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【2026-2027年度版】大田区の保育指数(利用調整指数)の計算方法|「22点」と「*22」の正体

大田区の保育指数の計算方法のイメージ

※出典は大田区『令和8年度 入園申込みのしおり』の利用調整基準(基準指数・調整指数・同点時の優先順位)と、園別・年齢別の内定最低指数一覧です。指数は年度で見直されます。申込前に必ず最新の区資料でご確認ください。

大田区の保育園は、申込が定員を超えると利用調整指数で優先順位を決めます。先着でも抽選でもなく、点数の勝負です。

大田区の式は世帯指数 = 基準指数(父) + 基準指数(母) + 調整指数。基準指数は保護者1人上限11点で、フルタイム共働きなら合計22点。この22が、園別の内定最低指数でもっとも多く並ぶ数字です。ただし表を見ると「22」と「*22」が混在している——この「*」の意味を知ることが、大田区の点数を理解する近道です。

この記事でわかること
  • 基準指数は保護者1人あたり上限11点。月20日以上×1日8時間以上の就労=11点
  • 指数は勤務条件と勤務実績の両輪で決まる。時短勤務(拘束6時間未満)は短縮後の実績で9〜10点になりがち
  • フルタイム共働きの22は、多くの園で内定最低指数と重なる。「*22」は22で並んだ中で内定と保留が分かれた激戦ライン
  • *22の決着は同点優先順位。基準指数の高さ→ひとり親→…→住民税額の低さの順で、実質は税額勝負になりやすい
  • 調整指数はきょうだい同時申込+2、認可外の有償委託+2/+1(調整K)など。育休中は認可外預けの加点対象外
  • ひとり親世帯は「不存在」11点+調整+3で25点に届く
  • 育休延長許容の申出書を出すと世帯指数は「1点」に置き換わる(調整も不適用)

① 指数は「基準指数(父)+基準指数(母)+調整指数」

世帯指数 = 基準指数(父) + 基準指数(母) + 調整指数

基準指数は、保護者それぞれの状況(就労・出産・疾病・介護など)に応じて求めます。上限は1人11点。複数の類型に当てはまっても合算はせず、最も有利な1つで算定します。そこに世帯や児童の状況に応じた調整指数が加減され、希望順位にかかわらず世帯指数の高い児童から内定。同点なら優先順位(後述)で決着します。基準指数・調整指数・優先順位は、いずれも申込締切日時点を基準に判定されます。

② 基準指数:フルタイムは11点。「条件と実績の両輪」で決まる

多くの家庭が該当する就労は、月の日数と1日の時間で段階的に決まります(外勤・自営とも)。

就労時間(月20日以上)基準指数
1日8時間以上(月160時間以上)11
1日7時間以上8時間未満10
1日6時間以上7時間未満9
1日5時間以上6時間未満8
1日4時間以上5時間未満7

※基準指数表(番号1 就労)より。月16日以上20日未満なら8時間以上で9点・7時間台8点…と一段下がります。就労以外(不存在11、出産4、疾病7〜11、障がい7〜11、介護・看護3〜11、求職1〜4など)は区資料で確認を。就労時間には休憩(最大1時間)を含みます。

大田区のクセ:11点には「勤務条件」と「勤務実績」の両方が必要です
大田区は、就労証明書の勤務条件だけでなく直近の勤務実績も見て指数を決めます。契約がフルタイムでも、直近の実績欄が空欄(就労開始直後など)だと5点以下に落ちることがあります。逆に、実績が伴わなければ条件だけで11点にはなりません。
そして時短勤務(拘束6時間未満)は短縮後の実績で算定されます。育児のために時短で復職したパパ・ママは、9〜10点になりがち。「フルタイムの会社員だから誰でも11点」ではありません。22点が横並びになる大田区では、この1〜2点の差が当落を分けます。復職時の勤務時間は、点数の観点からも意識しておく価値があります。

