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【2026-2027年度版】墨田区の保活と年齢の壁|0歳から締まる区で、それでも0歳が最善手の理由

年齢が上がるほど保育園に入りにくくなるイメージ

※倍率は「第1希望の申込者数(≒実人数)÷募集見込数」で算出した区全体の簡易倍率です(令和8年4月一次・墨田区公式データより)。区の資料にある併願を含む延べ申込数や、園別の推定実質倍率とは別物です。

墨田区の保活で、年齢はどれくらい効くのか。区全体の数字を見ると、他ではあまり見ない構図が現れます。0歳1.07倍・1歳1.59倍・2歳1.46倍・3歳1.18倍——つまり0歳から3歳まで、すべての年齢で申込が募集を上回っています。「0歳なら余裕」というよその感覚は、墨田区では成立しません。

それでも答えは変わりません。1歳の1.59倍と比べれば、0歳の1.07倍は明確に緩い。全年齢が締まる区だからこそ、いちばん緩い入口=0歳で動く価値が大きいのです。その根拠と、1歳・2歳・3歳それぞれの壁の正体、そして入れなかったときの備えを、順に確認していきます。

この記事でわかること
  • 簡易倍率は0歳1.07倍・1歳1.59倍・2歳1.46倍・3歳1.18倍——全年齢が需要超過
  • 1歳は第1希望914人に募集576人=338人分の需要超過で最激戦
  • 2歳の募集は160人=1歳(576人)の約3.6分の1。壁の正体は倍率×絶対数
  • 3歳は1.18倍でも、新たに開く枠にはボーダー48点の帯——年齢を上げても逃げ切れない
  • 申込書は12月入所分まで有効で毎月自動的に利用調整。ただし1〜3月入所の締切は12月上旬
  • 認可外預けの+2は育休復帰の+2と択一=点の上乗せにはならないが、育休が切れた後の42点維持に効く

① 年齢別の募集と申込——「全年齢需要超過」の全体像

令和8年4月一次の、墨田区全体の募集見込数と第1希望の申込者数です。

クラス募集見込数申込(第1希望)簡易倍率
0歳児5786181.07倍
1歳児5769141.59倍
2歳児1602341.46倍
3歳児1321561.18倍

4歳児(募集61・第1希望23=0.38倍)・5歳児(募集21・第1希望13=0.62倍)だけは申込が募集を下回り、下限指数表でもほぼ「-(空きあり)」。裏を返せば、0歳から3歳までの4年間ずっと、どこかで競争が続くのが墨田区です。「1歳だけ乗り切れば」でも「3歳になれば安泰」でもない——この前提が、年齢戦略のすべての出発点になります。

② 0歳1.07倍——すでに締まっている。それでも最も緩い入口

0歳児は募集578人に対して第1希望618人。0歳の時点ですでに40人分の需要超過です。「0歳で出せば確実」とは言えません。園別のボーダー(入所下限合計指数)を見ても0歳の中心は42——フルタイム共働き+育休復帰の点数まで並んでいます。

それでも、0歳が最も分の良い入口であることは数字がはっきり示しています。倍率1.07は全年齢で最も低く、募集578人は全年齢で最多。そしてボーダー表では、0歳児は「-(空きあり)」が25区分、「▼30点未満」で入れた園も5つと、受け皿側の選択肢が最も広い年齢です。人気園に挑みつつ、外れたときに拾ってくれる園が残っている——「挑戦と保険を両立できる」のは0歳だけです。

なお墨田区の0歳4月入園は、園により「生後57日以上」「6か月以上」の区分があります。誕生月によっては0歳4月に間に合わない・預け先の区分が限られることがあるので、候補園の受入月齢は早めに確認を。

③ 1歳1.59倍——914人が576席に並ぶ最激戦

育休明けの申込が集中する1歳児は、第1希望914人に対して募集576人。338人分の需要超過で、倍率・頭数とも区内最大の壁です。ボーダーも1歳が最も厳しく、数値公表83クラス中66クラスが42、その大半が子の人数や住民になった年までもつれる同点勝負。人気園は43〜45に上がります。

1歳で挑むなら、42点に確実に乗せることは前提として、「42で届く園」「▼や-の園」を志望リストに組み込めるかが決め手です。挑戦枠だけの7か所は、42で並び負けたときに行き場がありません。

④ 2歳の壁——募集160人、1歳の約3.6分の1

2歳児の倍率は1.46倍と1歳よりわずかに下がりますが、本当の壁は絶対数です。募集160人は、1歳(576人)の約3.6分の1。0歳・1歳で入った子が在園し続けるため、2歳から新たに開く席は構造的に少ないのです。

ボーダー表でも2歳児は「募集なし」(空欄)が19クラスと多く、点数の問題以前に、通える範囲に募集のある園が見つからないことが起こります。一方で「-」21クラス・「▼30/40点未満」9クラスと入りやすい側も残っており、園による差が極端。1歳で入りそこねた世帯が2歳でさらに狭い門に並ぶ——2歳を本命の入口にする設計は避けたいところです。

