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【2026-2027年度版】渋谷区の保育指数(利用調整指数)の計算方法|「44点」の正体と内定最低指数の読み方

渋谷区の保育指数の計算方法のイメージ

※出典は渋谷区『令和8年度 保育園入園のご案内』の利用調整(利用調整基準表・調整指数・同一指数となった場合の優先順位)と、令和8年4月一次の申込み・内定状況一覧。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。

渋谷区の保育園は、申込が募集を超えると利用調整指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、点数の勝負です。

渋谷区の式は指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数。基本指数は1人上限20点で、フルタイム共働きなら合計40点。そして激戦園の内定最低指数は44pt——この「4点」の正体を知ることが、渋谷区の点数を理解する近道です。

この記事でわかること
  • 基本指数は保護者1人あたり上限20点。週5日・1日8時間以上の就労=20点。育休中でも正規の勤務時間で指数が付く
  • 「44点」の分解=基本40+就労実績6か月(各保護者+1=+2)+復職前提(+2)。共働きフルタイムのテンプレ満点
  • 内定状況の「44pt」「43pt以下の数値」「40pt未満」「内定者なし」の読み方がわかる
  • ひとり親世帯は「不存在」の基本指数20点+調整+3〜6。フルタイムなら44超の最優先帯で、同一指数の優先順位も2番目
  • 認可外預けの加点(調整8)は+2で、復職前提の+2と重複不可——渋谷区では点数の上乗せにならない
  • 44で並んだときの決着=同一指数の優先順位。最後の項目は渋谷区での在住年数

① 指数は「基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」

指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数

基本指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護・不存在など)に応じて上限20点。父母それぞれの指数を算出して合算し、世帯の事情に応じた調整指数(加点・減点)が乗ります。指数は提出書類をもとに利用調整会議で決定され、事前に個別の指数は教えてもらえません。だからこそ、自分で正確に見積もれることが大事です。

② 基本指数:フルタイムは20点。育休中でも「正規の勤務時間」で数える

多くの家庭が該当する就労は、週の日数と1日の時間で段階的に決まります(主な区分)。

就労状況基本指数
週5日以上・1日8時間以上(おおむね月20日以上)20
週5日以上・1日6時間以上8時間未満18
週5日以上・1日4時間以上6時間未満16
週4日以上・1日8時間以上(おおむね月16日以上)16
週4日以上・1日6時間以上8時間未満14
週3日以上・1日8時間以上(おおむね月12日以上)12
上記以外の就労で月48時間以上6

※利用調整基準表(令和7年10月1日現在)の抜粋。就労以外の類型(出産8、疾病・障がい4〜20、介護6〜20、就労内定4〜12、求職2、就学、不存在20など)は区資料で確認を。

押さえておきたい判定ルールは3つ。

  • 育休中・時短予定でも「正規の勤務時間」で付く:育児短時間勤務中(復職時に取得予定を含む)でも、正規の勤務時間で指数が付く就労形態が明示されています(例:正規が週5日8時間なら時短で週5日6時間に短縮しても20点)。ただし明示された時間を下回る形で復職すると内定取消しの対象——時短の設計は申込前に確認を
  • 「不存在」は20点:死亡・離婚・行方不明などで父または母がいない場合、その保護者の枠に基本指数20点が立ちます。これがひとり親世帯の計算の土台です(後述)
  • 第2子の出産と重なる場合は要件が変わる:第1子の入園希望月が第2子の出産予定月±2か月にかかると、復職しない場合は出産要件(母の基本指数8)での申込みになります。きょうだいの保活時期の設計に響くポイントです

③ 「44点」の正体:基本40+就労実績+2+復職前提+2

渋谷区の保活で誰もが口にする「44」は、こう分解できます。

内訳点数
基本指数(父):週5日・1日8時間以上20
基本指数(母):週5日・1日8時間以上20
調整13:利用希望日において就労実績6か月以上(各保護者+1)+1×2
調整14:出産・育児のための休業からの復職前提+2
合計44

ポイントは調整13が「保護者ごとに+1」という珍しい形であること。父母とも勤続6か月以上なら+2になります。転職直後で就労実績が6か月に満たない場合、ここが欠けて43や42になる——渋谷区で転職のタイミングが保活に直結する理由です。

