【2026-2027年度版】台東区の保育指数(選考指数)の計算方法|基本指数・「保育状況」の調整・同点の決まり方

※出典は台東区保育所入所基準(基本指数・調整指数・同一指数時の優先項目)と、令和8年4月一次利用調整結果〈入所下限合計指数〉。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。
台東区の保育園は、申込が募集を超えると選考指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、希望園の順位も選考に影響しません。純粋に点数の勝負です。
台東区の式は選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数。基本指数は1人上限20点で、フルタイム共働きなら40点。ただし台東区では、この40点はスタートラインですらありません。1歳児クラスのボーダーは概ね48〜53点——鍵は「子どもの保育状況」の調整指数にあります。
- 基本指数は保護者1人あたり上限20点。週5日・1日8時間(休憩込み)の就労=20点。複数事由は高い方1つ
- 台東区最大の特徴=調整指数の「子どもの保育状況」(項目1〜13・いずれか1つ)。認可外委託+8・育休復帰+7・求職中の自宅保育+3など、ほぼ全世帯にどれかが付く
- つまり「40点+保育状況の調整」が実質の素点。フルタイム共働き+育休復帰=47点、認可外委託なら48点。両者は択一
- ひとり親は在の保護者の指数に20を加算+調整+5で、フルタイムなら45点
- 同点は優先項目14段階で決着。第1位は「きょうだいが同一の保育園に在園」
- 下限指数表の「空有」「非公開」「−」「斜線」の読み方がわかる
① 指数は「基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」
選考指数 = 基本指数(父) + 基本指数(母) + 調整指数
基本指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護・求職など)を主たる1事由で認定し、上限20点を付けます。複数の事由に当てはまる場合は高い方の1つだけ。そこに世帯の事情に応じた調整指数(加点・減点)が乗り、選考指数の高い世帯から順に内定します。同じ指数のときだけ、優先項目(後述)で決まります。
② 基本指数:就労は「週の日数×1日の時間」。休憩込みで数える
多くの家庭が該当する就労(1日4時間以上・月12日以上が対象)は、週の就労日数と1日の時間で段階的に決まります。居宅外就労・自営の中心者の場合——
| 就労日数 | 1日の就労時間(休憩込み) | 基本指数 |
|---|---|---|
| 週5日(月20日) | 8時間以上 | 20 |
| 週5日(月20日) | 7〜8時間 | 19 |
| 週5日(月20日) | 6〜7時間 | 18 |
| 週5日(月20日) | 5〜6時間 | 17 |
| 週5日(月20日) | 4〜5時間 | 16 |
| 週4日(月16日) | 8時間以上〜4時間 | 18〜14 |
| 週3日(月12日) | 8時間以上〜4時間 | 16〜12 |
| その他の就労(月48時間超・実績3か月未満等) | — | 11 |
※自営の協力者(居宅内)は上記より各1点低く、内職は8点。
押さえておきたい判定ルールは3つ。
- 就労時間は休憩込みで数える:「9時〜18時・休憩1時間」の週5日勤務なら1日9時間の扱いで20点。実働8時間未満でも、所定労働時間で数え直すと満点に乗る人は多いはずです。時短勤務も所定労働時間で採点されます
- 育休・産休中は「育休前の就労」で算定:基本指数は育休前の勤務条件で付き、育休・産休そのものは後述の調整指数で評価されます
- 就労以外にも類型がある:出産8点、疾病・障害は最大20点、看護・介護10〜20点、就労内定7点・求職活動6点、就学7〜16点、災害20点など。いずれも主たる1事由のみです
③ 台東区最大の特徴:「子どもの保育状況」の調整(項目1〜13・いずれか1つ)
台東区の調整指数は全34項目ありますが、主役は最初の13項目=「子どもの保育状況」です。申込時点でその子がどう保育されているかに応じて、いずれか1つ(複数該当なら最も高いもの)が加点されます。
| 番号 | 子どもの保育状況 | 調整 |