⑤ 3歳の壁——1.18倍の内側にある「48点帯」

「3歳になれば入れる」が墨田区で崩れる理由
3歳児は区全体では1.18倍。数字だけ見ると緩そうですが、下限指数表を開くと別の顔が現れます。数値が公表された36クラスのうち19クラスがボーダー48(横川橋・押上・厚生館・こひつじ・グローバルキッズ押上/曳舟など)、光の園保育学校は「△48点以上」でした。
48の正体は、40+「2歳児クラスまでの区内認可施設からの卒園に伴う4月転所」の調整+8。つまり3歳で新たに開く枠には、小規模保育などを卒園した+8持ちの世帯が集中します。フルタイム共働きの42点では、この帯に正面からは届きません。
一方で3歳には「-(空きあり)」も19クラスあり、園により二極化。3歳勝負は「入れる園」と「届かない園」の見極めがすべてで、それでも選択肢は0歳より確実に狭くなっています。

なお、2歳児クラスまでの園(小規模保育など)に0〜1歳で入っておけば、この+8は自分の武器になります。低年齢では比較的入りやすい園に早く入り、3歳の4月に+8を持って転所する——48点帯の存在は、裏返せば制度に裏づけられた現実的なルートでもあります(卒園転所は9か所まで希望できます)。

⑥ 墨田区ならではの事情——申込書は12月まで有効、ただし年度末は早く締まる

その1:一度出せば、12月入所分まで毎月自動的に選考される

墨田区では、一度提出した申込書は令和8年12月入所分まで有効。毎月の再申込は不要で、入所は毎月1日付、利用調整会議は毎月15日ごろに行われます。4月一次で決まらなくても、二次(電子2月18日/窓口2月25日締切)、その後も5月・6月と選考が続きます。希望園の変更や就労状況の変化があったときだけ、各月の締切日までに書類を出せば反映されます。

ただし注意がひとつ。保育所入所保留通知書が送られるのは入所希望月(最初の月)のみで、以降の月の結果連絡や空き連絡はありません(4月一次だけは内定の有無にかかわらず2月上旬頃に文書通知)。育児休業給付金の延長手続きなどで通知書が必要な場合は、最初の希望月の通知を保管しておきましょう。

その2:1〜3月入所の締切は「12月上旬」

年度末の入所を考えている場合は要注意です。令和8年1月・2月・3月入所の申込締切は、4月一次と同じ郵送・電子12月3日/窓口12月10日。「1月入所は年末に出せばいい」という感覚では間に合いません。年明けの保活は、実質的に12月上旬でいったん締まると考えておくのが安全です。

育休をいつまで取るかのトレードオフ
0歳4月で動く:1.07倍と全年齢で最も緩く、「-」「▼」の受け皿も最多。そのかわり復職が早まる。
1歳4月まで取る:子と過ごす時間は長い。ただし1.59倍・338人分の需要超過に、42点の同点勝負で挑むことになる。
どちらを選ぶにしても、墨田区の育休復帰+2には「入所月の翌月1日までに復職」(原則、産休前と同一の勤務先・勤務時間)という条件が付くことは頭に入れておいてください。内定したのに復職が間に合わないと退園になります。避けたいのは「入れなかったらそのとき考える」——募集160人の2歳勝負への先送りだけです。

⑦ 入れなかったときの備え——認可外は「点数の道具」ではなく受け皿

全年齢が需要超過の区では、「認可に落ちたら」の備えが他のどこよりも重要です。墨田区で知っておきたいのは、認可外まわりの制度のクセと価値です。

認可外預けの+2は、育休復帰の+2と択一——それでも価値は大きい
墨田区では認可外保育施設等に月極・月48時間以上預けると調整指数+2が付きますが、この+2は育休復帰の+2と択一(両方には該当できません)。つまり「認可外に預けて点数を上乗せする」という使い方は、墨田区では成立しません。
認可外が本当に効くのはここです。(1) 育休が切れて復職した後も42点相当を維持できる——育休復帰の+2は復職すると使えなくなりますが、認可外預けの+2がそれを引き継ぎます。(2) 全年齢需要超過の区での、現実的な受け皿になる。そして何より、保育方針の自由度・英語や運動などの特色・0歳から入りやすい柔軟さといった園そのものの価値。子に合う園が見つかったら、認可の結果を待つだけでなく、まず一度入れてみるのはいい選択です。
費用面の支えも厚く、認証保育所の保育料には0〜2歳児クラスで月額上限80,000円の区の助成があります(月48時間以上の月極契約などが要件)。認可保育園は令和7年9月から全児童の月額保育料が0円なので、認可・認可外どちらに進んでも費用のハードルは大きく下がっています。
▶ 詳しく:認可外・認証・企業主導型の違い

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出典:墨田区「令和8年4月(一次)入所の認可保育施設利用申込者数」(令和7年12月22日現在)「令和8年4月(第一次)利用調整結果〈入所下限合計指数〉」『認可保育施設利用申込みのご案内(令和8年用)』。簡易倍率は区全体の第1希望と募集見込数から算出した当サイトの指標で、園別・延べ申込の数値とは異なります。募集見込数はその後の状況で変動しえます。制度・枠は年度で変わるため、最新は区の公式資料でご確認ください。