この44は、フルタイム共働きで育休から復帰する世帯ならほぼ全員が持っている「テンプレ満点」。つまり44は「高得点」ではなく「スタートライン」で、渋谷区の激戦園は44点の世帯同士の同点勝負になります。

④ 調整指数:全22項目。第一子共働きに効くのは13と14だけ

渋谷区の調整指数は全22項目。主なものを一覧にします(番号は区資料のもの)。

番号条件調整
1・2父母共に/父又は母が 障がい(身障1・2級等)(注1)+6/+4
3父母共に不存在(長期入院含む)+6
4・5父又は母が不存在【同居者無し/有り】+4/+3
6生活保護世帯+6
7父母共に求職中+4
8申込児を認可外保育施設等に有償で預けている(条件3つ・注2)+2
9・10兄弟姉妹が在園している園を申込み/同じ園を同時申込み(重複不可・注3)+2
11同居者に常時介護が必要 等(注1)+2
12双生児以上の申込み+1
13利用希望日において就労実績6か月以上(保護者ごと・注4)+1×2
14出産・育児のための休業・休学から復職前提(注2)+2
15児童福祉法上の配慮が必要/里親家庭+3
16・17父母共に/父又は母が 指定難病受給者証等 交付(注1)+3/+2
18同居の祖父母が補完的な保育にあたられる−2
19同一世帯内に保育園利用申込みをしていない兄弟姉妹がいる−2
20・21就労・収入実績の不整合/保育料の3か月以上滞納−6
22希望園に入所できない場合は育児休業の延長も許容(注5)−40

※主な項目の要約。注1:番号1・2・11・16・17は就労者の場合にのみ加算。注2:番号8と14は重複不可(重複時は14を加算)。注3:9と10は重複不可。注4:13は父母とも該当なら+2。注5:22を選ぶと他の調整指数は適用されません。正確な条件は区資料で確認を。

眺めるとわかるとおり、第一子・共働き世帯が現実に取れる加点は13(+2)と14(+2)だけ。44を超えられるのは、きょうだい在園・同時申込(9・10)やひとり親・障がいなどの世帯に限られます。実際、令和8年4月一次で44を超える内定最低指数が付いたのは1歳の2クラスのみ(46pt)——44+きょうだい等の+2の帯です。渋谷区は「加点を積み上げる区」ではなく、「44を確実に取り切って、同点勝負に備える区」です。

⑤ 内定最低指数の読み方:「44pt」「40pt未満」「内定者なし」

渋谷区は園別×クラス別に「最後に内定された方の指数」(内定最低指数)を公表しています。表記は4パターン+α。ここが読めると、希望園リストの精度が一気に上がります。

表記意味
44ptテンプレ満点(44)の世帯で埋まった=激戦園。同点内は優先順位で決着
40pt〜43ptの数値テンプレ満点でない世帯でも内定した(例:就労実績6か月未満、時短水準など)
40pt未満40点に届かない世帯でも内定した=余裕のあった園
内定者なし募集はあったが内定が出なかった(申込側の状況等による)
非公開内定者が1名などで家庭状況が推測されるため非公開
44pt兄弟同園・44pt受託 等その指数の同点内で、優先順位(兄弟在園・認可外受託)により決着したことを示す

令和8年4月一次の分布を見ると——

  • 0歳児:0歳クラスのある57園のうち、44ptは19クラス。一方で「40pt未満」が26クラスと最多。0歳は「選ばなければ届く」年齢です
  • 1歳児:74園中44pt系が30クラスと全年齢で最多=最激戦。さらに46ptが2クラス(44では届かなかった園)。ただし「40pt未満」も26クラスあり、激戦園と余裕のある園に二極化しています
  • 2歳児:「内定者なし」33・「非公開」27で大半。数値が付いた園はわずかです
  • 3歳児:「内定者なし」39・「非公開」18。募集自体が細り、指数勝負の場ではなくなります

※当サイト集計。指数データとして意味があるのは実質0〜1歳です。なお申込・内定状況一覧の「倍率」欄は延べ申込(最大7園希望の合算)÷募集で、実際の競争はその数字より緩くなります。競争の実態はこの内定最低指数で読むのが正確です。

⑥ ひとり親世帯:「不存在」の基本指数20点+調整で44超の最優先帯

渋谷区のひとり親世帯は、調整指数だけの扱いではありません。不存在側の保護者に基本指数20点が立ち、そこに調整指数が乗ります。フルタイム就労のひとり親(同居者なし)なら、20(就労)+20(不存在)+4(調整4)=44点。さらに就労実績6か月(+1)や復職前提(+2)が乗れば47点と、テンプレ満点44を明確に超える最優先帯です。