③ 「22」と「*22」の正体:同じ22でも意味が違う

基準指数は1人上限11点。フルタイム共働き(父母それぞれ月20日以上×1日8時間以上)なら11+11=22点。これが大田区の「事実上の満点ライン」です。

内定最低指数の一覧では、この22が最頻値。ただし表記は2種類あります。

表記意味
2222点で並んだ人が全員内定できた(22点まで下りて定員が埋まった)。22があれば入れた園
*2222点で並んだ中で、内定になった人と保留になった人が分かれた。同点優先順位で当落が決まった激戦ライン

つまり、同じ22でも「*」の有無で緊張感がまったく違うということ。*22の園は、22点を持っていても優先順位で負ければ保留になり得ます。さらに人気園には「*24」「26以上」の園も実在し、22点では届きません。自分の希望園が22・*22・*24以上のどれなのかを、内定最低指数の一覧で先に確かめるのが大田区の鉄則です。
▶ 詳しく:何点で入れた?内定最低指数の読み方

④ 調整指数:主なものを一覧で

基準指数(父+母)に、世帯や児童の状況に応じた調整指数が加減されます。第一子・共働き世帯が22に上乗せできる代表的な項目はこちらです。

記号項目指数
Jきょうだいが認可保育園に在園中/同時申込み+2
K認可外等へ有償委託(月2万円以上/未満)+2/+1
M前年度の住民税所得割額が48,600円未満+2
N区内の保育施設に勤務する保育士(復帰予定・内定含む)+2
Q申込児が多胎児+1
Eひとり親(死亡・離別・未婚等で父母の一方が不存在)+3
D父母がともに不存在+4
Y自宅500m以内に65歳未満・無職/求職中の祖父母がいる−1
X区外在住で転入予定なし(勤務地が区内/区外)−2/−3

※調整指数表(A〜R・X/Y)の主な項目の要約。項目は原則すべて併算できます(「いずれか1つ」の制限はありません)。ただし保育料を6か月以上滞納すると世帯合計指数が0点になるなどの規定があります。正確な条件は区資料で確認を。

眺めるとわかるとおり、第一子・共働き世帯が普通に取れる加点は多くありません。だからこそ大田区は、22の同点帯に多くの世帯が並び、優先順位で決着する区になります。上乗せ要素があるとすれば、きょうだい同時申込(J)や住民税額の低さ(M)、そして復職後の認可外預け(K)です。

調整K(認可外の有償委託)は「復職済み」が実質条件
認証保育所・認可外保育施設・保育ママ・ベビーシッター・企業主導型などに、週3日・1日4時間以上・有償で預けていると、費用が月2万円以上で+2/未満で+1されます。22点が横並びの大田区では、この+1〜2が同点勝負を分けることがあります。
ただし注意。育児休業中や就労内定の段階では対象外です。委託先の証明書も必要。=復職して実際に有償で預けていることが実質の条件で、「育休中に予約的に枠を押さえただけ」では加点になりません。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違いと加点

⑤ *22の同点勝負を決める:優先順位

世帯指数が同じ児童が複数いるとき、大田区は9段階の優先順位で内定者を決めます。上位はこの順です。

  1. 「入所」と「転園」なら、入所(新規)を優先
  2. 基準指数の高い世帯——ここが重要。調整指数(加算)は含めず基準指数だけで比べるので、「基準22(=11+11のフルタイム共働き)」は「基準20+加算2」に勝つ
  3. ひとり親世帯
  4. 保護者の疾病
  5. 保護者の障がい
  6. 児童の障がい(特別な支援を要すると認められた場合)
  7. 在園施設の卒園年齢を迎える児童(4月入所のみ)
  8. 住民税所得割額の合算値が低い世帯
  9. きょうだいが在園中/同時申込

読みどころは2つ。まず2番の「基準指数の高さ」で調整加算を含めないこと——同じ22でも、フルタイム11+11の素点が、低い基準指数に調整を積み上げた22より上になります。「22の質」が効くわけです。次に8番の住民税額。上位の項目に当てはまる世帯が少なければ、*22の当落は実質的に税額の低い順で決まりやすい——これが大田区の*22の正体です。

