【2026-2027年度版】台東区の保活と年齢の壁|競争は1歳・2歳だけ。0歳で動けば景色が変わる

※倍率は「第1希望の申請数÷入園可能人数」で算出した区全体の第1希望倍率です(令和8年4月一次・台東区公式データより)。台東区の申請数は第1希望のみの集計で、審査時にはこの他に第2希望以降の方が加わるため、実際の競争はこれより厳しくなる園があります。
台東区の保活で、年齢はどれくらい効くのか。区全体の第1希望倍率は0歳0.64倍・1歳1.41倍・2歳1.36倍・3歳0.54倍。つまり申請が募集を上回るのは1歳と2歳だけで、0歳と3歳は募集の方が多い——壁の位置がはっきりした区です。
だから答えもはっきりしています。1歳の壁を正面から登るより、0.64倍の0歳で動く。そして「3歳からは楽になる」構図を知っていれば、0〜2歳の設計だけに力を集中できます。年齢ごとの壁の正体と、こども園という選択肢、入れなかったときの備えを順に見ていきます。
- 第1希望倍率は0歳0.64・1歳1.41・2歳1.36・3歳0.54——需要超過は1〜2歳だけ
- 1歳は第1希望523人に募集372人=151人分の需要超過で最激戦。ボーダーも48〜53点
- 2歳の募集は85人=1歳(372人)の約4.4分の1。壁の正体は倍率×絶対数
- 3歳は0.54倍・4歳0.16倍・5歳0.06倍——3歳からは明確に楽になるのが台東区の特徴
- ただし人気こども園の3〜5歳は募集0(持ち上がりで埋まる)=こども園狙いは0〜2歳のうちに
- 認可外委託の調整+8は育休復帰+7と択一——「入れなかった年」の翌年に効く仕組み
① 年齢別の募集と申請——「壁は1〜2歳だけ」の全体像
令和8年4月一次の、台東区全体の入園可能人数(募集枠)と第1希望の申請数です。
| クラス | 入園可能人数 | 申請(第1希望) | 第1希望倍率 |
|---|---|---|---|
| 0歳児 | 358 | 228 | 0.64倍 |
| 1歳児 | 372 | 523 | 1.41倍 |
| 2歳児 | 85 | 116 | 1.36倍 |
| 3歳児 | 158 | 85 | 0.54倍 |
| 4歳児 | 108 | 17 | 0.16倍 |
| 5歳児 | 120 | 7 | 0.06倍 |
グラフの形が示すとおり、申請の山は1歳(523人)にそびえ、募集がそれを受け止めきれない。一方で0歳は募集358に申請228、3歳以降は申請がまばらです。「0〜2歳をどう乗り切るか」——台東区の年齢戦略は、この一点に集約されます。
② 0歳0.64倍——明確に緩い入口。選べる余地も最大
0歳児は募集358人に対して第1希望228人。区全体では130人分、募集の方が多い年齢です。園別のボーダー(入所下限合計指数)を見ても、0歳児は「空有(一次後も空きあり)」が16クラス、東上野乳児保育園27点・坂本保育園31点・浅草橋保育園32点など40点未満で入れた園も5つ。人気園に挑みつつ、外れたときに拾ってくれる園が残っている——挑戦と保険を両立できるのは0歳です。
もちろん0歳にも人気園はあります。たいとうこども園の0歳は募集6に第1希望25人(4.2倍)でボーダー52点。「0歳ならどこでも入れる」ではなく「0歳なら選べる」が正確なところです。なお、区立園には0歳クラスのない園(三筋・松が谷・玉姫など)や1歳スタートの私立園もあるので、0歳で動くなら候補園の受入月齢・0歳クラスの有無を早めに確認してください。
③ 1歳1.41倍——523人が372席に並ぶ最激戦。ボーダーは48〜53
育休明けの申込が集中する1歳児は、第1希望523人に対して募集372人。151人分の需要超過で、倍率・頭数とも区内最大の壁です。しかも台東区の申請数は第1希望のみの集計なので、審査ではさらに第2希望以降が加わります。
点数の面でも1歳が最も厳しく、数値ボーダーが公表された48クラスのうち44クラスが48〜53点。フルタイム共働き+育休復帰の47点では、48の壁に1点届かないクラスが大半です。1歳で挑むなら、47点で届く園(共生保育園40・谷中保育園44など)や「空有」の園を志望リストに混ぜられるかが決め手になります。
▶ 詳しく:何点で入れる?指数ボーダーと下限指数表の読み方
④ 2歳の壁——募集85人、1歳の約4.4分の1
2歳児の倍率は1.36倍と1歳よりわずかに低いものの、本当の壁は絶対数です。募集85人は、1歳(372人)の約4.4分の1。0歳・1歳で入った子が在園し続けるため、2歳から新たに開く席は構造的に少ないのです。
ボーダー表でも2歳児は「−(募集なし)」が22クラス、内定1〜2名を示す「非公開」が26クラス。点数の問題以前に、通える範囲に募集のある園が見つからないことが起こります。1歳で入りそこねた世帯が、翌年さらに狭い門に並ぶ——2歳を本命の入口にする設計は避けたいところです。