|---|---|---|
| 1 | 認証・認可外・保育ママ・ベビーシッター等に委託(週3日昼間4時間以上) | +8 |
| 2 | 認可保育園に在園(台東区外) | +7 |
| 3 | 認可保育園の一時保育を利用(非定型のみ) | +6 |
| 4 | 幼稚園に在園 | +5 |
| 5 | 地域型保育事業施設を利用(台東区内) | +5 |
| 6 | 認可保育園に在園(台東区内) | +5 |
| 7 | 産休中で同一職場へ復職予定 | +7 |
| 8 | 育児休業中で同一職場へ復職予定 | +7 |
| 9 | 保護者が職場や就学先で就労・就学しながら保育 | +5 |
| 10 | 保護者が自宅で保育(求職中・就労内定) | +3 |
| 11 | 知人が保育 | +5 |
| 12 | 祖父母が保育 | +4 |
| 13 | 祖父母以外の親族が保育 | +4 |
この表を眺めると気づくはずです。申込世帯のほぼ全員が、どれか1つには該当する——育休中なら+7、認可外に預けて復職済みなら+8、求職中で自宅保育なら+3、祖父母に預けていれば+4。だから台東区では、基本指数の満点40点は「持ち点」ではなく、「40点+保育状況の調整」が実質の素点になります。
令和8年4月一次の1歳児クラスの入所下限合計指数(ボーダー)は概ね48〜53点に集中。40点はボーダーに8点以上足りません。区の公式計算例も、フルタイム共働き40点+育休中+7+祖父母遠方+1=48点です。
そして最重要の注意がこれ。項目1〜13はいずれか1つしか適用されません。「育休中で+7、さらに認可外にも預けて+8、合わせて+15」はできない。両方に該当する場合は高い方の+8だけです。フルタイム共働きの持ち点は、育休復帰なら47点、認可外委託なら48点——この1点差が、48点ボーダーの園で明暗を分けることがあります。
④ 「世帯の状況」の調整(項目14〜34):きょうだい在園+4、ひとり親+5など
保育状況の次に、世帯の事情による加点・減点が乗ります。主な項目を挙げると——
| 番号 | 条件 | 調整 |
|---|---|---|
| 14 | ひとり親世帯 | +5 |
| 15 | 生活保護受給世帯 | +2 |
| 16 | 児童福祉等の観点から特別の配慮が必要(区が個別判断) | +1〜5 |
| 17〜19 | 申請児・きょうだい・保護者の障害者手帳等 | +2〜4 |
| 20 | きょうだいで同一の認可保育園を希望する転園申請 | +4 |
| 21 | きょうだい(卒園児除く)が認可保育園に在園 | +4 |
| 22 | 同居の未就学児が3人以上(多子世帯) | +2 |
| 23 | 同居の小学生以下のきょうだいがいる | +1 |
| 24 | きょうだい2人以上の同時申請 | +1 |
| 25 | 年齢上限のある区内認可施設の卒園児で継続保育が必要(4月入園のみ) | +5 |
| 27 | 初めての入所希望月から6か月以上待機 | +2 |
| 29 | 保護者が区内保育施設・幼稚園で保育士等として月120時間以上就労/内定 | +2 |
| 30 | 祖父母がいるが遠方・就業・病気等で保育にあたれない | +1 |
| 31 | 医療的ケア児として保育審査会で保育可能と判断 | +15 |
| 33 | 保育料を6か月以上滞納 | −15 |
| 34 | 認可・認定こども園の内定を辞退した(自己都合の内定取消含む) | −5 |
※全34項目のうち主なもの。項目15と16、項目18と19(保護者の手帳該当)はそれぞれ重複不可で高い方のみ。項目16の点数は区が個別に決定します。
第一子・共働き世帯に現実的に関係するのは、祖父母が遠方の+1(30)と待機6か月以上の+2(27)。第二子ならきょうだい在園の+4(21)が大きく、これが49〜53点の上位ボーダー帯の正体です。減点側では、内定辞退の−5(34)に注意。「とりあえず内定を取って辞退」は翌期に響きます。
⑤ ひとり親世帯:在の保護者の指数に「+20」、調整で「+5」=フルタイム45点
台東区では、保護者が1人の世帯(ひとり親・保護者不存在)はその保護者の基本指数に20を加えるルールです(入所基準の注書き)。フルタイム就労なら20+20=40点となり、ふたり親のフルタイム共働きと同じ土俵に立ちます。さらに調整指数14(ひとり親世帯)で+5。合計45点です。