同居者がいる場合は調整5(+3)、父母共に不存在なら調整3(+6)。加えて、同一指数となった場合の優先順位でも「ひとり親世帯」は2番目(生活保護世帯の次)。点数と優先順位の両面で配慮された設計です。

⑦ 認可外預けの加点(調整8):+2だが、復職前提と重複しない

「認可外に預けて加点」は、渋谷区では上乗せになりません
認可外保育施設等に有償で預けている場合の調整8は+2。ただし復職前提の調整14(+2)と重複不可で、重複する場合は14が適用されます。復職前提の+2を持つ育休明け世帯にとって、認可外に預けても総点は44のまま——「点数のために預ける」意味はほぼありません。
成立条件も3つすべて満たす必要があります:①預け時間が保護者の就労時間(通勤含む)以上 ②窓口申込締切日時点で30日以上の利用 ③保護者いずれも育休中・就労内定でない。つまり育休中に予約だけしても加点されず、復職済みが前提です。
効き目があるとすれば点数ではなく優先順位。同一指数の優先順位に「既に復職して申込児を有償で預けている」(5番目)があり、44同点の中では効きます。それでも順序は「子に合う園か」が先。認可外は点数の道具ではなく、園として選ぶものです。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い

⑧ 同点ならどうなる?——44で並んだときの優先順位。最後は在住年数

激戦園の44pt帯では、同じ指数の世帯がずらりと並びます。渋谷区の同一指数の決着は抽選ではなく、まず①区民の新規申込 ②区民の転園 ③転入予定の順。それも同じなら、次の順で上から当てはめます。

  1. 生活保護世帯
  2. ひとり親世帯
  3. 基本指数が高い世帯(調整前の父母合算)
  4. 兄弟姉妹在園児と同じ園を希望(調整9適用の場合)
  5. 既に復職して申込児を有償で預けている(調整8適用の場合)
  6. 就労時間に比して著しく収入が低い等の状況がない世帯
  7. 保護者の状況:災害→疾病・障がい→保育士等として区内で就労→その他の就労→出産・介護→内定・就学・求職の順
  8. 祖父母の状況:別居(または同居でも保育にあたれない)が優先
  9. 養育している小学生以下の子どもの数が多い世帯
  10. 前年度の保育料階層がA〜D5階層
  11. 渋谷区での住民登録期間が長い世帯

注目は3番の「基本指数が高い世帯」——同じ44でも、基本40(フルタイム×2)の世帯は基本39以下の世帯より上に立ちます。そして最後の11番が在住年数。加点で差がつかない渋谷区の44同点勝負では、「長く渋谷に住んでいること」が文字どおり最後の砦になります。転入直後の世帯は、この構造を前提に「44ptの園だけで7園埋めない」リスク管理を。

⑨ よくある誤解

  • 「44点は高得点」→ スタートラインです:フルタイム共働き+育休復帰なら大半が44。激戦園は44同士の同点勝負で、決着は優先順位です
  • 「育休中だと点数が下がる」→ 下がりません:正規の勤務時間で基本指数が付き、復職前提の+2も付きます。ただし明示された時短水準を下回る復職は内定取消しの対象
  • 「認可外に預ければ加点で有利」→ 上乗せになりません:調整8(+2)は復職前提の+2と重複不可。効くのは点数ではなく同一指数の優先順位(5番)です
  • 「転職しても仕事が同じなら関係ない」→ 調整13が欠けます:就労実績6か月以上の+1(各保護者)は勤続で判定。申込直前の転職は43点スタートになり得ます
  • 「ひとり親は調整の加点だけ」→ 違います:不存在側に基本指数20点が立ち、フルタイムなら44+α。優先順位でも2番目です
  • 「40pt未満の園は不人気で避けるべき」→ むしろ戦略の要です:0歳・1歳とも26クラスが「40pt未満」。持ち点44なら確度の高い持ち駒になります。園の中身は見学で確かめましょう

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出典:渋谷区『令和8年度 保育園入園のご案内』利用調整(利用調整基準表・調整指数22項目・同一指数となった場合の優先順位)、令和8年4月一次 申込み・内定状況一覧。内定最低指数の集計は当サイトの整理を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。