⑥ 育休延長を希望する人へ:申出書で世帯指数が「1点」になる

「育児休業延長許容の申出書」は、加点ではなく指数の置き換えです
育児休業を延長したい(=あえて内定を避けたい)場合、大田区には「育児休業延長許容の申出書」があります。これを出すと、世帯指数が「1点」に置き換わり(調整指数も不適用)、実質的に選考の最下位に回ります。加算や減算ではなく、点数そのものを1点に上書きする仕組みです。
ただし落とし穴があります。1点でも、その園に空きがあれば内定することがあります。そして内定すると保留通知書は発行されません。育児休業給付金の延長には保留通知書(不承諾の証明)が必要なので、「延長するつもりが内定してしまい、通知書が出ない」事態を避けるため、手続きの前に区に扱いを確認してください。

⑦ 内定最低指数の一覧:記号の読み方

大田区の内定最低指数の一覧は、記号の意味を取り違えると読み方を誤ります。主な記号はこちらです。

表記意味
22 / 24 などその点数で並んだ人まで内定できた(=内定できた最低の指数)
*22 などその点数で並んだ中で内定と保留が分かれた(同点優先順位で決着)
申込がなかった、または定員割れ。入りやすいクラス
空きがなく新規入所なし。「募集がゼロ」で、入りにくいのではなく枠自体がない
(優)小規模・事業所内保育などからの優先入所枠
26以上/12以下点数の丸め表現(26以上・12以下でひとまとめ)
「/(空きなし)」を「激戦」と読み違えないこと
一覧でよく出てくる「/」は、そのクラスに新規の空きがなかったという意味です。既存の子が持ち上がって定員が埋まり、新規募集がゼロだったということ。「点数が高くて入れない」のではなく「そもそも枠がない」——特に2歳以上のクラスで多く見られます。一方の「空」は定員割れで入りやすいクラス。記号の意味を押さえてから、希望園の一覧を読んでください。

⑧ ひとり親世帯:「不存在11点+調整+3」で25に届く

大田区のひとり親世帯は、調整指数の加点だけではありません。いない側の保護者に基準指数「不存在」の11点が付く二段構えです。就労中のひとり親フルタイムなら——

内訳点数
基準指数:月20日以上×1日8時間以上の就労11
基準指数:不存在(父又は母が死亡・離別・未婚等)11
調整E:ひとり親+3
合計25

25は、人気園の内定最低指数(*24・26以上)の帯に並べる水準です。同点のときの優先順位でも、ひとり親世帯は3番目に置かれています。ひとり親で保活する人は、園の人気を過度に気にするより、通いやすさと園の中身で選んで大丈夫な持ち点だと考えてください。基準指数の「不存在」を計上する仕組みなので、申込時にひとり親であることが正しく反映されるよう、書類の区分を確認しておきましょう。

⑨ よくある誤解

  • 「フルタイムの会社員だから誰でも11点」→ 実績が伴わないと下がります:大田区は勤務条件と直近の勤務実績の両輪で判定。時短(拘束6時間未満)は短縮後実績で9〜10点になりがちです
  • 「22あれば安心」→ *22は同点勝負です:22で並んだ中で内定と保留が分かれた園では、優先順位(基準指数の高さ→…→税額)で当落が決まります
  • 「一覧の『/』は激戦」→ 新規の空きがゼロという意味です:入りにくいのではなく募集自体がない。「空」は逆に定員割れで入りやすいクラスです
  • 「ひとり親は調整加点だけ」→ 不存在11点が付く二段構えです:いない側に基準指数11点+調整+3で、就労中のフルタイムなら25に届きます
  • 「育休延長の申出書を出せば必ず保留になる」→ 空きがあれば内定します:世帯指数1点でも内定することがあり、その場合は保留通知書が出ません。給付金延長の予定があるなら区に確認を

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出典:大田区『令和8年度 入園申込みのしおり』利用調整基準(基準指数・調整指数・同点時の優先順位)、園別・年齢別の内定最低指数一覧(令和7年・令和8年4月一次)。内定最低指数の読み解きは当サイトの整理を含みます。指数・優先順位は年度で変わるため、申込前に区の最新資料で必ずご確認ください。