45点は、ふたり親の「40+育休7=47」「40+認可外8=48」には届きませんが、保育状況の調整(+3〜+8のいずれか)はひとり親世帯にも同様に付くため、実際の持ち点はさらに上になります。加えて、同一指数時の優先項目でも「ひとり親世帯」は第4位。点数と優先順位の両面で配慮された設計です。
※離婚成立から3か月以内などの激変緩和措置(調整14(1))は計算が特殊なため、該当する場合は区窓口でご確認ください。
⑥ ボーダーの実際:1歳は48〜53点。ただし40点・44点で入れた園もある
令和8年4月一次の園別「入所下限合計指数」を年齢別に見ると——
- 1歳児:数値ボーダーは48点と50点が最多で、概ね48〜53点に集中。区内最高はたいとうこども園の53点、ことぶきこども園・忍岡こども園・チェリッシュナーサリースクール上野の51点が続きます。一方で共生保育園40点・谷中保育園44点など、47点未満で入れた認可園も実在します
- 0歳児:45〜52点が中心ですが、27点・31点・32点で入れた園や「空有」も多く、1歳よりはっきり緩い年齢です
- 3〜5歳児:大半が「空有」か「−(募集なし)」。数値ボーダーがある方が例外です
台東区の入所下限合計指数一覧には、数値のほかに記号が並びます。
・数値:そのクラスで内定した最低指数(=ボーダー)
・空有:一次調整後も空きあり=実質ボーダーなし。狙い目のしるしです
・非公開:内定者が1〜2名のため個人情報保護で非公開
・−:そのクラスの募集がなかった
・斜線:そのクラスの設定自体がない園
「−」と「空有」は意味が正反対です。記号を正しく読めると、持ち点で届く園が見えてきます。
▶ どの園が何点で決まった?指数ボーダーの記事へ
⑦ 同点ならどうなる?——優先項目14段階。第1位は「きょうだい同一園在園」
ボーダー付近では同じ指数の世帯が並びます。同一指数のときは抽選ではなく、次の14段階の優先項目を上から順に当てはめて決まります。
- きょうだいが同一の保育園に在園している
- 生活保護受給世帯等、生活が困窮していることが明らかな世帯
- 保護者の就労状況(勤務地、勤務時間等)
- ひとり親世帯
- 年齢上限のある区内認可保育施設の卒園児(4月入園のみ)
- 在園している区内認可保育施設の閉園決定による転園申請
- 保護者どちらかが単身赴任(住居別)
- 多胎児
- きょうだいの数
- 待機期間
- 同一年度内の入所内定で内定辞退をしていない
- 単園希望ではない
- 祖父母の状況
- 保護者どちらかが手帳を交付されている
注目は第1位の「きょうだいが同一の保育園に在園」。きょうだいは調整指数+4に加えて同点勝負でも最優先で、第二子以降のきょうだい同園狙いは点でも順位でも強い設計です。もうひとつ、第12位の「単園希望ではない」は覚えておきたいところ。1園だけに絞った申込は、同点の最終盤でわずかに不利に働きます。
⑧ よくある誤解
- 「第1希望に書けば有利」→ 影響しません:希望園の順位は選考に無関係。選考指数の高い順です。悩むべきは順番ではなく、どの園をリストに入れるか
- 「フルタイム共働き40点は満点だから強い」→ 台東区では足りません:1歳の数値ボーダーは48〜53点が中心。「40+保育状況の調整」が実質の素点です
- 「育休の+7と認可外の+8は合算できる」→ できません:項目1〜13はいずれか1つ。両方該当なら高い方の+8のみです
- 「実働7.5時間だから20点に届かない」→ 休憩込みで数え直しを:休憩1時間を含めれば1日8.5時間で、週5日なら20点に乗ります
- 「内定を取ってから考えればいい」→ 辞退は−5:自己都合の内定辞退・取消は翌期の申込で−5。志望リストは「通ったら行く園」だけで組みましょう
- 「−の園は空いている」→ 逆です:「−」は募集なし、「空有」が空きあり。記号の読み違いに注意
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出典:台東区保育所入所基準(基本指数・調整指数34項目・同一指数時の優先項目・公式計算例)、令和8年4月一次利用調整結果〈入所下限合計指数〉。ボーダーの集計は当サイトの推定を含みます。指数・優先項目は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。