【2026-2027年度版】新宿区の保育指数の計算方法|基本指数・調整指数・同点の決まり方

※出典は新宿区『認可保育園等の申込みの手引き【令和8年度版】』の基本指数表・調整指数表・同一指数時の優先順位。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
新宿区の保育園は、申込が定員を超えると選考指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、希望順位も影響しません。純粋に点数の勝負です。
新宿の指数は基本指数(父母それぞれ20点満点)+調整指数。共働きフルタイムで40点、育休復帰の+2が乗って42点が事実上のボーダー(内定最低指数の最頻値)です。
- 指数は基本指数+調整指数。基本は1人20点・父母で40点満点
- 就労は日数×時間で20〜8点に段階化。休憩込み・契約ベースで判定。育休中も「就労中」の点数
- 調整指数は全19項目。育休復帰+2・認可外利用+3など。ただし11・12・13・18は択一——ここを誤解すると点数を読み違える
- ひとり親は「いない側に基本指数20点」+調整+4でフルタイム44点の構造
- 減点に注意:区外在住は最大−6で実質圏外
- 同点は16段階の優先順位。実務の主戦場は9「認可外利用期間」と11「待機期間」
① 指数は「基本指数+調整指数」で決まる
新宿の指数の式はシンプルです。
選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数
基本指数は父母それぞれの就労・疾病などの状況から算出し、1人あたり上限20点。共働きフルタイムなら20+20で40点です。1人に複数の事由がある場合は主たるもの1つで認定されます。そこに家庭の事情に応じた調整指数(加点・減点)が乗り、申込締切日までに提出された書類で判定されます。
② 基本指数:就労は「日数×時間」でほぼ決まる
多くの家庭が該当する就労(月48時間以上)は、月の就労日数と時間で段階的に決まります。申込締切日時点で1か月以上の就労実績を確認できない場合は「就労内定」として2点低くなります。
| 就労日数 | 就労時間 | 就労中 | 就労内定 |
|---|---|---|---|
| 月20日以上 | 月160時間以上 | 20 | 18 |
| 月20日以上 | 月140〜160時間 | 19 | 17 |
| 月20日以上 | 月120〜140時間 | 17 | 15 |
| 月20日以上 | 月120時間未満 | 16 | 14 |
| 月16〜20日 | 月128時間以上 | 16 | 14 |
| 月16〜20日 | 月96〜128時間 | 14 | 12 |
| 月16〜20日 | 月96時間未満 | 13 | 11 |
| 月16日未満 | 月96時間以上 | 12 | 10 |
| 月16日未満 | 月72〜96時間 | 11 | 9 |
| 月16日未満 | 月72時間未満 | 10 | 8 |
押さえておきたいのは判定のルールです。
- 育休中でも「就労中」の指数:産休・育休からの復職予定者は就労中に含まれます。育休中だから下がる、ということはありません
- 就労時間は休憩込み:就労証明書の雇用契約に基づく時間(1時間までの休憩を含む)で数えます。実働だけで数えて自分を過小評価しない
- 時短勤務でも満点を狙える:就労日数の変更なく1日2時間以内の短縮(または短縮後6時間以上)なら短縮前の指数が適用されます
- 月20日未満になった月の特例:土日祝の並びで月20日を割った月も、欠勤がなければ「月20日以上」とみなされます
- 自営・フリーランスは収入との整合に注意:就労時間×最低賃金以上の収入を確認できない場合、「就労中」から1点減になります
就労のほかにも、妊娠・出産(12点。出産月中心に前後2か月)、疾病・障害(状況により最大20点)、介護・看護(10〜20点)、就学(就労より1点低い体系)、求職活動(7点。認定3か月以内)などが基本指数の対象です。
新宿では、ひとり親世帯は調整指数だけの優遇ではありません。いない側の保護者に基本指数「その他(不存在)」の20点が入り、さらに調整指数+4が乗ります。つまりフルタイムで働くひとり親は 20+20+4=44点。園別の内定指数一覧に「44以上」という帯が登場するのはこのためで、ボーダー42を制度的に超えられる設計になっています(児童扶養手当受給者は確認書類の提出不要)。
③ 調整指数:全19項目。「11・12・13・18は択一」がいちばんの落とし穴
基本指数の40点に、家庭ごとの事情でプラス・マイナスが乗ります。まず、多くの人に関わる主な加点から。
| 番号 | 項目 | 調整 | 条件の要点 |
|---|---|---|---|
| 11 | 産休・育休からの復職による新規入園 | +2 | 入園月末日までに復職 |
| 12 | 認可外保育施設等の利用 | +3 | 就労・就学実績1か月以上、必要なすべての日・時間、有償利用。認証・企業主導型・届出ベビーシッター・ファミサポ含む |
| 13 | 年齢上限のある施設の利用終了に伴う4月入園 | +2(家庭的保育者からは+4) | 小規模保育など卒園からの接続 |
| 18 | 転入(予定)者で現に区外の認可保育園等を利用 | +2 | |
| 10 | 育休後の再入園等 | +4 | 育休取得に伴い退園した児童の再入園、育休対象児童の新規入園 |