⑤ 3歳0.54倍——「3歳からは楽になる」が台東区の特徴
3歳児は募集158人に第1希望85人で0.54倍。4歳0.16倍・5歳0.06倍と、幼児クラスは区全体で明確に緩くなります。ボーダー表でも3歳児は「空有」16クラス、4歳は30クラス、5歳は36クラスが「空有」。数値ボーダーがある方が例外です。認可に入れないまま2歳を迎えても、3歳の4月には選択肢が大きく開ける——この見通しがあるだけで、0〜2歳の判断は落ち着いてできます。
区内で最も人気の高いたいとうこども園・ことぶきこども園(と石浜橋場こども園)は、3〜5歳児の募集が0。下の年齢からの持ち上がりで埋まるため、3歳から入る入口がそもそもありません(それでも令和8年4月一次には、この募集0のクラスに計30人超の第1希望が集まりました)。こども園を考えるなら0〜2歳のうちに動く——「3歳からは楽になる」の唯一の例外として覚えておいてください。
⑥ 「0歳で動く」型と、こども園という出口
ここまでの数字を重ねると、台東区の基本型はシンプルです。
- 0歳4月で動く:0.64倍と最も緩く、空有・低ボーダーの受け皿も最多。こども園・人気私立園を狙える現実的なチャンスもこの年齢が最大
- 1歳4月で挑むなら:ボーダー48〜53を前提に、47点で届く園と「空有」の園をリストに組み込む
- 2歳勝負は避ける:募集85人の狭い門。ここに追い込まれない設計を
- 3歳からは楽になる:0〜2歳を認可外等でつないでも、3歳4月に選択肢が開ける
そして台東区ならではの安心材料がこども園です。幼保一体の認定こども園なら、一度入れば就学前まで同じ園で一貫して過ごせます。3歳での幼稚園移行や転園を考えなくてよい——0歳・1歳の時点でこども園に入れれば、保活はそこで完結します。人気が集中するのはそのためです(人気園ランキング)。
0歳4月で動く:0.64倍。選べる余地が最大。そのかわり復職が早まる。
1歳4月まで取る:子と過ごす時間は長い。ただし1.41倍・151人分の需要超過に、47点の持ち点で挑むことになる。
どちらが正解かは家庭によります。ただ、0歳と1歳で倍率が2倍以上違い、ボーダーの世界もまったく違う——この構図を知ったうえで選ぶのと、知らずに1歳に賭けるのとでは結果が変わります。避けたいのは「入れなかったらそのとき考える」——募集85人の2歳勝負への先送りだけです。
⑦ 入れなかったときの備え——認可外は受け皿であり、翌年の+8でもある
1歳1.41倍の区では、「認可に入れなかった年」の設計まで含めて保活です。台東区で知っておきたいのは、認証・認可外まわりの制度です。
台東区では、認証保育所・認可外保育施設等に週3日昼間4時間以上預けると調整指数+8が付きます。ただし「子どもの保育状況」の調整はいずれか1つなので、育休復帰の+7との両取りはできません(高い方の+8のみ)。
それでも価値は大きい。まず、保育方針の自由度・英語や運動などの特色・0歳から入りやすい柔軟さといった園そのものの価値があります。子に合う園が見つかったら、認可の結果を待つだけでなく、まず一度入れてみるのはいい選択です。費用面も、認証保育所等(月極120時間以上)には0〜2歳児クラスで月額上限80,000円・3〜5歳児クラスで月額上限77,000円の区の助成があり、実質負担は大きく抑えられます。
そして制度上の事実として、認可外で復職して迎える翌年の認可申込では持ち点が40+8=48点——育休延長の47点より1点高く、48ボーダーに乗ります。点数のために預けるものではありませんが、台東区では「認可外で復職→翌年の認可申込」という道が制度としてきちんと機能します。待機が6か月以上続けば+2(調整27)も加わります。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い
なお、4月一次で決まらなくても二次調整(郵送・電子は令和8年1月30日必着/窓口2月13日締切)があり、その後も毎月1日付の利用調整が続きます。スケジュールの全体像は保活スケジュールの記事で確認してください。
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出典:台東区「令和8年4月入園申請状況」(令和7年11月13日現在・第1希望のみ集計)「令和8年4月入園可能人数」(令和7年10月10日現在)「令和8年4月入園 第一次利用調整結果〈入所下限合計指数一覧〉」『令和8年度 保育利用のご案内』。第1希望倍率は区全体の第1希望申請数と入園可能人数から算出した当サイトの指標で、審査時には第2希望以降が加わるため実際の競争はこれより厳しくなる園があります。募集枠・制度は年度で変わるため、最新は区の公式資料でご確認ください。