基本40)の世帯は、時短水準の基本指数に調整を積んで42に達した世帯より上に立ちます。42同点が常態の中野区では、この「中身の差」が実質的な決着装置です。
※例外として、認定こども園みずのとうの選考では②③の減点は適用されません。徳田保育園には練馬区民のみ減点なしの近隣区連携枠があります。
⑩ よくある誤解
- 「1歳6.06だから6人に1人しか入れない」→ 延べの数字です:区公表の申込状況は希望順位を問わない合算(延べ)で、1人が併願分だけ重複して数えられています。実際の競争はこれより緩く、実態は下限指数(1歳ほぼ全園42)で読みます
- 「42なんて特別な家庭の点数」→ フルタイム共働きの標準点です:40+就労継続+1×2人。産休・育休中も就労扱いなので、育休明けの1歳4月申込みでも42は普通に届きます
- 「育休中だと点数が下がる」→ 下がりません:産休・育休取得者は就労として基本指数が付きます。時短復帰予定でも、育児短時間勤務は取得前の時間で判定されます
- 「認可外に預ければ大きく加点」→ +1〜+2で、育休中は付きません:⑭+2(6か月以上)・⑮+1(3か月以上)は復職して有料利用している世帯の加点です。認可外は点数の道具ではなく、園として選ぶものです
- 「申立書を出して落ちれば育休延長できる」→ 空きがあれば内定します:−40でも空きのある園なら内定し、保留通知は発行されません。仕組みを理解してから希望園を書いてください
- 「区外からでも人気園に届く」→ 実質困難です:−4/−8の減点に加え、同一指数の優先順位も1番目が区民。中野区の園を狙うなら、区民であること(または転入予定を固めること)が前提です
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出典:『2025〜2026年度 保育所等を利用される方へ(保育所等のごあんない)』保育所等利用調整基準(基本指数・調整指数・同一指数児童の優先順位)、2026年4月入所1次 入園下限合計指数。下限指数の集計は当サイトの整理を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。