【2026-2027年度版】中央区の保活完全ガイド|「40点が57%」の区で、どう希望園を組むか

※本記事は中央区の公開資料(令和8年度『保育園のごあんない』、令和8年4月第1回利用調整の「申込児童の指数分布」と「園別の入所最終順位・内定最低指数」)をもとにした情報です。整理には当サイトの解釈を含みます。申込前に区の最新資料でご確認ください。
中央区の保活を、この1本で俯瞰できるようにまとめました。点数・公開データの読み方・スケジュール・認可外の使い方——それぞれ詳しい記事へのリンクも用意しています。まずは全体像から。
中央区でまず知ってほしいのは2つ。ひとつは「40点」——基本指数は保護者1人あたり上限20点で、フルタイム共働きなら20+20=40点。これが実質の上限クラスです。もうひとつは、中央区は「申込児童の指数分布」を毎年公開していること。令和8年4月第1回に申し込んだ1,762人のうち、40点がちょうど1,000人(約57%)。「みんな40で並ぶ」を、区の公表データそのもので確かめられるのが中央区の特徴です。
- 基本指数は保護者1人あたり上限20点。フルタイム共働きで合算40点=実質の上限クラス+調整指数
- 令和8年4月第1回の申込児童1,762人のうち40点が1,000人(約57%)。1歳児は836人中40点が500人と、40点に集中している
- 育休復帰そのものへの加点はない。だから共働きフルタイム=40が実質の上限帯で、多くがここで並ぶ
- 区は園別×クラス別に「入所の最終順位(A〜Q)+内定した最低指数」を公表。園別の申込者数や競争率は非公表
- 最低指数には「40」だけでなく「空(まだ空きあり)」「38点以下」のクラスも多数ある=現実的な入口になる
- ひとり親の世帯は合計45点に届き、40の帯を超える
- 認可保育料は全年齢で無償(延長保育料は別)。給食費(副食費)も区内在住児は無償。認証・認可外にも助成がある
① 中央区の武器:「申込児童の指数分布」が公開されている
中央区は毎年、利用調整の結果とあわせて「申込児童の指数分布」——クラスごとに、どの指数帯に何人いたかを公表しています。多くの区が「園別の競争率」も「指数の分布」も出さないなか、この分布が読めるのは大きな手がかりです。令和8年4月第1回(1,762人)の分布は次の通りです。
| クラス | 43点以上 | 42・41点 | 40点 | 39点 | 38点以下 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0歳児(57日〜) | 16 | 5 | 92 | 3 | 15 | 131 |
| 0歳児(7か月〜) | 38 | 25 | 232 | 6 | 54 | 355 |
| 1歳児 | 157 | 49 | 500 | 19 | 111 | 836 |
| 2歳児 | 19 | 32 | 74 | 20 | 50 | 195 |
| 3歳児 | 33 | 39 | 65 | 19 | 21 | 177 |
| 4歳児 | 5 | 6 | 26 | 6 | 6 | 49 |
| 5歳児 | 2 | 4 | 11 | 0 | 2 | 19 |
| 計 | 270 | 160 | 1,000 | 73 | 259 | 1,762 |
※令和8年4月第1回利用調整結果より。転園申込・育児休業延長希望を含む速報値で、年度により変わります。
全体で40点が1,000人(約57%)と過半数。とくに1歳児は836人中500人が40点で、40点への集中が強く出ます。一方で2歳児・3歳児になると43点以上や42・41点の割合が増え、40点だけでは並びきらない層も見えてきます。「40点は多数派だが、40だけで安心とは限らない」——これが分布から読める中央区の実像です。
② 「40点」の正体と、育休加点がないこと
中央区の選考指数は基本指数(保護者①)+基本指数(保護者②)+調整指数で決まります。基本指数は保護者1人あたり上限20点。フルタイムの共働きなら20+20=40点です。第一子・共働きフルタイムの多くの家庭が、この40点にそろいます。
区によっては「育休から復帰して入園する」こと自体に加点がありますが、中央区の調整指数にはこれがありません(唯一近いのは、育休で一時退園し育休明けに再入所を申し込む特殊ケースだけ)。つまり共働きフルタイム=40点が、多くの家庭にとって実質の上限帯になります。だからこそ40点に人が集まり、「40で並んだあとの決着」が結果を左右します。
40で並んだあとは、同一指数時の優先順位で決まります。中央区の優先順位は12段階あり、生活保護と同程度の世帯・ひとり親世帯などが上位に、「養育する子どもの人数が多い」「区内に長く住んでいる」が中位に、「区民税所得割課税額が低い」は最後(12番目)に置かれます。多子世帯・長期在住世帯ほど、40点の同点競争に強い設計です。くわしくは指数の記事で解説します。
③ 園別データの読み方:「最終順位」と「内定最低指数」
中央区が園別に公表するのは、クラスごとの「入所の最終順位(A〜Qの区分)」と「内定した最低指数」です。園別の申込者数や募集数、いわゆる競争率は公表されていません。だから読める材料は「その園のそのクラスは、何点まで内定が回ったか」。この最低指数には、いくつかの表記が混ざります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 40(など数値) | そのクラスで内定した人のうち、いちばん低かった指数 |
| 43点以上 | 内定最低指数が43点以上(区は上端を出さず、範囲でのみ公表)=競争が強かったクラス |
| 38点以下 | 内定最低指数が38点以下(区は下端を出さず、範囲で公表)=40より低い指数でも入れたクラス |
| 空 | 利用調整のあとも、まだ定員に空きがあるクラス |