| 14 | きょうだい在園園への申込み | +2(転園は+4) | |
| 15 | 多胎児の申込み | +4 | |
| 7 | 保護者の一方が不存在(ひとり親等) | +4 | 単身赴任は+2 |
| 4 | 失業・倒産等(自己都合除く) | +4 | |
| 3 | 保育士(区民の保護者が保育施設で週30時間以上勤務) | +1 |
※このほか、保護者の障害+1〜4、生活保護世帯+2、里親等+2、申込児童の障害+2、医療的ケア児+2、特別な配慮+1〜6など全19項目。転園申込みでは適用されない項目もあります。
手引きの備考に明記されたルールです。ここから2つの大事な結論が出ます。
(1)「育休中に認可外に預けて+2+3=+5」は成立しません。認可外利用の+3は「現に就労・就学していること」が要件で、かつ育休復帰+2と択一。認可外加点は「復職済みで認可外に預けて待つ世帯」のものです。
(2)その世帯にとっての上乗せは、育休復帰組の42点に対して 40+3=43点、つまり実質+1点。劇的な差ではありませんが、42点の同点の海から1点抜け出せる意味は小さくありません。
「フルタイム共働き(40点)+育休復帰(+2)」=42点。令和8年4月一次の園別内定最低指数では、数値が公表された71クラスのうち42が46クラスと圧倒的最頻でした。人気園は「42点の同点勝負」が標準——だからこそ、42を超える加点(ひとり親44・きょうだい在園+2・多胎+4など)があるかの棚卸しと、同点時の優先順位(後述)の理解が効いてきます。
④ 減点に注意:区外からの申込みは実質圏外
| 対象 | 調整 | 注意点 |
|---|---|---|
| 区外在住・転入予定なし(父母とも勤務地等が区外) | −6 | 42のボーダーに対して36点相当。実質的に圏外 |
| 区外在住・転入予定なし(勤務地等が区内) | −4 | |
| 区外在住・転入予定ありだが転入先住所を明確に提示できない | −2 | 契約書等で転入先を示せるかがカギ |
| 資格外活動許可での就労 | −2 |
このほか、自営業等で就労実態と収入の整合が確認できない場合の1点減(基本指数側)もあります。区外から新宿の園を狙う場合は、転入予定を住所付きで示せるかで扱いが大きく変わります。
⑤ 同点ならどうなる?16段階の優先順位——実務の主戦場は「9」と「11」
激戦園には同じ42点が並びます。同点のときは抽選ではなく、16段階の優先順位で決まります。
- 新宿区民(転入予定者を含む)
- 申込みの分類(入園申込み等 > その他の転園申込み)
- 緊急性(特別な配慮を要する世帯)
- きょうだい在園
- 保護者が不存在(ひとり親等)
- 里親等の世帯
- 基本指数(調整前)が高い順
- 基本指数の類型(既就労 > 復職予定 > 就労内定 …の順)
- 認可外保育施設等の利用期間が長い順
- 年齢上限園の利用期間が長い順
- 待機期間が長い順(間を空けず継続して申し込んでいる期間。育休期間は除く)
- きょうだい同時申込み(三つ子以上 > 双子 > その他)
- きょうだいの状況(障害のあるきょうだい・未就学児の多さ など)
- 保育士
- 収入等(生活保護 > 特別区民税所得割の世帯合計16万円未満)
- 区民歴(継続して住民登録している期間が長い順)
上位の1〜6は該当する世帯が限られ、7・8も「フルタイム同士の42点」なら差が付きません。すると共働き世帯の同点勝負で現実に効いてくるのは、9「認可外利用期間が長い順」と11「待機期間が長い順」。認可外に預けて復職し、申込みを継続している世帯ほど同点競争に強い——つまり新宿は「早くから動き続けた世帯」が制度的に報われる区です。区民歴が登場するのは最後の16番目で、住んだ長さの勝負になる前に、たいてい9〜11で決着が付く設計になっています。
待機期間も認可外利用実績もこれから、という世帯が42点の激戦園だけに挑むのは分が悪い。その場合は内定指数が非公表(定員割れ等)の園・0歳児クラス・小規模保育など、42で並ばない土俵を園リストに混ぜるのが現実的です。どの園が何点で決まったかはボーダー記事で。
⑥ よくある誤解:「第1希望に書けば有利」は新宿では通用しない
新宿区は「園の希望順位は選考に影響しない」と明記しています。第1希望に書いた40点の世帯より、第9希望に書いた42点の世帯が優先されます。つまり「受かりやすい園を上位に書く」「本命を1位にして誠意を見せる」といった順番の工夫は、当落に一切影響しません。悩むべきは順番ではなく、どの園をリストに入れるか。入れたい園を入れたい順に全部書き、42点で届く園を必ず混ぜる——それが新宿の正しい書き方です。
※本記事は新規入園の申込みを前提にしています。転園申込みでは適用されない加点・減点(11・12など)や点数が変わる項目(きょうだい在園は転園+4)があるため、転園の方は手引きの「転園適用」欄をご確認ください。
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出典:新宿区『認可保育園等の申込みの手引き【令和8年度版】』基本指数表・調整指数表・同一指数時の優先順位、令和8年4月(一次)入園内定指数一覧。最低指数の集計は当サイトの推定を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。