| - | 利用調整の時点で、すでに定員に達していたクラス |
園別の最低指数を並べると、多くの園の1歳児クラスは「40」——40で並んで優先順位で決着した、という状態です。一方で「43点以上」でないと届かなかった人気クラスもあれば、「空」や「38点以下」で、40より低い指数でも入れたクラスも同じくらい存在します。40点を持っていても、希望を「43点以上」の園ばかりで固めると保留に近づきます。「40で届く園」「空・38点以下の園」を必ず混ぜておくのが、中央区で保留を避ける近道です。
▶ 詳しく:中央区は何点で入れた?園別の内定最低指数の読み方
※園別の申込者数・競争率は中央区では公表されていません。公表されるのは「入所の最終順位+内定最低指数」と「申込児童の指数分布」です。数値は令和8年4月第1回時点の速報値で、年度により変わります。
④ スケジュール:4月第1回は「11月28日締切」
中央区の入園(利用開始)は毎月1日付で、3月利用は取り扱いません。4月入園には第1回と第2回の2回の利用調整があります。これから令和8年4月をねらう家庭の主な受付期間はこうです。
| 利用希望月 | 申込受付期間 |
|---|---|
| 令和8年4月【第1回】 | 令和7年11月4日(火)〜11月28日(金) |
| 令和8年4月【第2回】 | 令和8年2月2日(月)〜2月13日(金) |
中央区『ごあんない』の受付期間の一覧には、内定・結果の発表日は記載がなく、別途通知される扱いです。「◯月◯日に必ず発表」と断定できる情報ではないため、発表時期は区の通知・区ホームページで確認してください。申込〜結果までの間に認可外の見学も進めておくと、どちらの結果でも落ち着いて動けます。
就労証明書などの書類は勤務先への依頼から手元に届くまで時間がかかります。夏〜秋のうちに手配を始め、園見学は予約制の園が多いので春〜夏から回り始めるのが理想です。
▶ 詳しく:中央区の保活スケジュール(受付期間と申込の注意)
⑤ ひとり親の世帯:合計45点に届く
中央区では、保護者の一方がいない(離婚・死別・行方不明など)世帯は、いない側の保護者に基本指数「ひとり親家庭」20点を認めた上で、調整指数でひとり親世帯+5が加わります。在の親がフルタイム就労なら——
| 内訳 | 点数 |
|---|---|
| 在の保護者の基本指数:フルタイム就労 | 20 |
| いない側の基本指数「ひとり親家庭」 | +20 |
| 調整指数:ひとり親世帯 | +5 |
| 合計 | 45 |
45点は、共働きの40点帯を上回る水準(分布でいう「43点以上」帯)です。ひとり親で保活する人は、園の人気を過度に気にするより、通いやすさと園の中身で選んで大丈夫な持ち点だと考えて構いません。区分が正しく反映されるよう、申込時に書類を確認しておきましょう。
▶ 詳しく:指数の計算とひとり親の扱い
⑥ 認可外・認証の位置づけ:点数の道具ではなく、価値で選ぶ選択肢
認証保育所や認可外保育施設には、保育方針の自由度・英語や運動などの特色・0歳から入りやすい柔軟さといった園そのものの価値があります。「認可に入れないから認可外」ではなく、子に合う園が見つかったら、まず一度入れてみるという選び方が自然です。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い
費用の面も見ておきましょう。認可保育園の保育料は0〜5歳児クラス全員が無償(延長保育料は別)。給食費(副食費)も区内在住児は無償で、階層やきょうだいの数によらず負担がありません。認証保育所を利用する場合は、区の保育料補助があります。
| 東京都認証保育所 保育料補助(令和8年度・月額) | 補助 |
|---|---|
| 0〜2歳児クラス(全世帯) | 80,000円の範囲で全額補助 |
| 3〜5歳児クラス | 認証保育料の階層・第1子/第2子以降に応じて補助 (上限50,000円) |
上の3〜5歳児クラスの補助は、令和9年度からは月額上限40,300円(子育てのための施設等利用給付分のみ)へ縮小される予定です。金額・条件は年度や世帯の状況で変わるため、実際に利用する年度の負担額を区の最新資料で必ず確認してください。認証は補助で負担を抑えやすい選択肢ですが、金額を「ゼロ」と決めつけず、見込みで比べるのが安全です。
▶ 詳しく:費用と補助
⑦ まとめ:まずやるべきこと
- 自分の点数を知る:基本は保護者20点ずつの40点=実質の上限帯。育休復帰そのものへの加点はない
- 分布で立ち位置をつかむ:申込の約57%が40点。40は多数派だが、40だけで安心とは限らないと受け止める
- 「40・空・38点以下」を混ぜる:人気園(43点以上)だけを並べない。40で届く園・空・38点以下の園を必ず希望に入れる
- 競争率は探さない:中央区は園別の申込者数・競争率を非公表。読める材料は「内定最低指数」と「申込児童の指数分布」と割り切る
- スケジュールを逆算する:令和8年4月第1回は11月28日締切。結果発表日は別途通知=区HPで確認。就労証明書は早めに勤務先へ
- 認可外・認証も並行して見る:0歳から入りやすく、保育料補助もあります。子に合う園が見つかれば、それ自体が良い選択です
中央区は、多くの家庭が40点にそろい、そこから「園別の最低指数」と「同一指数の優先順位」で決まる区です。まずは点数の見積もりと、希望園の最低指数の確認から始めましょう。
▶ 認可に入れなかったときの次の一手
出典:中央区『令和8年度 保育園のごあんない』(申込スケジュール・利用調整基準・保育料・補助制度)、令和8年4月第1回利用調整結果(申込児童の指数分布・園別の入所最終順位・内定最低指数)。整理は当サイトの解釈を含みます。制度は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。